猫と犬と癒し(PART 1)
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デンマンさん。。。 今日はどういうわけで“猫と犬と癒し”というタイトルにしたのですか?
“猫と癒し”の続きですよ。
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■『猫と癒し』
あのねぇ~、上の記事の中で真由美ちゃんが渋谷にある“猫カフェ”を紹介したでしょう。。。
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実は、バンクーバーにも「猫カフェ」ができたのですよ。
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真由美ちゃんも上の「猫カフェ」Catfeに行ってみましたか?
私は黒猫のマヤちゃんと一緒に遊んで充分に癒されてますから、わざわざCatfeに行かなくても間に合ってますわァ~。。。 うふふふふふふ。。。 で、今日はバンクーバーのCatfeについてデンマンさんが紹介するのですか?
いや。。。 上のビデオを見れば充分すぎるほど良く解るので、僕が紹介する必要もないでしょう。。。
じゃあ、どうしてまた「猫カフェ」を取り上げたのですか?
あのねぇ~、GOOGLEで検索していたら たまたま次の記事に出くわしたのですよ。
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ヘリオット先生。。。次は私の番だと思いますのじゃ。
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どういう。。。 それは、どういう意味ですか?
あのう。。。今夜、ヘリオット先生が診察してくださったのに、愛犬のベンがあの世に逝ってしまいましたじゃ。
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それで、次は、とうとう私の番になるだろうと思いますのじゃ。 私には判るのですよ。。。先生。。。
そのようなことはありませんよ。 ベンが亡くなってしまったので、おばあさんは落ち込んでいる。 だから、そんな風に考えてしまう。 誰だって同じような目に遭(あ)えば、気持ちが落ち込んで不吉なことを考えるものですよ。 そのようなことはありませんよ。
いいえ、先生。。。私はなにも死ぬのが怖くて言ってるのじゃありましぇん。 あの世は、この世よりも素晴らしいと思える。。。ずっと以前からそんな気がしていますのじゃ。
(長い沈黙)
先生。。。でも、一つだけ気がかりなことがありますのじゃ。
その気がかりな事ってぇ。。。いったい何ですか?
先生。。。残されるワンちゃんやニャンニャンのことを思うと私はとても恐ろしくなるのですじゃ。
どうして、そう思われるのですか?
だってぇ、先生。。。私はあの世に逝けば両親や兄弟に会える。 でも。。。、でも。。。残されたワンちゃんやニャンニャンとは。。。
あの世に逝っても、この愛犬と愛猫には会えないと言うのですか?
その通りですじゃ。
どうして、そのようにお考えになるのですか? 誰が、そう言ったのですか?
だってぇ、先生、世間ではそう言いますがなァ。 動物たちには魂(たましい)がありません。 だから、魂のない動物たちはあの世に逝けん。 そやから、私はこのワンワンやニャンニャンに永遠に会えませんのじゃ。 それを思うと、死んでも死にきれませんのじゃ。
おばあさん。。。そのようなことはありませんよ。 愛犬たちも愛猫たちも我々と同様に愛することができます。。。その意味では愛犬も愛猫も我々と同様に魂を持っていると言えますよ。 我々となんら変わりがないじゃありませんか!
先生は、ホンマにそのように思うとるんですか?
もちろんですよ。
私は眠れない夜に、あの世に逝くと、もう永遠にワンワンやニャンニャンに会えないかと思うと、悲しくなって。。。恐ろしくなって。。。もう眠るどころではありませんのじゃ。
そんなことは決してありません。 あの世に逝かれても、またこの愛犬や愛猫に会えますよ。
本当に。。。?
私は絶対にそう信じているのです。
本当ですか?
私は心からそう信じていますよ。
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(デンマン意訳)
『愛犬と神さま』より
(2012年8月4日)
う~ん。。。 なんだか 考えさせられるお話ですわねぇ~。。。
真由美ちゃんはどう思いますか?
「動物たちには魂(たましい)がありません」という話は聞いたことがありませんわァ。。。 私たち人間に魂があるのであれば、ニャンニャンやワンワンにも魂があると思いますわァ~。。。
うん、うん、うん。。。 確かに、人間だけに魂があるというのは、人間の勝手な思い込みかもねぇ~。。。 でも、西洋人の中にはマジで、そう信じている人がいるようですよ。。。
デンマンさんは、どう思うのですか?
あのねぇ~、昔の人は次のように言いましたからねぇ~。。。
“信じる者は救われる!”
つまり、デンマンさんは魂を信じるのですか?
ちょっと次のエピソードを読んでみてください。
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その日、私は防波堤から砂浜に駆け降り、風に舞い上がって耳あてのついた帽子のような形になって、ふわふわと飛んでゆくコンビニの袋を追いかけていた。
母がコンビニで買ったアイスクリームを取り出したとき、風にあおられて袋が飛ばされ、私はそれを追いかけているのだけれど、母は防波堤に腰かけ、アイスを食べながらそんな私を見て笑っているのだった。
意外に遠くまで飛んだビニール袋に追いつき、ジャンプしてつかまえたとき、何かが走ってくる気配を感じた。
逆光でよく見えないその何かは、私の足元まで駆け寄って来て止まった。
何?
