淳和院正子
2012-09-18 | 本
三枝和子「淳和院正子」
平安期の淳和帝の皇后、内親王正子の一生。
古代は、母を異にする兄弟姉妹の結婚がタブーではなかったのは知ってましたが、平安朝になってもまだ親族間での結婚がごく普通だったことにびっくりでした。
正子は、嵯峨帝の内親王。淳和帝は嵯峨帝の弟だから、叔父姪の結婚です。
関係もぐちゃぐちゃなら、皇位を巡る権謀術数もぐちゃぐちゃで、夫 淳和帝と、父、嵯峨上皇亡き後、息子を守るために落飾した正子が、仏法に救いを求めていく筋書きでした。
淳和帝や正子を通して語られるのは、作者の仏法観なのかな。
なんだかとても胸に響きました。
そして、男と女では仏法の広め方が違う との境地に達する正子が潔くて、読んでて気持ちよかったです。
満足度80
平安期の淳和帝の皇后、内親王正子の一生。
古代は、母を異にする兄弟姉妹の結婚がタブーではなかったのは知ってましたが、平安朝になってもまだ親族間での結婚がごく普通だったことにびっくりでした。
正子は、嵯峨帝の内親王。淳和帝は嵯峨帝の弟だから、叔父姪の結婚です。
関係もぐちゃぐちゃなら、皇位を巡る権謀術数もぐちゃぐちゃで、夫 淳和帝と、父、嵯峨上皇亡き後、息子を守るために落飾した正子が、仏法に救いを求めていく筋書きでした。
淳和帝や正子を通して語られるのは、作者の仏法観なのかな。
なんだかとても胸に響きました。
そして、男と女では仏法の広め方が違う との境地に達する正子が潔くて、読んでて気持ちよかったです。
満足度80