破産を救った女優
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デンマンさん。。。、破産を救った女優 というのは上の写真の女優さんですか?
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そうです。。。
きれいな女優さんですわねぇ〜。。。でも、私は見たことがありませんわ。。。いったい どこの国の女優さんなのですか?
アメリカの女優ですよ。。。
アメリカの女優さんならば、私は 多くの女優さんを映画で見て知っているつもりですけれど、上の写真の女優さんは見たことがありませんわァ。。。いったい、いつ頃に活躍した女優さんなのですか?
1936年に初めて映画に出たのだから、ベティさんが知らないのも無理はありませんよ。。。実は、僕も次の映画を見るまで知らなかったのでよ。。。
デンマンさんは、またバンクーバー市立図書館で DVD を借りて その映画を見たのですか?
そうです。。。
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列車に乗った淑女
Lady on a Train
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San Francisco debutante Nicki Collins goes to visit her aunt in New York. Her father's employee, Haskell, is to meet her and facilitate her stay. Before reaching Grand Central, Nicki's train makes a brief stop and she looks up from reading a mystery by novelist Wayne Morgan—and witnesses a murder in a nearby building.
Upon arrival, she slips away from Haskell and goes to the police, but the desk sergeant, seeing the novel in her hand, assumes she imagined the crime. She decides that Wayne Morgan must be able to solve a murder, finds him, and pesters him to get involved. Following Morgan and his fiancee into a theater, she sees a newsreel about the "accidental" death of shipping magnate Josiah Waring—and recognizes him as the murder victim.
Unable to find the crime scene, Nicki sneaks onto the grounds of Waring's mansion. She is mistaken for Margo Martin, who was expected but has not come. Waring's will is read by his lawyer, Wiggam: Waring's nephews Arnold and Jonathan are not surprised to receive a token $1 inheritance, while the bulk of the estate goes to Margo Martin—his trophy fiancee, a singer at a nightclub he owns. Nicki snoops around the house and takes away a pair of bloody slippers that disprove the story of an accident. Two conspirators in the murder try but fail to stop her: Saunders, who turns out to be the nightclub's manager and another heir, and the chauffeur Danny.
Back with Haskell, Nicki makes another attempt to involve Morgan, phoning him and pretending a man is there attacking her—not realizing that Danny is there and is about to. Before he can, she makes another call, to her father. While she is singing to him, Danny spots the slippers and departs, separately attacking Haskell and Morgan. (Nicki assumes they mistakenly attacked each other.)
For various reasons, everyone goes to the nightclub. Nicki speaks to Margo and becomes suspicious. She locks Margo in a closet, goes on stage, and sings in her place. When freed, Margo tells Saunders she was never interested in the plot and stalks off; she is later murdered.
Arnold and Jonathan make romantic overtures to Nicki, but Saunders has her called backstage. He and Danny admit their involvement in the murder and threaten her, but Morgan breaks into the room and Nicki takes the slippers back. A series of backstage fights follows. Nicki escapes back to the stage and sings again. Morgan learns that one of the people she is sitting with—Arnold, Jonathan, and Wiggam—must be the murderer and manages to warn her. Meanwhile, Morgan's fiancee, thinking he is two-timing her with Nicki, dumps him.
Danny shoots Saunders. Nicki and Morgan leave with the slippers, but are arrested in the morning based on false information from Danny. Nicki tries to present the slippers, but Morgan's valet has them—and proudly shows how clean they now are.
Arnold, Jonathan, and Haskell all arrive at the jail to pay Nicki's bail. Arnold says the Warings would like to meet her and drives her to their company's offices, but nobody is there. They talk about the case and he admits that he had motive, but so did Jonathan, Wiggam, and especially Saunders. Nicki, frightened, manages to get away from him.
Finding Jonathan in the building, she tells him that Arnold is the murderer. They hide in a room—and it is the scene of the crime she saw from the train. Jonathan is the murderer. He confesses braggingly: next he will kill her, frame Arnold, and kill Arnold supposedly while defending Nicki.
Arnold slips into the room and grabs Jonathan's gun, but then Morgan arrives and mistakes the situation, and Jonathan gets it back. As Morgan tries unconvincingly to tell Jonathan that the police will be coming, they do.
