親父の後始末も順調に進んでいる。
施設に荷物の引き上げにも行き、
市役所、年金事務所の手続きも済ませてきた。
親父がいなくても時間はこれまでと変わりなく、
淡々と過ぎていく。
そんな中でただひとつ、
こんなことがあるんだと驚いていることがある。
告別式の翌日から4日連続で親父の夢を見たのだ。
最初は家族で北海道旅行をしている夢。
これには理由がある。
親父が最後にスーちゃんと旅行に行ったのが北海道であった。
まだ二人とも普通に生活をしている時だった。
そんなことを思い出していたので
きっと夢に見たんだろう。
doironもつい最近行ってきたところだしね。
二日目は、シチュエーションは定かではないが、
親父が話をしている夢を見た。
話の内容も全く覚えていないが、
もし宝のありかを教えてくれていたりしたんなら、
残念なことである。
そうして二日連続で夢に出てきたことは驚くばかりで、
友達に話すと、
「49日まではそばにいてるからね」と言われた。
そういうものなんだろうか。
そしてさすがに今日はもう見ないだろう
と思っていた3日目。
これまた驚くべき夢を見た。
doironと息子が湖のそばにいるのだが、
その湖の湖面すれすれを龍が、
蛇のように体をくねらせながら飛んでいくのだ。
そしてその頭に親父が乗っていたのである。
「坊や~良い子だ寝んねしな」
というBGMはなかったが、
まるで「まんが日本昔話」のような光景であった。
それを暗示というなら、
とらえようでいかようにも解釈できそうな光景である。
3日連続でしかも龍まで登場して来られた日にゃ、
友達の言葉もいよいよ信憑性を帯びてくるというものだ。
そして昨晩。首Dさんとエイで酒を酌み交わし、
ほろ酔い加減で眠りについた夜に、
またまた親父が夢に現れた。
何かの写真展の会場のようなところで、
親父が長椅子に座っていた。
声をかけようとするが、
横から次々に知り合いが現れて、
親父のところに到達しないまま夢は終わった。
友達付き合いを何より大事にしていた親父。
人にいやなことは一切言わなかった。
きっと、おれのことはいいから、
お前も友達付き合いを大事にしろ
と言ってるのかもしれない。
こんなことってあるんやねえ。
自分でも驚きです。
doiron家の大切な出来事として、
語り継いでいかねばと思っています。
さて、今夜は5日目。
果たして夢に親父は現れるだろうか。