居心地

相棒のワンコとの暮らしの風景
他愛ない日常のあれやこれ

ホテル・ルワンダ

2010年10月28日 | 映画、DVD、TV
1994年、アフリカのルワンダで起こった内紛。

フツ族によるツチ族の大虐殺。

この映画はルワンダが誇る四つ星ホテル「ミル・コリン」の支配人ポールによって

守られた1200人もの人々を描いた実話である。


各国のジャーナリスト達も命を懸けてこの状況を世界に配信する。

きっとこの映像を見たなら世界中の人たちが自分達を惨劇から救ってくれると

信じていたポールにジャーナリストは呟く

「大変ね、と言いながらディナーを続けるんだ」と。


いよいよフツ族の襲撃が拡大されてくるとフツ族のポールを頼りにしている

ツチ族の妻やご近所さんも行き掛かりホテルで匿う事に。


他国の支配者により鼻の幅の広さで分けられたと言われるフツ族とツチ族。

国連の平和維持軍も介入しながら防ぐ事の出来なかった虐殺。

大国の旅行者やジャーナリストは自国の軍に守られ雨の中、帰国する。

そんな彼らに傘をさし見送るミル・コリンのホテルマン達。

「傘なんて差さないでくれ、恥ずかしい...」

大国の庇護の元、命を守られている白人が無力さを恥じている。


支配人ポールは決して強い男ではない。

迷い、戸惑いながらも最後までホテルとして避難してきた人々をお世話し続ける。





戦争の悲惨さを描いた映画なら何本も観て来た。

そしてその状況に憂いを感じ涙した事も多々あった。

が、この作品のエンドロールを見ながら自分を恥じて泣けた映画はない。

何も知らない事は罪だ。

きっとこの国だけではなく世界中に命の危険と隣り合わせの子が

何万といるだろう。



日本はその時、何かしたのだろうか?



せめて、震える夜を過ごす子ども達の為に祈りたい。






ご訪問ありがとうございます
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

にほんブログ村

にほんブログ村 家族ブログへ