私が見下ろすと、それは黒い子犬で、その子も私を見ている。
くりくりした黒い瞳。
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前世以来の再会だとでも言うように、その子犬は私をじっと見つめる。
私はドキドキしながら思わずしゃがんで、子犬の頭をなでた。
子犬はぶんぶんとシッポを振り、もっとなでてとばかりに小さな頭を私の手のひらにグイグイと押しつけてくる。
その間も、目はじっと私を見つめている。
私の中に何かが流れ込んでくる。
この子を連れて帰りたい!と思わず抱き上げると、私の腕の中で子犬は安心したように丸まった。
「つかまえてくれて、ありがとう」
声のほうを振り返ると、セーラー服の女の人が私の横にいた。
「ダイスケが人になつくの、はじめて見た」
女の人が両手をさしのべるようにすると、それに反応して子犬は私の腕をすりぬけて、ピョンと彼女の胸に飛び込んだ。
私は放心してしまって、ただそこに立ちつくしていた。
彼女は子犬の前足を持ち、「バイバイ」と振った。
私も「バイバイ」とつぶやき、遠ざかってゆく子犬を、姿が見えなくなるまで見つめていた。
「行こうか」
いつのまにか横に来た母に肩を叩かれた。
「見た? 今の犬見た?」
私は興奮していた。
「見てたよ。 あかりは犬、怖くないんだね」
「かわいい……」
私を見つめていた黒い瞳。
腕の中にいた温かみと重み。
それから私は街や海辺で犬を見かけると、じっと見つめてしまうようになった。
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(写真はデンマン・ライブラリーより)
12-13ページ 『犬と私の10の約束』
著者: 川口 晴
2008年2月25日 第11刷発行
発行所: 株式会社 文藝春秋
12歳の“あかりちゃん”という女の子と、お母さん、それに“あかりちゃん”になついた子犬のお話なのですよ。
実に可愛らしい子犬ですわねぇ~。。。
そうです。。。そうです。。。 この話には続きがあるのです。
ごめんね、あかり。
おかあさんはあかりを置いて先に逝きます。
ソックスが生きているうちはソックスが私のかわり。
あかりを見守ってくれるよ。
そして、ソックスも、いつかはあかりより先に逝くでしょう。
そのとき、私はいよいよ念願の風になります。
いつかあかりは私を風みたいだってほめてくれたよね。
あれ、かなりうれしかった。
ちょっといたずらな風が吹いたら、私がそばにいると思ってください。
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それからもうひとつ。
『犬との10の約束』は覚えてくれてる?
あれにはつづきがあります。
それは約束ではなくて、『虹の橋』という詩です。
ソックスが先に逝ってしまったあとで読んでみてね。
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『虹の橋』
動物は、死んだあとに虹の橋と呼ばれる場所で暮らします。
そこは快適で満ち足りているのですが、ひとつだけ足りないものがあります。
それは特別な誰か、残してきてしまった誰かがそこにはいないこと。
それがさびしいのです。
草原で遊び回っている動物たちのうち一匹が突然遊ぶのをやめ、遠くに目をやります。
一心に見つめるその瞳は輝き、からだはかすかに震えはじめます。
その子は突然草原を飛ぶように走り出します。
あなたを見つけたのです。
あなたとあなたの特別な友だちは再会のよろこびに固く抱き合います。
そして、あなたを心のそこから信じているその友だちの瞳を覗き込みます。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、
心からは一日も離れたことのなかったその瞳を。
じゃあ、元気でね。
芙美子 母より
(写真はデンマン・ライプラリーより)
200-201ページ 『犬と私の10の約束』
著者: 川口 晴
2008年2月25日 第11刷発行
発行所: 株式会社 文藝春秋
子を持つ母親とすれば、やはり子供を置いて先に逝くことを考えて本当に身を切られるようにつらかったでしょうね。 しかも、子供はまだ10代の娘というのだから。。。なおさら後ろ髪を引かれるような思いでしょう。
あかりちゃんはまだローティ-ンで、しかも一人っ子だったでしょう。。。 お母さんはマジで心残りだったでしょうね。
あかりちゃんと子犬との出会いのエピソードは あかりちゃんの12歳の誕生日のことです。 その日、お母さんがゴールデン・リトリーバーの子犬をあかりちゃんにプレゼントするのだけれど、子犬を家に連れて帰るときに倒れて入院するのですよ。
何の病気ですか?
膵臓ガンです。。。 あかりちゃんのお父さんはお医者さんなのだけれど、膵臓ガンがかなり進行していたのにも気づかなかった。 結局、手遅れで、あかりちゃんのお母さんはあの世に逝ってしまう。 あかりちゃんは子犬の名を「ソックス」とつける。 可愛がって育てたのでソックスはあかりちゃんになついて大きくなる。 それでもやがてソックスが10歳になる頃に急に体が弱って、ソックスもあの世に逝ってしまう。
なんだか本当に可哀想ですねぇ~。。。
あかりちゃんとお父さんで犬小屋を始末している時に、奥の方に封筒に入った書き置きが見つかる。 その書き置きがすぐ上で引用したお母さんの置き手紙ですよ。
魂ってぇ、やっぱり信じる人には感じられるものなのですわねぇ~。。。
(すぐ下のページへ続く)