祭りが近づいてくると、
町内の空いてるところに場所を借りて、
青年団、若頭、世話人の詰め所ができる。
それぞれの詰め所に
世代の近い村人同士が集まり、
祭りまでの毎晩、
うだうだわいわいと酒を飲んでバカ話をする。
doironが出向くのは、
一番年齢の高い世話人の詰め所だ。
だいたい50~60歳くらいの年代が集まる。
といっても小さな村なので、
総勢で20人くらいしかいない。
したがって、若い奴が詰め所の脇を何気なく通りかかると、
運悪くつかまり、
詰め所に引きずり込まれたりすることはよくあることだ。
雰囲気は「飲めや、歌えや」ではなく、
「飲めや、飲めや、しゃべれや」
って感じだ。
昨日も詰め所に出かけたdoiron。
幼馴染たちが集っている。
子供のころ、一緒に野球をやったり、
鬼ごっこをやったり、
虫とりをやった仲間達だ。
地元で、業を営んでいる者もいるが、
当然みんな働いていて、
それぞれの人生を
それぞれのステージで過ごしている。
そんな連中が帰ってくるのは
やはり自分が生まれ育った村の
この仲間の中なんだろう。
そんな連中も、ぼちぼち定年のときを迎え始める。
実際何人かは、
定年を前に一線を退き
悠々自適かどうかは知らんが、
のんびり毎日を過ごしている者もいる。
そんな人は、
一気に顔つきが穏やかになったりするから、
見ていて感慨深い。
やがて、そこにいる全員が
一線を退く時も来るだろう。
その時にはまたみんなで野球をやったり、
虫とりをすることはまさかないけど、
温泉めぐりや、しろうとゴルフを一緒に楽しんだりする
「幼馴染」
に戻っていくんやろなと、
手作りテントでビールを飲みながら
ニコニコと考えていたdoironなのであった。