読む日々

テーマばらばらの読書日記

残り者

2016-09-30 | 小説・江戸時代
朝井まかて「残り者」


江戸城開城前夜。天璋院の呉服の間で働く りつ は、城を出る寸前に針が気になり呉服之間へ戻る。すると、天璋院の愛猫サト姫を捜す御膳所の中年賄い婦お蛸と出会う。
仕方なく共にサト姫を捜す途中、御三之間で居残るちかが。
そしてなぜか御中臈の ふき が、静寛院の呉服の間で働くもみぢと共に部屋にいた。

残り者となってしまった女達が、江戸城開城を見届けるお話。

それぞれの人生や考えなどと共に、天璋院篤姫や静寛院、和宮親子の徳川を大事に思っていた様子などが描かれ面白かった。

16年後の様子も最後描かれており、たった2日を空っぽの江戸城で過ごした女達がお互いを大事に思い続けていた様に胸を熱くしたりして。

かなーりおもしろくてオススメ。
満足度100


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