In the final scene, Nicki and Wayne Morgan are newlyweds on a train. She is enjoying his newest book so much she tells the porter not to make up their beds until she finishes reading, and Morgan promptly tells her how it ends.
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あらすじ (ネタバレ注意!)
サンフランシスコの社交界にデビューしたばかりのニッキー・コリンズ(ディアナ・ダービンが演じている)はニューヨークの叔⺟を訪ねる。
彼女の⽗親の従業員で支店で働いているハスケルが、彼女に会い、色々と面倒を見ることになっている。
グランドセントラル駅に到達する前に電車が少し停車し、ニッキーは⼩説家ウェイン・モーガンの書いたミステリー小説を読むのを止めて、それとなく外を見ると偶然にビルの窓の向こうで人が殺されるのを目撃してしまう。
グランドセントラル駅に到着すると、ニッキーは迎えに来たハスケルから離れて警察に行く。
受付で彼女に応対した巡査部長は彼女の⼿にミステリー⼩説の本を見て、彼女が犯罪を想像したと思い込んで相手にしない。
色々説明したけれど、メアリーは結局、説得するのを諦める。
ミステリー小説家のウェイン・モーガンならば、きっと殺⼈事件に興味を持って解決してくれるに違いない、とメアリーは勝手に思い込む。
それで、彼を探して事件を捜査して解決してくれるように頼むことに決める。
モーガンと彼の婚約者が劇場に⼊った後、彼女は、彼らのあとに続いて映画館に入る。
たまたま上映されていたニュース映画に船舶王のジョサイヤ・ワーリングが映し出されているのを見て、メアリーが見た殺人事件の犠牲者がジョサイヤ・ワーリングだと確信する。
犯罪現場を見つけることができず、ニッキーはワーリングの邸宅の敷地に忍び込む。
遺産相続の会合でこの邸宅に来ることになっているマーゴ・マーティンと間違えられて、ニッキーは応接間に案内される。
そこではウォーリングの遺書を彼の弁護⼠・ウィガムが読んでいるところだった。
ウォーリングの甥のアーノルドとジョナサンは雀の涙の形式ばかりの1ドルの相続を受け取る、と知らされる。
不動産の⼤部分はジョサイヤ・ワーリングが所有するナイトクラブの歌⼿であり彼の愛人でもある婚約者のマーゴ・マーティンのものになると弁護士は宣言する。
ニッキーは家の周りを詮索し、殺人事件の証拠となる⾎まみれのスリッパを見つけて隠す。
殺⼈事件の2⼈の共謀者はメアリーを捕まえて始末しようとするけれど、失敗する。
ナイトクラブのマネージャーと別の相続⼈であることが判明したサンダースと、お抱(かか)え運転⼿ダニー。
ハスケルの所に戻ったニッキーはミステリ小説家のモーガンを呼ぶために、彼に電話をかける。
ダニーがそこにいて、証拠のスリッパを見つける。
それぞれの思惑(おもわく)があって、誰もがナイトクラブに行く。
ニッキーはマーゴ・マーティンに話しかけ、胡散臭(うさんくさ)いと思って、マーゴをクロゼットの中に閉じ込め、彼女の代わりにステージに上がり歌う。
クロゼットから出されたマーゴはサンダースに彼女が陰謀には加わっていないと⾔い、立ち去る。
しかし彼女は後で殺されてしまう。
ダニーはサンダースを撃つ。
ニッキーと小説家のモーガンは証拠のスリッパを持って逃げる。
しかし、ダニーからの誤った情報に基づいて午前中にニッキーは警察官に逮捕されてしまう。
アーノルド、ジョナサン、ハスケルは全員、ニッキーの保釈金を⽀払うために刑務所に行く。
保釈されたあとでアーノルドは、メアリーを会社のオフィスに連れて行く。
しかし、誰もそこにはいない。
彼らは事件について話し、アーノルドは叔父を殺す動機を持っていたことを認める。
会社のビルの中でジョナサンを見つけて、ニッキーはアーノルドが殺⼈者であると彼に伝える。
そこは、彼女が電車から見た犯罪の現場だった。
しかし、そこでジョナサンは自分が叔父を殺したとメアリーに自慢げに告白する。
その後で、彼はメアリーを殺すつもりなのだ。
(デンマン訳)
SOURCE: "Lady on a Train"
From Wikipedia, the free encyclopedia
殺人事件に絡んだスリルとサスペンスの映画ですわねぇ〜。。。で、デンマンさんは、この映画のどこに引き付けられたのですか?
