スコーンとプディング(part 1)
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(scone01.jpg)
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(vagcafe03b.jpg)
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デンマンさんは“スコーンとプディング”が好きなのですか?
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好きなほうですよ。。。 実は、食べたことはあるのだけれど、スコーンというのは たびたびマフィンと間違えてましたよ。。。 真由美ちゃんはどうですか?
どちらも好きですわ。。。 私のお友達は“スコーンとプディング”が好きな人が多いです。 カナダ移住を目指しているまりちゃんも好きです。。。 実際、彼女は次のような記事を書いているほどですわァ。
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(mar40427e.gif)
■"実際のページ"
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あれっ。。。 本格的な英語のページを書いているのですねぇ~。。。
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デンマンさんも、まりちゃんの記事にいくつかコメントを書いていましたよね。
あれっ。。。 真由美ちゃんは よく知ってますねぇ~。。。
だってぇ~、私もまりちゃんのブログは たびたび覗いていましたわァ~。。。
ところで、スコーンというのは、具体的にはどのようなもの?
『ウィキペディア』には次のように書いてありますわ。
Scone
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(scone03.jpg)
スコーン(scone)は、スコットランド料理の、バノックより重いパン。
小麦粉、大麦粉、あるいはオートミールにベーキングパウダーを加え、牛乳でまとめてから軽く捏ね、成形して焼き上げる。
粉にバターを切り込んだり、レーズンやデーツなどのドライフルーツを混ぜて焼き上げられることも多い。
粗挽きの大麦粉を使って焼いたバノック(bannock)というお菓子がその起源とされ、文献に初めて登場するのは1513年といわれる。
19世紀半ばに、ベーキングパウダーやオーブンの普及によって、現在の形になった。
現在では発祥地のスコットランドのみならずイギリス全土で食べられており、また大西洋を渡ってアングロアメリカでもよく食べられている。
さまざまなスコーン
英国スコーンは たいてい甘味を加えてあり、塩味のものもある。
干しぶどう、小粒の種なし干しぶどう、チーズまたはナツメヤシの果実が入っていることもある。
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(scone02.jpg)
スコットランドとアルスターでは、ソーダスコーンとも呼ばれ、ポテトフラワーで作られた塩味の小さくて薄いパンケーキに似た、通常は"tattie scone"と呼ばれるポテトスコーンがあります。
ジャガイモのスコーンはスコットランドでは朝食に揚げたものを食べます。
アルスターの揚げ物としても食べます。
グリドルスコーン(スコットランド人の "girdle scone")は、焼いたのではなく揚げたものが普通です。
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(scone04.jpg)
グリドルスコーン
グリドルスコーンは、ニュージーランドで食べられているスコーンのうちで伝統的な植民地料理の典型的なものです。
他の一般的な種類としては、パンケーキのようなドロップスコーン、小麦粉,牛乳,卵などを水でこね混ぜたものをグリドルまたはフライパンに落として、そうやって作ったスコーン、あるいはレモネードスコーンがあります。 これはバターおよびミルクの代わりにレモネードおよびクリームで作ります。
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(scone05.jpg)
ドロップスコーン
フルーツスコーンは、小粒の種なし干しぶどう、サルタナ・レーズン、砂糖漬けのさくらんぼ等を含んでいます。
言わば、生地にそれらのものが混ぜて作られた普通の丸いスコーンのようなものです。
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(scone06.jpg)
フルーツスコーン
いくつかの国では、チーズ、タマネギ、ベーコンなどの組み合わせを含むか、またはトッピングとして上に載せてある 塩味のスコーンにお目にかかるかもしれません。
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(scone07.jpg)
ベーコンスコーン
SOURCE: "Scone"
Wikipedia, the free encyclopedia
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一口に“スコーン”と言っても たくさんの種類があるんだねぇ~。。。
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そうらしいですわ。。。 でも、私はフルーツスコーンとベーコンスコーンはまだ作ったことがありませんわ。。。 いつか作ってみようと思います。
ところで、スコーンってなんとなくマフィンに似てるよね。。。 その違いってぇ、どこにあるのォ~?
スコーンもマフィンも似たようなものですわ。。。 スコーンというのはもともとスコットランドで作られたようです。。。 それでカナダやニュージーランド、オーストラリアなどのイギリスの友邦国に広まったようですわァ。
それで、マフィンは。。。?
マフィンが初め どこで作られたのか? それは、なかなか難しい質問ですわ。。。 でも、アメリカスタイルのマフィンは朝食やスナックとしてよく食べられています。。。 シアトルに住んでいる知り合いの話によると、ブルーベリー・マフィンはミネソタ州を代表するマフィンだそうです。
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(muffin01.jpg)
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う~♪~ん。。。 うまそうだねぇ~。。。 僕もマフィンの中ではブルーベリー・マフィンが好物ですよ。
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あらっ、そうなのですかァ~。。。 アメリカンスタイルのマフィンは酵母生地ではなく、粉、牛乳、砂糖、バターと一緒に、ベーキングパウダーやベーキングソーダを使ってつくるのです。。。パンとケーキのかけ合わせのようなものです。
スコーンは。。。?
スコーンは小麦、大麦またはオートミールで作ります。。。 しばしば発酵剤としてのベーキングパウダーを使い、バター、砂糖、牛乳や卵を混ぜて作ります。
なるほど。。。 形とか、質感に違いがあるのォ~?
