DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

小選挙区制は失敗だった!

2016-02-18 22:31:29 | 雑感

 中選挙区制から小選挙区制に変わったとき、マスコミはこぞって小選挙区制に賛成の意を表明したと記憶している。その理由は、自民党が多数を占め、自民党に変わる政党ができなかったこと、政権交代が可能な政党を育てていくためには、小選挙区制を取り入れ、アメリカの民主党と共和党、時々政権担当政党が交代するような社会を望んだからだと思う。

 しかし、そこには大きな誤算があった。野党は集散離合を繰り返し、実際に政治を担うことができるだけの実力を身に付ける努力をせずに、単に票集めに走ってしまった。小選挙区制に対応し、大政党になることばかりを考え、安易に共闘を組んだことによる弊害がモロに出た形となった。

 民主党がいったん政権を獲得したが、それは自民党のお粗末過ぎる政策とその失敗を背景に、できもしない根拠のない公約を掲げ、多くの国民がそれに乗せられて投票したことによるものだった。すなわち、高速道路無料化。本気でやればできないことではないが、わずか数年前に民営化したばかりだったという状況を全く度外視した公約だったわけだ。民営化するということは、高速道路の利用料金の収益と点検保守の費用のバランスを取り、儲けを出すということなのだ。そして、国営から民営化を図ることで、税負担を減らすという動きだ。高速道路の無料化はそうした一連の流れを全く無視している。まあ、それでも、維持管理の費用を全て税金で支払うだけの覚悟があればできないことはなかったのだろうが、その覚悟もなかったわけだ。また、沖縄に対しては、基地を全て国外へ、少なくても県外へと甘い公約を出した。日米の戦後の長い歴史を全く無視し、また、アメリカとの交渉など全く踏まえずに、絵に描いた餅を見せ、票を獲得したわけだ。これで、政策が決定できるはずもない。自滅は当然の帰結だったわけだ。

 最初に、小選挙区制は失敗だったと言ったが、それは日本人の気質にあっていないということなのだ。そもそも日本人はAかBかという選択は苦手なのだ。AかBかと聞かれると、Cではダメなんですか、Cという選択もありますよ。と、言いたい人が多いのではないでしょうか?それと、政党と言っても、党員の数は非常に少なく、その都度、賛成反対を唱える人がほとんどだ。日ごろから、政党の活動に参加するという習慣がほとんどない。まあ、共産党と公明党を除く他の政党は、活動があってないようなものだ。これでは政党が育つはずもないわけだ。日本人は政党ではなく、候補者を見て投票をする人がほとんどを占めているのではないだろうか?つまり小選挙区制は日本人の気質にあっていないということなのだろうと思う。

コメント
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