読む日々

テーマばらばらの読書日記

ぬるい男と浮いてる女

2012-09-20 | 
平 安寿子「ぬるい男と浮いてる女」


まさに、題名通りの男女、が出てくる短編集。

6編。
■長い目で見て

ぬるい男2人。伯父と甥。それを見つめる伯父の妻の視点。妻と舅は医師通しで、舅がいい味出してる。

■ブルーブラックな彼女


浮いてる女。金持ちの娘で綺麗だけど、中学時代の同級生の親や祖父母の葬式に、親しくもないのに出ていく。それを見つめる同級生男子。

■滅亡に向かって

ぬるい男。家具屋に勤める、完全草食男子。本人の視点。

■浮いてる女

まさに標題通り。60過ぎて好きなように生きているけど明日現実的な女。浮いてる、というのは、主人公が40代の頃に一目惚れしたバレエの演目、ジゼルで、怨霊のジゼル達を演じるバレリーナ達が、本当に浮いてるように見えるところから。

■ぬるい男

これも標題通り。靴屋に勤める20代男子。ぬるーく生きてるが、ぼうかんに教われてから、生きてる実感を味わえるようになる。

■えれくとり子

浮いてる女。40代で、不思議ちゃん?電化製品を壊す体質。関わった男とはみんな関係ができちゃう。


なんだか、共感できる話はまるでなくて、この作者にしては期待外れでした。

満足度50

飛鳥Ⅱ再び

2012-09-20 | 雑感
帰ってきた飛鳥Ⅱを撮ってみた。


台湾行くはずが、台風で小樽へ行ったきたそうです。
ライトアップされた夜の船も綺麗。

が、腕がなく・・こんな写真しか撮れなかったです

アマルフィ

2012-09-20 | 
真保裕一「アマルフィ」


何年か前に、織田裕二と天海祐希で映画になった作品の原作というか、映画の方が先かな。

脚本を真保裕一が書いて、脚本までの間に出た設定を小説にしたみたい。

映画はみてませんが、人物が少し変更されてる?


イタリアに日本の外相が外遊するので、外務省のアウトローがローマに派遣。そこに突然降ってわいた、日本人母子観光客の9歳の娘の誘拐事件。

身代金目的かと、外交官が父親と名乗り犯人と電話で話してしまい、そこから事件解決まで活躍する。

本来の目的は誘拐ではなく、チェチェンの独立問題に端を発した、民族紛争という根深さ。

どんどん進むストーリーが楽しかったです。

映画も見たくなりました。

満足度90