典型的なアメリカのマフィンは、テッペンがドーム型で対称です。 マフィンの表面は凹凸があってぇ、焼くと生地が約2倍に増えますわァ。 だから、その大きさの割には軽く感じますわ。 半分に割ると、内部は空洞はなくて 湿って柔らかいのが普通です。
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(muffin02.jpg)
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これが典型的なテッペンがドーム型のマフィンですわァ。。。 スコーンは見た目よりは軽くてビスケットのような表面をしています。。。
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(scones93.jpg)
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。。。で、色はトップと底が薄い褐色かゴールデンブラウンで、サイドが白いのが普通ですわ。。。 内部は軽くて柔らかく色は白っぽいです。
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真由美ちゃんは、詳しいねぇ~。。。 さすがに、バンクーバーのコミュニティ・カレッジでパン職人・ベーグル職人の勉強と実習に励んだだけのことがありますよ。
それほどでもないですわァ~。。。 それよりも、デンマンさんは、どうしてスコーンの他にプディングまで持ち出したのですか? プディングなら、誰でも知っていると思いますけど。。。
あのねぇ~、僕はスコットランドで生まれ、イギリスで活躍した作家のジェームズヘリオットさんが書いたショートストリーが好きで、彼の作品はほとんど全部読んだのですよ。。。
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“ジェームズ・ヘリオットの世界”
The World of James Herriot
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ジェームズヘリオットさんは日本でも結構有名なのです。。。 真由美ちゃんはヘリオットさんが書いた動物物語を読んだことがある?
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料理の本は結構読んでますけれど、ヘリオットさんの本は読んだことがありませんわァ。
暇があったら、ぜひ読んでみるといいよ。。。
どの本がお薦めですか?
"All Creatures Great And Small"を読んでみたらいいよ。。。 『ウィキペディア』で調べたけれど、日本語のタイトルは残念ながら書いてない。 主に犬と猫、それに羊と馬と牛の話が出てくる作品を集めたものですよ。。。 イギリスではベストセラーになったので BBC がテレビ映画化したほどです。
All Creatures Great And Small Documentary
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例えば、どんなお話が出てくるのですか?
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ラッドという名前の貧しい農夫の話があります。。。 貧しいけれど、一生懸命働いてお金をためて牝牛を買うのですよ。 ヘリオットさんは本職が獣医さんだから、仕事柄、ラッドさんの家族とも親しくなる。。。 貧乏人の子沢山で、ラッド家には7人もの子供がいるのです。
あらっ。。。 貧しいのに子供が7人もいては生活が楽ではありませんわねぇ~。。。
そうです。。。 ラッドの奥さんもそれで、どのようにして子供たちに食べさせたらいいのか? 苦労するわけですよ。。。
それで、どうしたのですか?
ヨークシャー・プディングをたくさん作るのですよ。。。 どうやら、このヨークシャー・プディングがラッド家の主食になっているようなのです。。。 それで、僕は“ヨークシャー・プディング”が どういうものなんか? 興味を持ったわけです。。。
それで、デンマンさんは、いつかぜひ“ヨークシャー・プディング”を食べてみたいと思ったのですか?
そうです。。。
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(pudding10.jpg)
“ヨークシャー・プディング”を作ってみよう!
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真由美ちゃんは“ヨークシャー・プディング”を食べたことがある?
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いいえ。。。 日本の“プリン”は食べたことがありますけれど、“ヨークシャー・プディング”は、まだ食べたことがありませんわァ。
プディング
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(pudding01.jpg)
プディング(pudding)は、小麦粉、米、ラード、肉、卵、牛乳、バター、果物などの材料を混ぜて、砂糖、塩などの調味料や香辛料で味付けし、煮たり蒸したり焼いたりして固めた料理の総称。
“プディング”という言葉は、フランス語の“ブーディン(boudin)”が起源です。 もともとはラテン語の「小さなソーセージ」を意味する“ボテラス(botellus)”にまでさかのぼることができます。
これは中世ヨーロッパのプディングで、“包んだ肉”を意味しています。
焼き、蒸し、ゆでたプディング
もともとのプディングは、様々な成分を、穀物製品またはバター、小麦粉、穀物、卵、レバーの周りの脂肪などを混ぜ合わせて固め、これを焼いたり、蒸したり、または茹でたものです。
その成分によって、プディングは、メインコースの一部として食べたり、またはデザートとして食べます。
茹でたり蒸したプディングは、18世紀と19世紀のイギリス海軍の船上で出された典型的なメインコースでした。
毎日、小麦粉とレバーの周りの脂肪が用意され、プディングは主食として食べられました。
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(pudding03.jpg)
蒸したプディング
レバーの周りの脂肪を含んだ生地で作られた蒸したパイは“プディング”とも呼ばれます。
味は甘いものもあり塩味のものもあります。
ステーキやキドニー・プディングと一緒に出されることもあります。
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(pudding02.jpg)
キドニー・プディング
SOURCE: "Pudding"
Wikipedia, the free encyclopedia
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う~♪~ん。。。 上の写真のプディングはどれも美味しそうですわねぇ~。。。 いつか、デンマンさんのためにキドニー・プディングを作ってみますわァ。
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キドニー・プディングもいいけれど、“ヨークシャー・プディング”の方がいいなァ~。。。
どうしてですか? キドニー・プディングは嫌いなのですか?
いや。。。 嫌いというわけではないけれど、“ヨークシャー・プディング”はヘリオットさんの動物物語を読んで、何度も夢に見ましたからね。。。 だから、どうせ食べるなら、“キドニー・プディング”よりも、“ヨークシャー・プディング”をお願いします。。。
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(すぐ下のページへ続く)