あのねぇ〜、この映画は興行的には失敗だったと言われているのですよ。。。映画会社は、この映画ではあまり儲からなかった。。。実際、僕が見ても、あまり面白い映画とは思えなかった。
それなのに、どういう訳で、この映画を取り上げる気になったのですか?
図書館の上のカタログページに 次のように書いてあるのですよ。。。
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The girl they call "Winnipeg's Sweetheart," Deanna Durbin, captured the hearts of movie fans everywhere with her irresistible charm and golden voice.
From her debut film in 1936 to the release of her last film in 1947, Deanna was an international superstar and box-office sensation.
Then at the height of her fame, she walked away from Hollywood forever. Now her movie magic lives on in this special 6-film set, The Deanna Durbin Sweetheart Pack.
This rare treasure includes some of her best-loved films, including The Academy Award nominated Three Smart Girls; First Love, a modern riff on the classic Cinderella story; It Started with Eve, a tender-hearted musical farce; Lady on a Train, a crazy who-done-it; and Can't Help Singing, the film that takes Deanna out to the Old West in search of romance and adventure.
「ウィニペグの恋人」と呼ばれている少女、ディアナ・ダービンは、彼女のチャーミングな魅力と黄金の声で、世界中の映画ファンの心を魅了しました。
1936年の彼女のデビュー映画から1947年の彼女の最後の映画の公開まで、ディアナは国際的なスーパースターであり、ユニバーサル・スタジオの売上を伸ばす金のタナゴでした。
それなのに、ディアナ・ダービンは、人気と名声が頂点に達した時に、ハリウッドから永遠に去ってしまったのです。
現在、彼女の映画の魅力は、特別な6本の映画セットである、この DVD ("The Deanna Durbin Sweetheart Pack")の中で生き続けています。
この珍しい宝物とも言えるDVDには、アカデミー賞にノミネートされた「天使の花園」など、彼女の最も愛されている映画のいくつかが含まれています。
古典的なシンデレラの物語の現代版の「初恋」、優しい気持ちにさせてくれるミュージカルの道化芝居である「イブと一緒に始まった」、誰が犯人かを突き止めようとすると頭が狂いそうになる「列車に乗った淑女」、そしに、ロマンと冒険を求めてディアナが旧西部を行く映画「歌わずにはいられない」
(デンマン訳)
ハリウッドで活躍した女優なのだけれど、実はカナダ生まれなのですよ。。。カナダのマニトバ州ウィニペグ市で生まれたのです。。。しかも、ディアナ・ダービンは、人気と名声が頂点に達した時に、ハリウッドから永遠に去ってしまった、と書いてある。。。
それで、デンマンさんは、なぜディアナ・ダービンが、人気と名声が頂点に達した時に、ハリウッドから永遠に去ってしまったのか?…それが気になって調べたのですか?
