読む日々

テーマばらばらの読書日記

どちらかが魔女

2012-09-25 | 
森博嗣「どちらかが魔女」


題名に惹かれて借りちゃいましたが、何かのシリーズ物のスピンオフ作品みたい。

でも最初のお話、「ぷるぷる人形にうってつけの夜」だけが 西乃園っていう女子大生以外、登場人物が違う。

あとは西乃園萌絵が主役で、彼女が慕う助教授犀川とか、叔母の佐々木睦子とか、犀川の友人が出てくる。

最初のお話の萌絵は、ちょっとクールで不思議な感じだけど、次からの萌絵は不思議は不思議でも、ミステリアスではなく不思議ちゃん、って感じ。

で、ラストストーリーで謎が解けました。しかもラストのラストで。

ぷるぷる人形の西乃園は、若かりし頃の佐々木睦子でした。時代が違うんだ!

で、ネットで調べたら
ぷるぷる人形に出てくる小鳥遊や香具山は Vシリーズという小説群の登場人物で、西乃園萌絵や犀川はS&Mシリーズの登場人物。

つまり、VとS&Mを掛け合わせた小説と見せかけ、実はそれぞれの時代が違い、西乃園萌絵の叔母は小鳥遊と若い頃会った事がある、という種明かしが成されているという。

他の読んでるファンからしたら、たまらないんだろうなぁ、こういうの。
私は読む順序を間違えました。

でも、それぞれのお話も充分面白いでしよ。

満足度85