ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

週末は丹後カニカニツアー

2014年02月18日 21時28分06秒 | マラソン

次の週末に、ランニングチームの仲間たちと
丹後方面にカニを食べに行くことになっている。

丹後には、マラソンの出場や
100キロマラソンの応援、あるいは
プライベート旅行などで
何度か行ったことがある。
最後に行ったのはいつだったかなあ
とブログを辿ってみたら、
二年前の春だった。

震災で原発が色々と取りざたされている時に、
若狭湾周辺の原発群がきっと話題になるだろうから
先にこの目でそれらを確認しておこう
と出かけたときに行ったのが最後であった。

その後、高浜原発やもんじゅが
ニュースにどんどん登場し
あの時の旅行は大変実のあるものであった。

そしてその前に丹後に行ったときとなると、
あの東北大震災のまさにその日に、
天橋立に友達とカニを食べに行っている。
カニをほおばりながら
食い入るようにテレビを見ていたのが思い出される。

そんな丹後に、ランニングチームの人の手配で
カニツアーに行くことになったのだ。
カニがいっぱいということで
この時期のツアーの名前はカニカニツアーと
カニをダブルで表記することが多い。
うまく食欲をそそるネーミングだなと感心する。
当日は、ミセスに無理を言って
介護を引き受けていただいた。
ミセスは後日、友達と松山道後温泉に行くので
それとあいこである。

泉州マラソンを翌日に控えた土曜日に、
さてさて今度行くところはどんなところだろうか
とネットでごにょごにょ探ってみたら、
今回行く宿木津温泉の「ゑびす屋」は
なんと由緒のある宿ではあーりませんか。

それは、1965年に
かの有名な松本清張が
2カ月余り滞在し、長編推理小説「Dの複合」を書いた旅館であるとのこと。

当時、彼が執筆のために滞在した部屋は
資料でいっぱいになったため、
隣の休憩室でその小説を執筆していたそうで
その休憩室がその旅館内に今も
「清張の書斎」として保管されているらしい。

そこを訪ねる楽しみが一つ増えたな。

そしてそうなると気になるのが、
その小説「Dの複合」だ。
まだ読んだことがない小説だ。

早速、古本屋→図書館とまわってみることにした。

残念ながら2軒訪ねた古本屋にはなく、
最後に図書館に行ってみた。

書架を探し回ったが見つからないので、
据え付けの機械で検索してみると、
貸し出し中とのこと。

う~ん、残念。

でもそれであきらめてはいけない。
その貸出中の本ではなく
もしかしたら全集があるかもと思い調べてみると、
ビンゴです。見つかりました。

書庫に眠っているとのことなので、
取ってきていただきました。

そうして借りたのが、これ。



かの有名な「ゼロの焦点」と
その「Dの・・」がセットになった全集の第3巻です。

前半が「ゼロの焦点」、
そして後半が「Dの複合」となっていました。

早速借りて読み始めたのですが、
老眼にはつらいこんなに細かい文字で
しかも2段組みになっているのが245ページ分。



ゼロの焦点よりも40ページ近く長い読み物でした。
文庫本なら1cm以上の厚みになろうかという長編です。

果たして来週までに読みきれるかなあと心配になって、
一瞬読むのをためらったのですが、
頑張ればいけるだろうと決意して読み始めて、
今日現在でジムバイクと就寝前のひと時を充てて、
なんとか約180ページ分を読み終えました。

さすがに、清張ですね。
読み始めたら結構引き込まれていきました。

主人公が売れない小説家というのも、
売れないライターとしては
なんとなく親近感のわくキャラクターです。

冒頭あたりで、
死体発見のモデルとなった祠が
この旅館の窓から見えるそうです。
また、網野神社にまつわる話も登場します。

木津温泉そのものの描写もあり、
それが約50年前と今とで
どれくらい違うのかというあたりも
見どころになろうかと思います。

また網野町周辺には、
浦島伝説や羽衣伝説も残っていると
小説には書かれてありました。
今も地域おこしの材料になっているのでしょうか。
そしてその伝説がこの小説のストーリーと
どうかかわるのか、
もう少し先を読まないとわかりませんが、
いずれにしても小説の随所に出てくる情景を念頭に置いて、
今度の旅を楽しんでみたいなと思っています。

結果はまたこのブログで紹介するとして、
今日はこれくらいにして
さあて、小説の続きを読みますかね。