そういうことです。。。ウィキペディアには次のように書かれてます。。。
ディアナ・ダービン
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1921年12月4日 - 2013年4月20日
ディアナ・ダービン(Deanna Durbin 本名:Edna Mae Durbin)は、1930年代から1940年代のハリウッド映画で活躍した、カナダ人の女優・歌手である。
ダービンはカナダ中部のマニトバ州ウィニペグで生まれた。
両親はイギリス・ランカシャーからの移住者で、姉が一人いる。
1935年、14歳のダービンはメトロ・ゴールドウィン・メイヤーと契約し、名前をディアナに変えた。
そして、もう一人の契約者、ジュディ・ガーランドと共演の短編映画『アメリカーナの少女(Every Sunday)』でデビューした。
ところが、ダービンは間もなく、MGMとの契約を解消された。
ハリウッドの伝説では次のようなことが言われている。
スタジオの重役ルイス・B・メイヤーは、若く未完成な女性の歌手が二人も必要だとは思わなかったので「太った方を追い出せ」という指示を出した。
部下のアーサー・フリードはダービンのことだと思い彼女をすぐクビにしたのだが、実はメイヤーが追い出すよう指示を出したのはガーランドの方だったというのである(確かに、当時ダービンより、ガーランドの方が少し太っていた)。
また、アーサー・フリードはキャスティング・カウチ(セックスをした相手に役や契約を回すこと)で悪名高く、当時13歳のジュディ・ガーランドとも性的関係をもっていたことも理由として挙げられる。
ダービンは以前、白雪姫のオーディションを受けたことがあるが、声質が大人っぽすぎることを理由に落選してしまったことがある。
成功
ダービンはすぐにユニバーサル・スタジオと契約を結び、初の長編映画『天使の花園』(1936)に出演。
この映画は大成功を収め、当時、破産寸前だったユニバーサル・スタジオを危機から救い、彼女はユニバーサルのトップスターになった。
続いての主演映画『オーケストラの少女』(1937)はメガ・ヒットになり、ダービンは世界的に有名になった。
この映画ではバレリーナのジェーン・バーロウがダービンの吹き替えを踊った。
この作品はアカデミー賞の5部門にノミネート。
1938年には、1935年のシャーリー・テンプルに続きミッキー・ルーニーと共にアカデミー賞特別賞を受賞した。
ダービンはポピュラーソングからオペラのアリアまで、何でも歌いこなした。
ダービンは少女映画から、長じてはラブストーリーに次々と出演。
マネー・メイキング・スターの10位までに入ったことは一度もないものの、キャラクター人形やグッズが売り出された。
『アンネの日記』の著者アンネ・フランクは、第二次世界大戦中に隠れ家の自分の部屋の壁に女優ダービンの写真を貼っていた。
隠れ家はそのまま保存されており、ダービンの写真は現在もそのまま貼られている。
スキャンダル
ダービンは1941年に20歳で助監督のヴォーン・ポールと結婚、1943年に離婚した。
1945年にドイツ出身の脚本家で映画プロデューサーであるフェリックス・ジャクソンと再婚し、娘を生んだが、1949年に離婚。
ゴシップ・コラムニストのヘッダ・ホッパーは、ダービンが俳優のジョゼフ・コットンと不倫関係にあったと発言した。
しかし、このスキャンダルは、コットンが彼の自叙伝に書いたように、全くの事実無根だった。
ホッパーの発言の根拠は、ダービンもコットンも仕事がらみで、別々にスタジオで一夜を明かしたことだけだった。
彼らは翌朝スタジオの食堂で顔を合わせるまで、そのことを知らなかった。
コットンはホッパーのでっち上げに怒り、ハリウッドのイベントでホッパーが椅子に座ろうとした時、彼女の椅子を蹴り倒した。
その光景を見た観客からは、自然に拍手が沸き起こった。
イメージチェンジの失敗
1940年代半ば、ダービンはもっと洗練された役柄を求めた。
そして、フィルム・ノワール『クリスマスの休暇』(1944)で本格的な人間ドラマに挑戦し、影のある女を演じた。
続いて『Lady on a Train』(1945)ではミステリーにも挑戦した。
しかし世間は、以前の映画での愛らしいダービンを求めた。
ダービンはイメージチェンジを諦め、以降はまたラブストーリーに出演するようになった。
引退
ダービンは『Lady on a Train』のフランス人プロデューサーであるシャルル・ダヴィッドと結婚後、1950年に引退。
二度と芸能界には戻らないと誓ってフランスのパリ近郊の小さな村に移住し、ダヴィッドとの間に生まれた息子を育てた。
それからもダービンには多数の出演オファーが寄せられ、中にはマリオ・ランツァからの依頼も何度かあったが、彼女はマスコミから完全に姿を消した。
ダービンは1983年に一度だけ受けた、映画史研究家のデヴィッド・シップマンの短いインタビューで、彼女のプライバシーの権利を断固として主張している。
2013年4月末、ダービンの息子が会報誌「the Deanna Durbin Society」で、ダービンの死去を発表した。
亡くなった日付や死因については不明。
ただし、死亡日を4月20日とする資料や3月31日とする資料もある。
ディアナ・ダービンの名は、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星に刻まれている。
出典: 「ディアナ・ダービン」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダービンさんは、ただ単に「可愛い乙女」の役割だけでは物足りず 1940年代半ば、もっと洗練された役柄を求めたのですよ。。。
それで、『Lady on a Train』(1945)で、ミステリーにも挑戦したのですわねぇ〜。。。
そういうことです。。。でも、残念ながら、このミステリー映画は評判が良くなかったのですよ。。。興行成績も良くなかった。。。
ダービンさんはガッカリしたでしょうねぇ〜。。。
マジで落ち込んだと思いますよ。。。世間は、以前の映画での愛らしいダービンを求めていたと知って、愕然としたと思うのです。。。おそらく、ダービンさんは、ただ「可愛い乙女」で売り出したことを恥じて、もっと自分が演技力のある女優であることを世間に示したかったのだと思います。。。
でも、映画界から姿を消すことはなかったと思うのですわァ〜。。。
だから、ダービンさんは、それほど世間の要求と自分の演技力の間で板挟みにあって、悩んで、落ち込んでしまったと思うのですよ。。。
それで、映画界から引退して家庭に入ることに決めたのですか?
