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最近興味が湧いている作家、平野啓一郎の本です。
こちらが内容紹介。
読んでの通り、スローリーディング(遅読、熟読)のススメ、の本です。
基礎編、テクニック編、実践編となっていて基礎編では耳の痛いことがたくさん書かれていました^^;
10冊の本を闇雲に読むより1冊の本を丹念に読んだ方が人生に有益、その理由がよく理解できます。
いくつかあるスロー・リーディングの手法の中で、誤読推奨の考え方は、なるほど今まで考えていなかったことでした。
実践では実際の小説を題材に、スローリーディングの例が説明されています。全体と通してわかりやすい文章です。
三島由紀夫の金閣寺では、禅海和尚の登場シーンを題材に。
これは、NHKで放映された、「100分で名著 金閣寺」でも取り上げられていた箇所です。しかし、それとはまた違った観点になっています。このように同じ小説、同じ人(平野啓一郎)であっても様々な観点で捉えることができるのが、スローリーディングの効果、ということが本書を読んで理解できました(^^)
また、実践例にある「葬送」はいま読んでいるところです。これも以後はスローにリーディングしてみようかと思います。長い小説なのでいつ読み終わるかわからんけど^^;
2006年刊行です。スロー・リーディングの本なのに、あっという間に読んでしまった^^;
p.s. たんぱく質が高めで推移。カロリーも高めなんでちょっと抑えよう。
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