今日、新しい病院に妻を連れて行き、初めての診察を受けてきた。妻は、主治医に好感を抱いたらしく、話す表情も柔らかく、思うように話せたようで、私も一安心だ。主治医を信頼できなかったら、良くなるものも悪くなる。何しろ、ALSという病気は治療法がまだなく、進行していくと、確実に死に至るというものである。これから徐々に体力が失われ、死に近づいていくわけで、妻は、自分の死と向き合っていかなくてはならないし、また、私も妻の死をどう受け止めていくかという心の問題に立ち向かっていかなくてはならない。だからこそ、主治医との信頼が欠かせないところだ。
ところで、新しい病院は、車で15分程度の距離にあり、前は、一時間掛かっていたので、これだけでも、負担は大分軽くなる。助手席に座っているだけなのだが、それでも、姿勢を保っていること自体、相当の疲れを伴うものだ。運転する私も、到着時間を気にしながらの運転は、結構ストレスになる。それが、近いというだけで、大分楽になった。
病院は、大きくはないが、結構、清潔に保たれているようであるし、受付等の職員も、親切そうで、まずは一安心といったところだ。