そうだと思います。。。あの伝説的な女優、一生を独身で通した「永遠の処女」の原節子さんと似てますよ。。。
原節子さんも演技力に悩んで、映画界から、すっかり姿を消してしまったのですかァ〜?
いや。。。原節子さんは、小津安二郎監督作品で不朽の名作を残した名女優だったのです。。。
それなのに、どういうわけで映画界から、きっぱりと姿を消してしまったのですか?
ちょっと原節子さんの経歴を読んでみてください。。。
原節子
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1920年6月17日 - 2015年9月5日
原 節子(本名:會田 昌江(あいだ まさえ)は、日本の女優。
戦前から戦後にかけての日本映画を代表する女優のひとりで、「永遠の処女」と呼ばれた。
『晩春』(1949年)や『東京物語』(1953年)などの小津安二郎監督の出演で知られ、ほか『わが青春に悔なし』(1946年)、『青い山脈』(1949年)、『めし』(1951年)などに出演した。
1963年に女優業を引退し、2015年に死去するまで隠遁生活を送った。
1963年12月12日、小津監督が東京医科歯科大学附属病院で没し(その日は小津監督の還暦の誕生日だった)、その通夜に出席したのを最後に原は女優業を事実上引退し、以降表舞台には一切姿を見せなくなった。
晩年の原は鎌倉市で親戚と暮らしているとされ、近況に関してはほとんど外出しないが元気であったということだけが伝えられた。
引退に関しては「老いていく姿を人前に晒したくないと考えていた」「撮影用のライトで白内障を患い、健康上の理由で引退を決意した」「戦前の国策映画に出演していた自分の責任を強く感じており、けじめをつけるべきだと考えていた」といった様々な憶測が飛び交ったが、高橋治は原が「小津の死に殉じるかのように」公的な場から身を引いたと表現している。
当時、その理由として「畳の上での芝居がしづらくなったから」と岡田茉莉子に語っている。
引退後は好きなだけ海外旅行へ行きたいと語っていたが、海外旅行どころか国内旅行にさえ一切行かず、晩年には外食さえしなかったと言われている。
同年に東宝が毎年制作しているカレンダーはこれまで11年連続で原節子が1月を飾っていたが、前年より撮影を拒否し密かに引退を決意していたといわれる。
この年の1月は司葉子と藤山陽子だった。
1963年12月12日、小津監督の通夜に出席。『日刊スポーツ』記者のインタビューに答えている。「先生のあの独特の作風が、もう二度と見られないと思うと…(中略)。せめてもう一度、小津先生とごいっしょに、精いっぱいの仕事ができたらと、それだけが、ほんとうに心残りです」。この時は会田昌江名で弔問に訪れていた。
1968年9月、小津との共同脚本家野田高梧の通夜に出たのを最後に、公の場から姿を消した。
1973年、小津の没後10年を記念して信州蓼科に小津と野田の有縁地碑を建てるとき「会田昌江」名義で寄付をする。
1993年、笠智衆の通夜前に極秘に訪れ、一部の関係者に気付かれたのが最後の目撃であった。
1994年、東京都内のかつての自宅の土地を売却し、約12億円の所得を得たことで、この年の高額納税者番付で全国の75位で登場し、この時再び話題となった。
2015年9月5日、肺炎のため神奈川県内の病院で95歳の生涯を閉じた。
原の訃報は、没後約2か月半が経過した11月25日にマスメディアで伝えられた。
演技と人物
小津安二郎監督は「一時世間から美貌がわざわいして演技が大変まずいというひどい噂をたてられたこともあるが、僕はむしろ世間で巧いといわれている俳優こそまずくて彼女の方がはるかに巧いとすら思っている」とし、1951年には「原節子ほど理解が深くてうまい演技をする女優は珍しい。『原節子は大根だ』と評するのはむしろ監督が大根に気づかぬ自分の不明を露呈するようなものだ。実際、お世辞抜きにして、日本の映画女優としては最高だと私は思っている」とも語っている。
現役女優の頃は美貌のトップ女優で、その早い引退と引退後の完全な隠遁生活、生涯独身を貫いたことなども同じことから「日本のグレタ・ガルボ」と言われている。
