獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

短時間正社員のヘルパーさんの保険証カードが届いた。

2024-10-17 22:06:16 | 全盲視覚障害者によるヘルパー事業所開設プロジェクト
保険証


今年の1月に会社を設立し、6月から障害福祉サービス事業所、ウエカジハローセンターを開業した私。当初は、障害者3人、ヘルパー7人ではじめた事業所、今では、障害者利用者4人、ヘルパー10人に増えた。


そのヘルパーのほとんどは、1年間の有期雇用、いわゆる登録ヘルパー。所得税も乙蘭対象者。


一方、3人のヘルパーは、常勤ヘルパー。所得税は紅蘭対象。週32時間勤務が2人、週16時間勤務がひとり。


厚生年金や健康保険は、週20時間以上働いていないと加入できない。なので、ウエカジハローセンターも2人だけ、厚生年金と、協会けんぽ加入。これにはいれると、労働者はとっても得。厚生年金と協会けんぽにはいれないと、自分で、国民年金と国民健康保険料を毎月はらわないといけない。国民年金が16700円、健康保険も16000円。あわせて32000円ぐらいはらわないといけないのに、厚生年金と協会けんぽだと、あわせて17000円ぐらいはらえばいい。とってもお得。


でも、短時間正社員制度というのがあって、正社員とおなじ待遇で働いている人なら、週の勤務時間が20時間未満でも、厚生年金と協会けんぽに入れる。そういう制度ができたらしい。


そこで、うちの週16時間勤務のヘルパーさんも、厚生年金にはいらせたいなということで、就業規則をかえて、労働条件通知書をあたらしくして、そして、近所の年金センターへ、新生。それが、9月の末ごろ。


年金センターには、申請書だけでよくてびっくり、就業規則のコピーや、賃金台帳、労働条件通知書なんかの提出も不要。こんなんで、審査とおるのかなとおもっていた私。


先日、無事、保険証カードがはいった封筒がとどいた。その短時間職員の保険証。厚生年金にもはいれたし、保険にもはいれたよう。よかったよかった。


ヘルパーで働いている人のほとんどは、非正規、自分で国民年金や保険料、住民税を払っている。もっと、ヘルパーを正社員にしてあげないとね。ヘルパーの労働時間は、こまぎれ、たとえば、1日はたらいたとしても、多くて5つの利用者のお宅訪問が限界。各1じかんのさーびすていきょうとして、1日5時間の労働。でも、そのサービス提供のために、移動時間、待機時間がある。実質の拘束時間は5時間の売ぐらいあるかも。


それで、時給だと、せいかつできないよね。ヘルパーこそ、正社員にして、時給ではなく、月給にすべきだね。


ウエカジハローセンターはまだ時給制度だけども、短時間正社員制度の導入で、ひとまず、ヘルパーさんの厚生年金加入は実現できた。やればできる。ウエカジハローセンターのような事業所がふえていけばいいな。


PS
とはいえ、ヘルパーを短時間正社員にすると、同じぶんだけ、厚生年金保険料と、健康保険料を、事業所がはらわないといけないのよね。登録ヘルパーのままだと、かかってこなかった、17000円の、事業主負担。なので、当然事業所の利益はへるよね。それでも、やっぱり、ヘルパーさんは正社員にすべきだと私は思う。それが、障害資本主義の実践。


コメント
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