前の投稿で、一番怖いものとして、「窮鼠猫を噛む。」のように、追い詰められ、冷静な判断ができなくなった人を挙げた。
しかし、よくよく考えてみると、他にも恐ろしく怖いものがあった。かつて日本人が「天皇陛下 万歳!」と叫びながら、爆弾抱えて敵艦に突っ込んで行ったように、何か誤った考えに懲り固まって、信じきって身を投じてくる人、これは避けようとしても、追ってくる、まるで誘導ミサイルのようなものだ。テロで爆弾騒ぎを起こす人たちの多くはこれに類するものだろう。何しろ、洗脳され、信じ込まされているのだから、人の話などは全く眼中にない。それをすれば天国へ行けると思い込んでいるのだから、説得のしようもないわけだ。
洗脳なんてだれも無縁のように思っているかもしれない。しかし、悪意の第三者が用意周到に長い時間を掛けて、誤った情報を与え続けていくと、いかようにも洗脳できるのだ。かつて、オウム真理教の信者たちが麻原を信じ込んでそうしたように、そこでは通常の「善悪の判断」が働くなってしまうのだ。
かつて、催眠術を使って人を殺させることができるか?という疑問が提示されたことがある。催眠状態であっても、人は人を殺すことを拒否するから不可能だろうというのがおおかたの答えだったようだ。しかし、長い間洗脳が行われ続け、それが強固であれば、可能なのかもしれない。
まじめであればあるほど、知的であればあるほど、いったん洗脳されてしまうと、それに染まりやすいという特徴があるので、知的な人は要注意だ。