獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

麒麟の翼(東野圭吾著)のデイジー図書を読んだ(聞いた)。

2011-11-02 14:34:34 | 網膜色素変性症と私
 今日は会社は休み。近くのドラッグストアへお菓子やカップめんの買い出し。夏よりも日差しはやわらかいはずなのに、視界がハレーションして道路のはしがわからない。私がいま道の真なかにいるのかがすぐにはわからない。網膜色素変性症な私デスペア。視野狭窄と視力低下。それらは私の網膜細胞が徐々に機能低下しているため。

 あきらかに私の目は悪化しているな実感。

 そのためもう文庫本はおろかハードカバーの本も読めなくなった。拡大読書器で白黒反転すればまだよめるが会社の私のデスクにしかそれはないので自室では本は読まない。送られてくる郵便物の中身の文書を読むにはいちいち会社の拡大読書器で読んでいる。

 目で読めなくても、耳で読む。音声図書。デイジー図書。サピエという視覚障害者向けサイトで図書の音声読み上げデータをダウンロードし、プレックストーク(PLEXTALK)ポータブルリンクにコピーし、最近は耳で本を読んでいる。

 昨日は有川浩の「県庁おもてなし課」を耳でよみ、今日は朝から東野圭吾の「麒麟の翼」を聞いた。

 目で読まないので目の疲れはないので楽に読める。早聞きもできるので、10時間の再生時間も6時間程度で聞けた。

 ありがたいね。このデイジー図書はボランティアの人が読み上げた声を録音し、チャプターやページごとに区切ってデータかしたもの。負かしのいわゆる録音図書のようにカセットテープだと巻き戻しがむずかしいが、デイジー図書は読みたいページに飛ぶことももどることもできるので便利。なによりコンパクトなのがいい。

 最近は寝る前に布団の中で聞いていて、先がきになって夜更かしの私。

 今日読んだキリンの翼は最後の涙が出た。

 東野圭吾は推理作家というカテゴリにははいっていないようだが、推理小説に涙をまぶした涙腺推理小説家だな。本来の推理小説は謎解きの楽しさだが、東野は謎解きというよりその裏にある人間ドラマ(麒麟の翼では父と子、容疑者Xの献身ではもてない男の一途な恋)がいい。

 趣味にハロ☆プロにくわえてデイジー図書もつけくわえようかな。(ハロプロは趣味というには深みと厚みがあり、ヲタ活動というべきものだが 笑)
コメント
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