読む日々

テーマばらばらの読書日記

もしも私が、そこにいるならば

2012-11-23 | 
片山恭一「もしも私が、そこにいるならば」


10年前に大ヒットした「世界の中心で、愛をさけぶ」の作者の、セカチューより前に書かれた本。
こういう題名が多いのね。


3編収録
・もしもわたしがそこにいるならば
・鳥は死を名づけない
・九月の海で泳ぐには


1編目(表題作かと思ったけど、漢字と句点がない)

自分の趣味であるダイビングに母を巻き込み、母は水中の事故で集中治療室に。そこへ母の昔の恋人らしき男が見舞に訪れる。母と男との過去を知らないと落ち着かない主人公の様子。

2編目

肝臓の病気で入院している主人公の男性。同室の同年齢との男との友情を深めて行くなかで、生きる事と愛することについて考える。
同室の男の時枝の言葉のみが唯一の収穫か?
曰く
「好きという気持ちは自分のものではなく、自分の中にあるように気がするけど、本当は自分の中にはなくて、どこか別の世界からやってくる、だから捨てようと思っても捨てられずに、いつまでも残り続ける。たとえ僕が死んでも残り続ける。だってそれは、もともとぼくのなかにはにくて、肉体とは無関係に存在しているものなんだから」(いくつかのセリフをつなげてある)

これだけは納得できた。


3編目

中学教師の男が主人公。最近生まれた次男が障害があるかも?
同僚教師に誘われてクライミングを趣味としている。

日々の暮らしの中、少しずつ何かを受け入れるまで。


うーーーーーん。
という感じですね。

セカチューも、ドラマは凄かったけど、原作は映画で話題になるまで、読んだことすら忘れてた気が・・・
映画は原作に近くてイマイチだったけど、ドラマは原作のストーリーの裏を探って丁寧に描いててすごかった。DVD-Box買っちゃった位。

あ、関係ないか。

満足度60

平 清盛(何度目かな)

2012-11-21 | 映画・ドラマ
先週の放送を昨夜やっと見ましたいろいろ忙しくて。

重盛迫真の演技の次の回、どんな最期になるのかと思いドキドキして見ました。

昔、双六で重盛を賭けてた事、ありましたね、そういえば。そこがここで出てくるとは、なるほど、でした。
清盛の、長男への愛情がきちんと伝わってきましたね。


それにしても宗盛きらーい。
正室の子、っていちいち叔父さんがいうけど、後妻の子、でしょうが。


あと、後の安徳天皇を抱いて清盛が「平氏の血を引いた・・」とか言ってるけど、清盛自身、このドラマでは平氏の血を引いてないし・・・。

白河院の孫になるなら、天皇になっても全然おかしくないですしね。

今週分も録画してあるので早く見たいです。
視聴率、視聴率ってうるさいけど、私みたいに録画して見てる人(しかもBS)たくさんいると思うんだけどな・・・

スピーク

2012-11-19 | 
「スピーク」ローリー・ハルツ・アンダーソン作/金原瑞人=訳


アメリカの高校が舞台。

8年生の終わりにパーティーでレイプされ、警察を呼んだ少女。
その場から逃げてしまったことで、パーティーを密告した、と勘違いされ爪弾きになってしまった少女の、9年生での1年間を描く。

親友だとおもっていた友達たちから無視され、ストレスから両親とも口を聞かないようになり、そのせいで、家族も崩壊しかかっている。

少女を理解してくれるのは美術教師のみ。仲良くなれたと思えた転校生も勝手な理由で離れていく。

でも、少しずつ少しずつ、彼女は成長し、苦しみを乗り越え、最後は全てが明らかに。

ラストは美術教師に話を聞いてもらおうという場面で、終わります。

話せない女の子が離せるまで、をえがいているからspeak。
訳者は後書きで、他にいい邦題は見つからなかった、と書いてます。

ものすごく、日常おこる出来事や思春期の少女の心の動き、人間関係がリアルに書かれてました。
訳もナイスだと思います。

満足度120

もしかしてyoung-adultなのかも。
でも、大人にも読んでほしいです。

彫刻刀

2012-11-19 | 雑感
もうじき、図工で彫刻刀を使うので、持ってない方は申し込んでください、と学校から。


ワンピースだの、キャラ付で、安全にも考慮してます、との事ですが、お値段2100

しかも〆切り、今日。

・・・・・・。

申込書の下の方には、私達の時代に使用していた、紙の箱入り、木の柄のシンプルな彫刻刀420が。

世間はどうなんだろう??と思い、リサーチ掛けてみると、やはりみんなキャラ入りの安全なものを使用とのこと。

うーん、給料日前に2100ですかい。

妹に愚痴ってみたら、甥っこのお下がりあげようか?と提案。私「中学って使わないのかな」妹「わかんない、本人に聞いてみて」甥「たぶん、使わない」

とのやり取りが成され、もし使う事になったら返す約束で譲り受けました


じゃーん。

キャラはついてないけど、その分カッコいい、と思ったようで、息子も「これでいい」との事で、無事解決。
名前も張り替えて準備完了です。

でも、あの懐かしい彫刻刀、私が使ってみたいなあ。
刃先の油がヌルっとしている感触が懐かしいです。