獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

文庫本の「ウサニ」を読んだ。

2012-10-02 23:59:45 | モーニング娘。と私
いまどきの本は巻末に複写は禁止しますのほかに「業者による電子化も禁止します」とことわりがきがあるのね。どういう根拠で私的利用目的の電子化までも禁止されるのか不明。

 かつてソニーがテレビ番組を録画するビデオをアメリカで発売したときに、テレビ局はそれは著作権?かなんかの侵害だと主張していたようだが、いまではビデオで録画してテレビを見るのは当たり前。書籍の電子化も同じようになると思う。

 一方で出版業界はいままで視覚障害者の知る権利に十分にこたえてきてないと思う。権利が侵害されたと大声でさけぶよりも、まずは果たすべき社会的役割をはたしてもらいたいね。

 網膜色素変性症な私デスペア。今日JAWSを使ってPDF化された文庫本「ウサニ」を音声で読み上げさせて読んだ。2時間30分ほどで読了。RPの目で読むのとくらべてかなりのスピード。

真野恵里菜主演の舞台ウサニでもないたが、今日読んだ文庫本のウサニでも泣いた。文庫本では2か所で涙がでた。舞台よりもはいりこんでいたせいか涙がでた。生身の真野恵里菜が演じるウサニよりも、頭の中で真野恵里菜の声を再生し、うさぎの人形を想像しただけの今日のほうが涙がでた。

 舞台では語られなかった、コーゾーとウサニのその後も描かれていてよかった。なにより文庫本のほうでは、後半文章中に「モーニング娘。」という単語が出てくる。これはうれしいね。

 舞台を見た人も、舞台を見てない人も、ハロヲタにはおすすめの小説です。ぜひ読んでみてね。

 p.s.
 キャッツアイではさらに役の幅がひろがった茉麻、今度は真野理恵里奈が演じたウサニの役をこなせたら鬼に金棒だな。茉麻ウサニをぜひ見たい、佳林ウサニもぜひぜひ見たい。
コメント
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