神の手は力ある働きをする。

 主の右の手は高く上げられ、
 主の右の手は力ある働きをする。

(詩篇118編16節より)

One of us.

2022年10月08日 | キリスト教

 One of us.って、色々訳し方があるみたいなのですが、大体のところ「わたしたちの仲間」、「わたしたちの中のひとり」、「わたしたちの一員」みたいな、そうした意味なのかなって思います。

「わたしたちは誰しもが、この世界を構成する一員だ」……と言われて、「いや、オレあんまそーゆーの関係ねえし」というよりは、「まあ、そう言われてみりゃそうだな」と頷く方のほうがたぶん圧倒的に多いと思うんですよね。そして、こうした感覚の意識改革的なものって、本当に少しずつですけど、確かに人類の間で進んできているとは思うわけです(まだまだ不十分とは思うものの)。

 だから、どこかの国で災害が起きれば、自分のことのように考えて、寄付やボランティア的なことを通して「何かしたい」と多くの方が思い、戦争が起きれば「信じられん!」、「許せん!」と考えるのだと思います。仮に今自分が何かの災害で苦しんでいなくても、あるいは戦争による惨禍が自分の身の上に降りかかっていなくても……。

 この、他者の苦しみや悲しみに共感する回路というのが、人間の脳の中には間違いなくあると思うんですよね。小さい子供たちは、まず家族や身近にいる人々の物真似をしたりして、「自分はどうすべきか」、「どう行動するよう求められているか」学んでいくところがあると思うのですが、特段お父さんやお母さんや身近な友達の真似ばかりするのではなく、その子に特有のオリジナリティーみたいなものを必ず持っている。でも大きくなるに従い、こうした「オレ様のオリジナリティー大爆発!」という部分がだんだん少なくなっていき、日本の場合は特に「周囲の人に合わせる」能力のほうを異常なまでに求められる率が高くなってきますよね。小学△年生くらいを迎える頃には……。

 以前、某十代くらいの子が話しあいを持つ番組で、「優しい人っていうのは、人から『優しい人』と思われたいがゆえに、人に優しくするんじゃない?」=「だから人に優しくする人の優しさは結局のところ自分がいい気分になりたいだけだ」――みたいな意見があって、びっくりしたことがありましたもし、その男の子が心からそうとしか思えないのだとしたら、それはちょっとどうなんだろうかと思ってしまったというか。これはわたしの個人的な考えですが、基本的に「優しい人」というのは、「共感性の高い人」、「自分と相手の立場を取り替えて、相手の身になって考えられる人」のことだと思います。

 つまり、「人間らしさ」とは何かといえば……やっぱり、自分と他者の立場を取り替えて、相手の身になって考えられる共感性のことだと思うわけです。まあ、どこかの科学者さんが、「人間は脳の構造がそもそもそのようになっているわけだから」とか、「DNAにそのように組み込まれておるのだよ」と言ったとしても――「彼が共感性に乏しいのは、脳の中のその部分があまり発達しない形で育ってしまったそのせいだろう」とか、「なんらかのDNA因子の問題だろう」といったようには、事故の後遺症や病気といったことを除いた場合、そんなふうに考える人はあまりいないですよね。

 多くの人々が大抵は、気味の悪い毛虫がくっきり自転車のあとの残る形で死亡しているのを見れば「なんか可哀想」と思ったり、蛇やカエルやタヌキ、犬や猫などが交通事故で死んでいるのを見かけただけで胸を痛めるものだと思います(※人によっては、蛇が車に轢かれたひからびた姿を見てもどーとも思わないとか、あるかもしれないにしても)。

 でも結局……いくら相手の立場に共感し、同情し、そのことのゆえに涙を流したとしても、「助けられない」という場合もたくさんあって、そういう時、人は初めて自分の無力さを認め、「ああ神さま、どうか助けてください」と、膝を屈めて祈ることが出来るのかもしれません。

 自分的に最近、「なんでも値上げ値上げでアップアップだ」とか「インフレと円安のばかぁ~!!」といった話を聞かない日はないくらいなのですが、そうした原因の大きなひとつとなったウクライナのために祈るのと同時、これ以上事態が悪くならず、あらゆることが沈静化へ向かうよう、心から祈りたいと思います。

 この世的には、2022年も、あと約2か月ほどで終わります。わたしも、冬の間に何かの原因によって停電や断水が起きた場合に備え、準備しなくちゃ……と思いつつ、いつもつい後回しになってしまうので、備えたいと思っていたり

 もちろん、クリスチャンとしては、世界の終末やリバイバルのため、備えの祈りが大切と思っているので、こちらの課題は最近疎かになっている気がするため、あらためてまた考えたいと思っています

 それではまた~!!






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