ドイツ語に、パッチワークファミリーという言葉がある。英語で言うならば、ステップファイリーといい、簡単にいうと、子連れの再婚家庭ということだ。パッチワークファミリーという言葉は、ドイツ独特の言い方のようだ。ところで、パッチワークファミリーとは良く言ったもんだ、家族の写真を切り取った二つの家族写真を合体させたような、何となく明るいイメージだ。とても、面白い言葉で、響きもステップファイリーよりも良さそうだ。
ドイツも他の国と同じように、離婚率がどんどん上がって来て、非常に高い比率を示している。子連れ同士が一緒になるということもしばしば起こるらしい。
ところで、日本で離婚した場合、だいたいが妻の方が子どもを引き取るというのが一般的であるが、ドイツでは、妻が子どもを引き取る割合と夫が子どもを引き取る割合にそれ程差がないという。そこには、日本とは違った社会的な状況や男女の役割がそこにはあるのだろう。日本で夫が子どもを引き取った場合、福祉的な援助はあまり受けられずに、仕事や家事、育児と大忙しで、非常に苦しい状況に陥ることが多い。果たして、ドイツではどうなのだろう?今度ドイツ語教室に行ったときに、先生に聞いてみることにしようと思う。
話は少し変わるが、最近、子どもの虐待が社会問題化してきている。多くの場合、子連れの妻が、夫の関心を惹こうと夢中になり、子どもの養育を放棄したり、子どもを邪魔者扱いし、虐待に至るケースが多いようだ。また、義父が妻の連れ子を虐待するケースも目立っているが、妻は、夫に嫌われまいとしてその事実を隠すケースもしばしば見られる。まあ、憎たらしい前夫の子などに愛情を注げるはずもない、その心境は分からないでもない。女性は概していったんダメだとなると、非常にクールに、すっぱりと切ってしまうところがあるようだ。男の方がまだ未練や昔からのしがらみを引きずったり、情にながされたりするケースが多いように思う。そう考えると、夫の方が子どもを養育する方が良い場合も多いのではないだろうか?ただし、社会的に、福祉的に、きちんとした対応があってのことで、現状では、それは非常に難しいことだと思う。