獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

平野啓一朗著「空白を満たしなさい」を呼んでいる。

2014-02-03 21:37:30 | 網膜色素変性症と私
 大学受験んのとき試験に出る英単語で個人の英単語individualとは分けられないものというのが語源であると知った私デスペア。

 たしかに個人は社会の構成要素の最小単位でさらに細分化できない単位。

 でもこのホンの中では、個人とは分人の集合といっている。その分人の構成割合で個人ができあがっている。よって個人とは流動的で唯一無比な個人というものはない、つねに変わっていくものと言っている。

 分人とはいろりろな関係性における私のことで、父親に対する私や子供にたいする私。たしかにそれらは別人だな。たとえば小学生が年下の子供を引き連れて遊んでいる彼とその時に大人が現れてその大人の前では子供になる小学生。まったく別人だな。だけどそれらはともにその小学生そのもの。

 うつになったり自殺する人は自分wの客観視できなくなっている、世界の終りが自分のおわりで、また自分のおわりが世界のおわりでもあると錯覚している。自分を客観視することが大事。それとにた考えで分人という考え。いま悩んでいる私は、ある関係性のなかで悩んでいる分人の私が悩んでいるにすぎず、そのほかの私の分人はなやんでいないってこと。こういう考え方は大事だね。

 一歩すすめて考えると、目の見えていた

私と目が見えなくなったわたすぃはまったく別人のようであるが、目が見えなくなって、目が見えていたころの私が死んでしまったのではなく、目の見えていた私と目が見えなくなった私は重なり合って今の私をつくっている。もっと言えば昔の自分と今の自分をあわせて今の自分であるが、さらに向かいsの自分今の自分未来の自分をあわせてそれがまとまって私になるんではないかな。今死にたいぐらい悩んでいる自分がいても、昔の自分はそうおもっていなかったし、し未来の自分もそうはおもわない。

 そんなことを考えさせられた小説「空白を満たしなさいだった。

 ただまだあとすこしページがのこっているのでどんな展開がまっているのかわからない。今の時点ではいい本だと思う。自分とは何かを考えさせられるいい本。ミステリー風味もきいていてどんどん読みたくなる一冊。おすすめの本。」
コメント
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