明日はゴルフの予定になっていた。
以前から誘われていたのだが、
ゴルフのゴの字も知らなかったので
断り続けていたが
何度も誘われているうちに
まったくやったことがない人間が
いきなりコースに出たらどうなるんだろう
という興味がふつふつと湧き始めていた。
で、あるときそんな好奇心が一気にあふれ出し
「よっしゃ、いっちょ行ってみるか」と
誘いを受けることにした。
自分で言うのもなんだが
doironは
こういう好奇心はとても旺盛なのだ。
これまでもこういうことは何度かあった。
泳げないくせにトライアスロンに申し込んでみたり、
110キロしか走ったことがないのに
250キロに申し込んだりね。
幸いどれも無事に終えて
事なきを得たのだが
一歩間違えば命も落としかねない。
そんなのに比べて
クラブをろくに握ったことがないのに
コースに出るくらいは
カラオケで歌ったことがない曲を
選曲する程度のチャレンジだろう。
というわけで、積極的に了解し
コースに出ることになったのである。
でもいざ出るとなると
色々問題がある。
第一にクラブがない。
ま、これは友達の家族が
余分に持っているらしいので借りれることになった。
次に、ボールもない。
これは買いに行くことにしたが
一体いくつくらいいるだろうか。
打ちっぱなしにも
ほとんど行ったことがない状態だから
玉なんてまっすぐ飛ぶはずはない。
なので、OBや池ポチャは相当数覚悟
をしておかなければならないので
1ホール2個じゃ足りないだろうか。
「大丈夫、途中茂みで拾ったりするから」と
友達はこの時点ではまだ
あまり深く考えていないようだった。
とりあえず、家の近所の
ゴルフショップにボールを買いに行くことにした。
店内のレジのそばに
ロストボールの販売コーナーがあったので
見てみると、10個1パックで売ってる。
ロストボールなんて
バケツに入って売られているのかと
思いきや、きちんとビニールで
パックされて売られているではないか。
値段を見ると1500円
高い
30個も買えば4500円だ。
もしかしたらほとんどが山の茂みに
巻き散らかされたり
池に沈められるだろうから、
それだけのために4500円の出費は痛い。
バケツいっぱいで1000円くらいかと
思っていたんだよなあ。
しかし、待てよ。
ロストボールとは言え
ボールの銘柄は揃っているし
何よりもキズ等もなく
真っ白なのだ。
もしかして、エコと称して
簡易パックで売られている新品の
ボールかもしれないぞと思い
もう少し物色してみることにした。
そんなdoironの様子をみていた
店員が近づいてきて
おもむろに
「銘柄にこだわらなかったら
こんなんもありますよ」といって
差し出してくれたのが
15個1000円の新品ボール。
これこれ、こんなお徳品を
探していたんだよ。
さすがに店員。
doironの思惑を見事に見抜いてたのね。
さっそく2ケースを購入した。
当初の予定の数には
少し足りなかったけど
あとは友達が言うように
コース上、ていうか
コース脇の茂みの中なんかに
落ちているのを期待することにした。
そうしてようやくボールは手に入れたが
今度は靴である。
芝生の上でも滑らないようにとか
ゴルフ場の芝を傷めるようなのはNGなんだそうだ。
選択肢は2つに一つ。
ゴルフシューズを買うか
しりもち覚悟でランシューで行くかである。
当然、
doironが選んだのは
後者でした。
だってdoironにとってゴルフは
まだ海のものとも山のものとも
知れんしね。
靴まで買ってやーめたなんて
いったら、ミセスdoironに
どんな顔をされるやら・・・
あと、グローブは
自転車用でいけるよなあ。
などとお誘いの友達にいうと
若干投げやりに
「なんでもいいですよ」と言われた。
このあたりから
その友達も、なんだかな~
と思ったんでしょう。
さらに追い討ちをかけるように
「スコアつけるのに鉛筆いるんけ?」
とか
「茂みに入ったときのために
熊よけの鈴を持っていったほうがええけ?」
「ジーパンやったらあかんけ?」
「上はTシャツにウインドブレーカでええけ?」
「若いお姉ちゃんがいっぱいいてるけ?」
などと聞いているうちに
(最後の質問は冗談でっせ)
さすがにこりゃいかんと思ったんでしょうねえ。
110キロどころか10キロしか走ったことがないのに
250キロに申し込むような
無謀さに気づいたようで
「一度打ちっぱなしに行ってからにしましょう」と
言い出した。
「ええやんええやん」と一度抵抗をしてみたが
友達の意思は固そうだったので仕方なく
「じゃあ、そうしよう」と結局了解することに。
残念やったな~、
せっかくええブログネタになったのになあ。
教訓
「好奇心もほどほどに」ってこってすな。