老醜の記
2012-09-12 | 本
勝目 梓「老醜の記」
還暦目前の作家が、21歳の銀座のホステスと恋に落ち、いつか彼女に年相応の彼が出来たら別れる、という覚悟で付き合うものの、彼女は極度のファザコンで若い男に興味がない。
でもいつしか、50代の妻子持ちのお客と深い仲になり・・・。
気持ちの上で離れがたい二人だけど、彼女が若いうちには気付かなかった性癖が50男と合うらしい、と気付いた作家は、性愛なしの家族のような関係で満足することになる。
そこに至るまでの13年の軌跡。
自伝というか、私小説らしい。この方はかなりハードなバイオレンス作家、と認識していたので普段なら手に取ることはないのですが゛、あまりにもそれっぽくない題名に惹かれ読んでみました。
もっと若いおじさんかと思ってたら、今年で80歳なんだ・・。
で、73歳の時点で30代の女性とお付き合いしてたんだ・・・。
すごいなあ。
確かに、若い頃は40にもなれば、愛だの恋だのなんて感情はもうおしまいなんだろう、と想像してましたが、いざその位の年齢になれば、そうでもない、というか、人の気持ちなんて若い頃とそう変化がない、という事に気づきました。
でも、現時点では、やはり70にもなれば・・・という思いはあります。
実際この主人公も、だんだん内面が変化していくのが70歳頃ではありますが、でもそれまでは普通に恋愛してる。
いやあ、人間てすごいなあ、と感じた次第であります。渡辺淳一のおじ(い)さんの恋愛小説よりは全然自然で気持ち悪くなかったです。
面白かった。
満足度90
還暦目前の作家が、21歳の銀座のホステスと恋に落ち、いつか彼女に年相応の彼が出来たら別れる、という覚悟で付き合うものの、彼女は極度のファザコンで若い男に興味がない。
でもいつしか、50代の妻子持ちのお客と深い仲になり・・・。
気持ちの上で離れがたい二人だけど、彼女が若いうちには気付かなかった性癖が50男と合うらしい、と気付いた作家は、性愛なしの家族のような関係で満足することになる。
そこに至るまでの13年の軌跡。
自伝というか、私小説らしい。この方はかなりハードなバイオレンス作家、と認識していたので普段なら手に取ることはないのですが゛、あまりにもそれっぽくない題名に惹かれ読んでみました。
もっと若いおじさんかと思ってたら、今年で80歳なんだ・・。
で、73歳の時点で30代の女性とお付き合いしてたんだ・・・。
すごいなあ。
確かに、若い頃は40にもなれば、愛だの恋だのなんて感情はもうおしまいなんだろう、と想像してましたが、いざその位の年齢になれば、そうでもない、というか、人の気持ちなんて若い頃とそう変化がない、という事に気づきました。
でも、現時点では、やはり70にもなれば・・・という思いはあります。
実際この主人公も、だんだん内面が変化していくのが70歳頃ではありますが、でもそれまでは普通に恋愛してる。
いやあ、人間てすごいなあ、と感じた次第であります。渡辺淳一のおじ(い)さんの恋愛小説よりは全然自然で気持ち悪くなかったです。
面白かった。
