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ツリオヤジのキドニーケアな日々 ~ 知れぬ事は知れぬまゝに、たやすく知れるのは浅い事 (葉隠 聞書第一0202)

好機を逸した、常磐の夜アカイカ

2018-08-20 01:20:12 |  釣りレポ 2018

話はちょっと前に戻り、このときの飲み会でのこと。
四方山話でイカメタルの話から夜ケンサキの話になって、「マルイカなんていま那珂湊で爆釣してるじゃん」と根岸さん。なぬ?そんなの全然知らなかった、そもそも那珂湊とマルイカ(当地ではアカイカ)ってぜんぜん結びついてないですよ^^;。そんなん爆釣してるなら、わざわざ若狭湾まで行くこたあない、いますぐ常磐にイカナイト!

と、家戻って調べていると、あら全然気づかなかった。束近い釣果でてますね(@_@)
すぐに行きたいところだけど、台風でいけない。まあ、台風が来たから飲んでたわけで、すぐに行けないのは必然なんですが。

台風明けで様子見していると、だんだん釣果が落ちてきた^^;
厳しそうな状況だけど、まあ、初めての釣りだし、情報収集もかねて行ってみましょう!

と、やってきたのは那珂湊港かもめ丸。
前にきたのは、、なんと震災前ですよ^^;

15時ちょい前に着くと、もうほとんどの人が来ている。集合4時なのに早っ!^^;
空いていた左の胴の間に入れてもらいます。

震災前は魚市場側から出てたのですが、いまは海洋高校の前で保安庁の浮桟橋の脇が船付場。
つれたか丸と仙昇丸の間になりますね。

魚市場前から出船の船もあります、こちらもお馴染みの船。
ここも震災では相当な被害を受けた場所です。→ 震災後の魚市場前

台風19号からの波がきている日ですが、常磐沖はちょうど房総半島の影になるのでウネリなし、いい凪ですよ。
40-50分くらい走ったかな、暗くなるころにパラシュートを入れて釣り開始。

夜イカはいつも集魚灯がつくと期待がふくらみます。
近年はLEDを装備している船も多いですが、かもめ丸は昔からのメタルハライドランプ。

さて、那珂湊沖の夜イカといえば大きく2つ。
ゴウドウイカ(ムラサキイカ、和名アカイカ)とスルメイカです。
マルイカ(アカイカ、和名ケンサキイカ)なんて聞いたことない。釣り方などの事前情報もほとんど無し。
まあ、他地区のケンサキイカと一緒でいいか、と、船長に聞きながら仕掛けを組み立て。

結局、相模湾の深場マルイカ仕掛け(旧世代バージョン)にしました。
オモリは80号。

マルイカは海面から3m~30mで乗ることが多いそうです。
ムギイカはもっと深くまで探るけど、今回はムギイカには目もくれず、マルイカだけを狙います。

釣り人に通りがいいので那珂湊でもマルイカという呼称を使っていますが、もともと茨城ではマルイカとは呼んでいません。マルイカは神奈川でのローカルな呼び名ですから。
那珂湊では外房と同じく、ケンサキイカはアカイカです。和名のケンサキイカが、茨城名アカイカというわけです。また、和名のアカイカが茨城名ムラサキイカ(ゴウドウイカ)となっているので、そこらをきちんと理解しとかないと頭が雲丹になります。

余談ですが、現在は常磐地区だけでなく、外房(アカイカ文化圏)や駿河湾(ジンドウイカ文化圏)までもが、マルイカを使っています。和名のケンサキイカを使うならともかく、神奈川方言のマルイカを使うのはどうなんでしょう?違和感マシマシなんですが....
若狭のマイカ、上越のアカイカ、鳥取のシロイカ、伊豆諸島のアカイカなど(どれも和名ケンサキイカのこと)は昔からの地方名を使っていますが、こちらの方が自然だと思います。
というわけで、このエントリーのタイトルには、夜アカイカ(=和名ケンサキイカ)を使ってみました。かえってややこしいかな...??

と、前置きが長いのは釣れなかったからです^^;

タックルはブリジットバルドーのH190-82、カルカッタ800FにはPE3号が巻いてあります。

さて、マルイカ狙いで上層中心にねっとりと誘いますが、最初の一杯はムギイカ^^;

かもめ丸では、でかい桶と、飛び出し防止ネットが人数分用意されています。
こりゃ便利ですね、イカオヤジのかゆい所にリーチです。

釣りの方ですが、ひとことでいえば、渋い^^;
群れが浮いてこないというか、集まってこないというか、いないわけではないのですが密度が非常に薄い感じ。
ネチネチネチネチと誘って探って、たまに触りがあるくらいです。
ムギイカ狙いでツノ数を増やして底から上層までガンガン探っている人はムギをぽつぽつ乗せてますが、お目当てのマルイカはとても少ない。

途中から直結5cmで、一触即発を狙うも触りなし^^; あれやこれやもがくも、潮方が悪くなってきて、オモリを100号にしましょう、との指示で、直結諦めてブランコに戻します。そして最後の手段、置き竿釣法も効果なし^^;
夜イカはこういうときは厳しいです。
情報収集が遅れたせいで、釣れてるチャンスを逃してしまいました、とほほ。

そして、沖あがり近くになると、チークタイム、じゃなくて、減灯タイム。
あれれ?茨城でも減灯するようになったんだ。

敦賀沖のマイカ釣りのとき、はじめて減灯を知ってびっくらこいたのですが、その後に調べてみると、水産研究センターからイカ漁における減灯の効果について、2013年に報告されているのですね。
今後は各地の夜イカ釣りで、減灯が当たり前だのクラッカーになるのかもしれません。
詳しくはこちらの資料を参照してください、PDFダウンローダーです。
https://researchmap.jp/?action=cv_download_main&upload_id=56546

けっきょくこの日の釣果はマルイカ2杯、ムギイカ2杯のみ。
ボウズの人もそれなりに出るシビアナイトでした。

ノーモアジップロックのために用意した、シマノ純正クーラー用スノコもスカスカ^^;

那珂湊の夜イカは帰港がAM1:00、夕方から長い釣りでした。
お腹が空いたので、腹ごしらえして横浜まで帰りますか。

あ、そうそう。これまでほとんど聞かなかった那珂湊沖マルイカですが、今年が異常発生なのか?と船長に聞いてみたら、そうではなくてずっと前からいたそうです。ただ、スルメイカやムラサキイカに比べると数の面では不利なので、これまで手をつけてなかったそうな。あと、やはりスルメに比べると不安定なところもネックだそうな。
しかしながら、全国各地で大人気の夜ケンサキイカ。これからも釣りものとして定着してほしいものです。数は出なくても、イカメタルで釣らせたら若いお客さんが集まるんじゃないのかな?

[那珂湊港 かもめ丸]
http://www.mito.ne.jp/~kamome/

※船付場に集合、受付↓

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