獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

全盲司法試験合格者のオンライン講演会6月12日日曜日 を申し込んだ。

2022-06-01 18:19:58 | 司法試験と私
75期

渡しがまだ目がみえていたころ、もう25年ぐらい前。大学を卒業して、司法試験受験生専業の生活。たしか、月10万円でのせいかつ。司法試験に合格して、司法修習生の50期になって、最高裁判所からお給料をもらって1年半の実務研修をやるぞと、夢抱いていた若き日の渡し。
夢かなわず。あれから25年。

渡しの目もいつのまにか見えなくなって、いまは全盲。もうあの当時みたいに、単語カードに暗記すべきことを書いて、その単語カードは20冊以上。なつかしいな。記念にまだとってあると思うの。なかなか捨てられないね。

おなじころ、全盲の視覚障害者が私と同じように、司法試験を受験していた。でもうからず、司法試験制度がかわって、原則法科大学院に2年いかないと、司法試験は受験できなくなる。

渡しは、そのころから、あきらめはじめたのだけども、
その全盲視覚障害者はあきらめず、法科大学院に入学し、卒業。そして、司法試験を何度か受けて不合格。
すると、当時は、たしか3回うけたら、司法試験受験資格をうしなう制度。

そこで、彼はあきらめず、別の法科大学院に新亜g九。そこで、2年勉強して、そして、とうとう、司法試験に合格。すごいね。
普通だと、法科大学院を卒業して、司法試験に3回落ちたら、もうそこであきらめるけど、彼はあきらめなかった。すごいね。

おそらく、障害年金月8万円でほそぼそ生活しながらの受験生活だったんだろうな。法科大学院はたしか2年で200マン以上かかる。でも彼は、2回目の法科大学院は成績優秀ということで授業料免除。すごいね。
その彼も、今や司法修習生75期。

その彼が、こんどオンライン後援会をやるとのこと。司法修習生75期フォーラムという、後援会。

さっそく申し込んでみた私。6月12日、日曜日、13時から。だれでも無料でズームで参加できるらしい。

みなさんもぜひ。全盲視覚障害者がどうやって、司法試験に合格したのか。
渡しが一番聞きたいのは、もし受からなかったら?とは考えなかったんですか?それを聞いてみたい。渡しは、未来がこわくてしょうがなかった。

あ!そうか。彼と私の違いは、彼ははじめから全盲者で、障害年金を受給していたのね。なので、生活の不安はなかったのかな?渡しは、親からの仕送りだったので、そこが違うのかな?

あと、彼は目が見えなくなるという恐怖はなかったけども、私は、目が見えなくなるという恐怖がいつもまとわりついていたな。それが絶望だった。

司法修習生フォーラムはこちら
コメント
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