原と同様、小津作品に多数出演した俳優の笠智衆は著書『大船日記』で「原さんは、きれいなだけじゃなく、演技も上手でした。ほとんどNGも出しません。
めったなことでは俳優を褒めなかった小津先生が、『あの子はウマいね』とおっしゃっていたのですから、相当なもんです」
「普段はおっとりとして、気取らない方でした。美人に似合わずザックバランなところもありました。
撮影の合間に、大きな口を開けて『アハハ』と笑っとられたことを覚えています」と回想している。
原と共演したことがある女優の司葉子は原の一番の魅力を「清潔感」と指摘、「演技では出せない生地の魅力」としている。
司は引退後の原と電話で時々会話をしていた。
2000年に『キネマ旬報』が発表した「20世紀の映画スター・女優編」では第1位に選出された。
また、2014年に同誌が発表した『オールタイム・ベスト 日本映画男優・女優』では女優部門の4位に選ばれた。
1936年から1940年までの年代別プロマイドの売上ベスト10では、男女総合1位に選ばれている。
原はたばことビールが大好きだった。
出典: 「原節子」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小津安二郎監督が亡くなると、それ以後、映画に出るのをやめて、映画界から姿を消してしまったのです。。。実は、小津監督も一生を独身で通したのですよ。。。
つまり、原節子さんは小津監督と結婚したかったのですか?
いや。。。それよりも小津監督だけが自分の演技力を正しく理解して名作を作ってくれたと信じていたと思うのですよ。。。中国の故事に「伯牙絶弦」というのがあるのです。。。ベティさんは聞いたことがありますか?
いいえ。。。、初めて聞きました。。。どういうことですか?
伯牙絶弦(はくがぜつげん)
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中国の春秋時代、琴の名人伯牙(はくが)が、友人の鍾子期(しょうしき)が死んだとき、もはや自分の琴を理解する者が居ないと言って琴の緒を絶ち、生涯琴を弾かなかったという。
「呂氏春秋」本味の故事から
親友・知己に死別するたとえ。
琴の緒を断つ。
伯牙断琴(はくがだんきん)
ダービンさんは、彼女の演技力を本当に理解することのできる小津安二郎監督のような人物に巡り合うことができなかったのですよ。。。もし、そのような監督に巡り当ていたら、映画界から引退することはなかったと思います。。。
小津安二郎監督のような人物に巡り合っていたら、ダービンさんは、もっと名作を残していたのかもしれませんわねぇ〜。。。
そういうことです。。。
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【ジューンの独り言】
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ですってぇ~。。。
あなたも、もしダービンさんが、小津安二郎監督のような人物に出会っていたら、引退しないで女優の仕事を続けていたと思いますか?
ええっ。。。「そんな事はどうでもいいから、他にもっと面白いことを話せ!」
あなたは、そのような強い口調で わたしにご命令なさるのですかァ〜?
分かりましたわァ。。。
デンマンさんが10年以上も前にアンケートを作りました。
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上のリンクをクリックすると、
右側のサイドコラムにたくさんの質問が出てきます。
ひとつひとつ見ながら ぜひアンケートに答えてみてください。
ええ。。。、「そんな暇ないよ!」
じゃあ、たまには、古代のお話も読んでみてくださいね。
意外に面白いですわよ。。。
あなたも古代の謎に挑んでくださいねぇ~。。。
■天武天皇と天智天皇は
同腹の兄弟ではなかった。
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