DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

長男がやって来た!(2) 介護サービスの利用について

2017-08-12 09:57:50 | 雑感

 妻は現在、週1回の訪問リハビリを受けているだけで、その他の介護サービスはまだ受けていない。長男は、「オヤジが交通事故に遭ったり、病気になったりしてできなくなったとき、どうするつもりなんだ?こんな状態では、俺も心配だ。オヤジは眠い眠いといっているし、ディサービスを使ってみるなど、介護サービスを利用することに慣れて置く必要がある。サービスを行う方だって、利用者の状態も分からないまま、急に重い患者を受けるというのも大変だ。利用して施設の様子が分かって、施設も利用者の情報を分かっているというところがあれば、いざというときに安心だろう。そろそろ施設利用も考えておいた方が良いんじゃないか?」という。正に、長男の言うことは正論だ。長男はかなり熱を込めて、熱心に説明していた。しかし、妻は、一向に乗り気にならない。そういった説明、正論の部分は、ケアーマネージャーを15年以上やって来て百も承知だ。しかし、介護サービスの利用には消極的な姿勢のまま、現在に至っている。施設について詳しいがゆえの、利用することへの抵抗感が強いのだろうと思う。

 それはそうだろう。妻は、施設では、家にいるように自分のペースでは行動できないこと、施設の様々なプログラムをこなすことが自分の症状の改善には全く結びつかないことなど、十分に若手いる。それゆえの、抵抗なのだろう。無駄なエネルギーを使って体力を消耗するよりは、自宅で、マイペースで生活することを選んでいるのだ。

 また、長男は、夫婦二人きりではなく、時には、第三者の目や手が入ることの必要性も熱心に説明していた。確かに、二人きりで閉ざされた状態を続けていると、水掛け論で、何ら前に進まない。第三の目や手が入ることで、現状を打開していくこともできるのだろう。まさしくそのとおりだと思った。

 私としては、食事介護のために、看護師さんを頼むということも一つかと思う。そうすれば、材料加工や味付け等について、客観的なアドバイスがもらえるし、食事介護の仕方も、見て覚えることができると思う。まあ、そんなところから徐々に始めていくのがいいのかなと思った。

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長男がやって来た!(1) トイレへの移動方法について

2017-08-12 00:09:46 | 雑感

 新潟にいる長男が、水曜日の夕方に休みが取れたからといってやって来た。この夏は、嫁と休みが合わないから来ない予定だったらしいが、休みが取れ、嫁から帰ってくればと薦められてきたのだという。

 翌日の木曜日は、理学療法士が来る日だった。長男も理学療法士をやっているので、二人が揃った形になった。おまけに、理学療法士が私の介護方法について、検討する予定になっていたため、マッサージはやらずに、専ら私の指導に当たったというわけだ。ベッドから車椅子、車椅子からベッドへの移動の際の介護方法など、細かく指導を受けたが、覚えの悪い私の指導を長男が手伝うという羽目になった。理学療法士が長男に下駄を預けた形というのだろう。

 その他、トイレへの移動、浴室への移動についても検討した。

 理学療法士と長男は、私が妻の体を抱え上げて移動させている点を改善したいらしい。まあ、冷静に考えれば、抱え上げるときに、お尻に手を当てて、持ち上げる形になるわけで、そんな介護方法がある筈はない。恐らくそんな方法で移動させたとしたら、利用者からお尻に触ったとクレームが来て、上司から厳しくお叱りを受けること必至だろう。だから、そんな方法は理学療法士から見ると、有り得ない方法なのだ。理学療法士の方法は、わきの下に腕を入れて、患者の体重移動をうまく使って、移動させていくというものだ。これは患者と介護者の息が合わないとなかなかうまくできない。理学療法士はいとも簡単にやっているが、体の動き方について、身をもって覚えているからできるのだろう。加えて、患者と理学療法士という立場の違いがはっきりしているから、患者が理学療法士の動きにあわせるという要素もかなり含まれているように思うのだが・・・・。

 しかし、妻の方がその方面についての知識はしっかりあって、私の方はそっちの方の感覚がまるでないと来たもんだ。これでうまく協調して動ける筈もない。二人のイライラはすぐに沸騰し、感情的な対立を生み出すというわけだ。そんな体重移動云々よりも、抱え上げて移動した方が手っ取り早いという私の発想が出てくる。ただし、胸や背中の辺りを掴んで持ち上げようとすると、胸や背中が痛くなってしまう。だから、そうしても、凹凸のあるお尻辺りに手を当てて持ち上げる方法を私が経験的に覚えた方法なのだが、そんなこと理学療法士としては認めることは到底できないのだろう。案の定、理学療法士と長男は、その方法にNGを出し、正規の方法を覚えさせようとしてきた。まあ、当然の成り行きだろう。

 二人は、トイレへの移動について、話し合っていたようだった。そして、長男は後で実際に遣ってみるということで、理学療法士が帰って行った。夕食後のトイレへの移動のときに、長男が出張ってきて、自分が介助をやってみると、言い出した。それには妻もかなり抵抗感を覚え、動揺したようだった。妻の心情を思うと、少し可愛そうに思えた。それでも、面と向かって抵抗はできず、長男の指示通りにしようとする。長男たちが考えた方法は、トイレの入り口に車椅子をくっつけて、手すりまで1,2歩前進し、手すりに捕まって、服やパンツを下ろし、次に、便器の方向に後ろ向きに向いてから、腰を下ろすという方法だった。しかし、介助している状態でも、妻は後退するということが非常に難しくなっているため、そのうちに、体力を使い果たし、ぐったりといった感じになってしまい、にっちもさっちもいかなくなり、急遽、私が交代し、長男をトイレの外に出し、いつもの方法で便器に座らせはしたが、疲れしまい、トイレどころではないとトイレからまた車椅子に戻ることになった。

 後で、妻は長男に、その方法ではできない理由をいくつか挙げ、私の方法に最初は抵抗があったが、今ではそれも仕方ないのかと思っているとはっきり述べたので、長男も納得したようだった。

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