読む日々

テーマばらばらの読書日記

藪医 ふらここ堂

2016-06-09 | 小説・江戸時代
朝井まかて「藪医 ふらここ堂」



江戸時代。流行らない藪と言われる小児科医、天野三哲の娘、おゆんが主人公。
近隣の人々との温かい交流や江戸庶民の恋愛や、三哲の的確な医術、それをただ一人気づいて応援する、もと侍の薬種問屋の従業員、佐吉の過去などを描きつつ、おゆんの成長や三哲の出自などがじわじわ明かされ飽きさせない展開に一気読みでした。

子供への的確な治療をしているのに、だらしない格好やる気の無さ、口の悪さでヤブ医者扱いされてるお父さん、よかったな。

産婆のお亀婆さんが物語を締めている。

佐吉の息子、勇太君、長崎へ行く前に母親と逢えて母の愛を感じられてよかったね。

ほのぼのできるおすすめの一冊。

満足度100

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