ブームというものは恐ろしいもの。新聞テレビで連日報じられている「希望の党」、名の通り国民に希望を与えるもののように見えてくる。しかし、その実体はまだ不明だ。小沢一郎氏の影がちらちら見えてきたり、連合をそそのかし、民進党の前原代表を手玉に取り、とても小池百合子都知事だけの考えとは思えない。余程の策士が背景にいるのではないかと思えてならない。
やぶ蛇にならぬように注意したい。「お友達」優先の安倍政権を倒すのは良い。野党は団結して、動いていることはこれまでの安倍政権のやり方を見ていると、当然と言える。しかし、安倍政権打倒の風に紛れて、「希望の党」という得体の知れぬ「つむじ風」が、どんどん風の渦を大きく、巨大化させ、今や巨大な竜巻にまで成長してきてしまった。新聞各社、テレビ局等はこぞって取り上げ、ますます巨大化し、日本中を覆ってしまいそうな気配が出てきた。藪を突っつき、本当に怖いものが出てきて慌ててもしょうがないような気がしてならない。
小池百合子という人物の経歴、政界での動きを辿ってみると、何かが少し見えてくるかも知れない。小沢一郎に誘われ、政界入り?(うんうん、そうかそうか) 小沢一郎の自由党を離れ、自民党に入党、(ふんふん、そうなんだ) 自民党総裁選に立候補?(ふんふん、そうだったなぁ)。そして、自民党と対立、都知事戦で東京都知事になる。(うんうん) 都民ファーストを主宰、都議会議員選挙で、大躍進。ブームを巻き起こす。(勢い止まらなそうだな)
安倍首相よりも時局を見る目は確かそうだ。今や、風を帆に受け、全速前進中。安倍首相のように地を出さずに、理路整然と物事を主張できる点、すばらしい説得力を発揮する。しかし、考えるところ、自民党や自由党とあまり変わるところがないような気がする。国民に「希望」を与えるとは、よく言ったものだ。巧みな弁舌に騙されないように、しかと眉に唾して、真意を見定めて行こう!