毎朝。バスに乗る。会社へ行くため。いつも同じバスに乗る。
網膜色素変性症な私デスペア。視野が狭く、バスの中の乗客の顔は見ない。よって、毎朝同じ時間のバスに乗る乗客が毎朝同じであるかは分からず。
視野が狭くても、バスの車窓から見る景色はさほど視野狭窄の影響を受けない。
国道を通るバス。その歩道をバスの中から見る私。毎日見る親子。若い父親おそらく私ぐらいの父親。制服を着た小学生低学年の女の子。父親に手を握られて毎朝通勤。電車通勤と電車通学の父娘。
父親に手を握られ歩く娘。背の高い父親に手を握られるているので、かるくバンザイしているような格好の娘。
いつもうれししょうな娘。今日はスキップをしていた。父親に手を握られてのスキップ。
なにが彼女にスキップをさせるのか。なにがそんなに嬉しいのか。私には分からない。
バスの中から見る独身の私デスペア。生涯そんな経験はない私。そんな光景が実にいとおしい。
このバスにはこれからずっと乗り続けるであろう私。この若い父親がひとりで駅まで歩く日まで見届けたいものだ。
網膜色素変性症な私デスペア。視野が狭く、バスの中の乗客の顔は見ない。よって、毎朝同じ時間のバスに乗る乗客が毎朝同じであるかは分からず。
視野が狭くても、バスの車窓から見る景色はさほど視野狭窄の影響を受けない。
国道を通るバス。その歩道をバスの中から見る私。毎日見る親子。若い父親おそらく私ぐらいの父親。制服を着た小学生低学年の女の子。父親に手を握られて毎朝通勤。電車通勤と電車通学の父娘。
父親に手を握られ歩く娘。背の高い父親に手を握られるているので、かるくバンザイしているような格好の娘。
いつもうれししょうな娘。今日はスキップをしていた。父親に手を握られてのスキップ。
なにが彼女にスキップをさせるのか。なにがそんなに嬉しいのか。私には分からない。
バスの中から見る独身の私デスペア。生涯そんな経験はない私。そんな光景が実にいとおしい。
このバスにはこれからずっと乗り続けるであろう私。この若い父親がひとりで駅まで歩く日まで見届けたいものだ。