ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

平和な世界

2009年10月16日 22時53分23秒 | 生活
奥さんはゴキブリが大嫌いだ。

ゴキブリが好きという人は
ほとんどいないだろうが、
彼女の場合は
かなりの反ゴキブリ派なのだ。

虫愛ずるとはいかないまでも、
自然の昆虫類は嫌いではないし、
釣りに行っても
えさのゴカイを平気でつけたりするのに、
ゴキブリだけは
目の敵のように嫌う。

きっと前世はゴキブリに追い回された、
ゴミ虫だったのだろう。

もし、彼女が砂漠をさまよう兵士で、
突然目の前にゴキブリが現れたとしたら、
きっと奴に向かって銃を乱射するだろうな。
いや、それだけじゃおさまらないはずだ。
くたばったゴキブリに向けて
火炎放射さえ浴びせかねない。
もし、そんな武器を持っていなかったとしたら、
そのときは平気で核兵器を使用するだろう。

「核のない世界を」と叫び
ノーベル平和賞を贈られた大統領の
ファーストレディにはなれそうもない。

それどころか、
「目には目を、ゴキブリには核を」と
大演説をぶつかもしれない。

それほどゴキブリが嫌いなのだ。
そして嫌いなせいなんだろうけど、
ゴキブリを見つける能力が異常に高い。

食事をしていても、
背後の流し台のシンクの底の方で
うごめく気配を感じて、

「いる!」

とつぶやいている。
手にしているのが箸じゃなくて
手裏剣だったら、

「そこっ」

といって投げつけそうだ。

クノイチも真っ青である。

夜、台所の始末に降りていったときも、
忍び足で近づき、
目は流しを見たまま
灯りのスイッチを入れている。

流しのあたりで少しでも影が動こうもんなら
絶対見落とすことはない。
いや、ものかげで
ピクピク動く奴の一本のヒゲさえも
彼女の高性能レーダーは見逃さない。

敵機襲来!

そうなったら緊急指令が飛び、
doironもスクランブル発進だ。

匍匐全身、
そして飛び交うゴキジェット。

その後、
彼女は奴の死体を確認するまでは
台所に近づかなくなるのである。

やがて、流しの隅っこで
ピクピクしているゴキブリを見つけると、
そのことを報告。
そしたら、次には厳重な始末が命じられるのだ。

キッチンペーパー2枚でくるみ、
そのあと新聞チラシで包む。
それをスーパーの袋に入れ、
庭で踏み潰すように指示される。

指示に従い、
踏み潰して息の根を止めた後も、
万が一の蘇生したときに備えて
さらに別の袋に入れ、
口をかたくしばって、

ゴミ箱に投入。

これでやっと一件落着なのである。

ゴキブリ一匹の出現で
doiron家はおおわらわ。

「核のない世界」も大切だけど、
「ゴキブリのいない平和な世界を!」と
声を大にして叫びたいdoironなのである。