読む日々

テーマばらばらの読書日記

ヒコベエ

2013-10-31 | 
藤原正彦「ヒコベエ」

新田次郎、藤原てい夫妻の次男で、数学者の著者。自伝的小説です。

「流れる星はいきている」の苦難の帰還を経て、作者の物心ついてから小学校卒業までを書いた本。
戦後の家族の在り方、田舎と都会の違い、東京の復興の様子、教師の左傾化、など知れて面白かったです。

とってもやんちゃな、正彦少年=ヒコベエが可愛い。

この前の台風で、藤原の効果という言葉を知り、この本で新田次郎の伯父が気象学の権威と知り もしや と思ったら、やはり新田次郎の伯父が藤原の効果の藤原さんだった。

優秀な一族なんだね。

妹の咲子さんも家族の物語を書かれているとのこと。そちらも読んでみたいです。

満足度80


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