ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

一本の電話

2011年09月20日 22時39分26秒 | 最近の出来事

我が家には、固定電話もあるが
電話を受ける人間は
すべて携帯を持っているため
そこにかかってくることはほとんどない。

しかし、この前の休みの夜、
その固定電話のベルが鳴った。

こういう場合は
たいていはどこかから流出した
名簿をたよりに手当たりしだい
電話をかけてくる勧誘の用件が多い。

受話器をとって
〇〇サンでしょうか?と
聞いてくるのが
よく間違えられる
doironの苗字の別の読みだったりすると、
これは、そういう勧誘の電話だろうから
先手必勝
「いいえ、違います!」とキッパリ
言ってあげることにしている。

たいていはこれで切れるけど
あまりしつこい場合は
切り札を用いて撃退する。

え、どんな切り札かって
それは言うと切り札じゃなくなってしまうので
ネット上に書くことは
遠慮しておきましょう。
(出し惜しみ~)

ま、そんな電話がとにかく鳴ったのだ。

出てみると
「もしもし、親父?」

そ、その声は
数年前に生き別れになったままの息子?
じゃなかった
家を出て長野県で働いている息子の声では
あ~りませんか。

久しぶりに
クラークゲーブルのような
甘いdoironの声によく似た声を聞いて
(はいはいそうですか
瞬間的にいろんなことが
ぜんまいを巻きすぎた走馬灯のように
次々と頭に去来した。

そもそも、息子から電話がかかるときは
あまりろくなことがなかった。
「保険証を失くした」
だの
「車に追突された」
はたまた
「彼女にふられた」
みたいなね。
三番目は冗談ですが・・・

これまではそんな電話が多くて
しかもたいていは携帯にかかってくるのに
固定電話とはどういうことだ。
とめまぐるしく頭が動いた。

脳みそもがさごそ動いていたほどだ。

歳をとったら脳みその
不用意な動きに注意しないと
いけませんな、kaisan。

とりあえず、
「どうした?会社クビになったんか?
だったらいつでも帰って来いよ」と
言ってあげようと思ったら

「湖に携帯を落としたんで
携帯を替えたから携帯番号と
メアドを送ってほしい」んだと。

さすがに、長野やな。湖とは・・・
ロマンチックやないか~
さすがにdoironの息子やないか~

こちらやったらせいぜい池に落としたか
ドブに落としたかが精一杯やで。と
返事をしてあげたら
「変なところに反応したらあかん」と
諭されてしまった。

「で、誰と湖に行ったん?」と続けて
聞こうと思ったが
また怒られそうなので
「どんな携帯に替えたん?」て聞いたら
「スマートフォンやで」だって。

長野県にもスマートフォンがあったんですねえ。

そりゃあ、あるか。

とにかく
他愛のない会話ですが
久しぶりに交わした言葉でした。

そうか、doironも人の子の親やったんやと
思い出させてくれた一本の電話でした