獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

タイタンの妖女 オオカミこどものアメとユキを読んだ。

2014-02-11 21:11:26 | 雑感
 火曜日祝日。ハッピーマンデーになれてしまったので祝日が火曜日にポンとあるとなんか変な気分。らくらくホンで数日前にスケジュールを確認してなかったらたぶん会社にいっていただろうな。

 そんな休日。昼間つめきりを机の引き出しからだしてさわってなにか変。おりたたまれていないつめきり。あれっ?いろいろさわってみてもつめきりの結合部分が回転しなくておりたためない。なんかうまいことはまっていなのかとおもって力づくでつめきりをおりたたもううとつめきりのつめやすりの部分を上方向に思いっきり左親指をかけてもちあげた。

 カチッと音がするも、つめやすり部分は持ち上がらない。そのかわり左親指に痛み。はっとして気づく。つめきりだとおもっていたのはなんとホッチキス。ホッチキスの針がとびでるところを左親指をあててグッともちあげていた私デスペア。網膜色素変性症な私。ホッチキスの針が左親指にぐっとつきささる。

 痛い痛い。なんとかホッチキスの針をぬいてしばらくティッシュで左親指のはらをつつみこむ。血がでているかどうかもわからないのでしばらくそうしてばんそうこう。爪切りとホッチキスは同じ場所においてはだめだな。

 爪切りとホッチキスを間違えるのは私か赤ん坊ぐらいだろうな。赤ん坊は成長して爪切りとホッチキスのちがいがわかるようになるけど、私はいつのまにか違いがわからなくなっていたな

そんな赤ん坊の成長親離れの小説が細田守著「オオカミこどものアメとユキ」


 アニメにもなったこの物語。狼男と人間が恋をしておおかみこどもが2人生まれた話。設定はなんか奇天烈だけど、物語は子供の成長と子供の自立、親の子の話。

 なんどか読んでいて涙が出た私。女の子なのに狼に変身して野山をかけめぐり犬を威嚇していたオオカミこどもがいつのまにかかわいらしい少女になっていく。一方でお母さんに甘えたがりの男の子は狼男になって山をまもる主になっていく。この対比がいいね。

 子育ての喜びとそして子供が巣立っていくときのさびしさ。親になれない私に親の気持ちを疑似体験させてくれた。いい本だった。子供のいない大人はこの本を読むか、Juice=Juiceの宮本佳林を応援するかどっちかでしか、親が子に抱く愛おしさは感じられないのかな?

 あともう1冊読んだ。爆笑問題の事務所の名前はタイタンでその由来となったのが60年前にかかれたタイタンの妖というSF小説。60年前のSF小説なのにぜんぜん色褪せないストーリーだな。

 読書っていいね。アニメは視覚障害者にはわけわからないけど、本なら感受性と想像力さえあれば目の見える人と同じように感動できるもんね。 

 
コメント
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