今、東名高速で、追い越し車線で強制的に停車させ、事故になったとして、止めさせた男が逮捕された事件が連日報道されている。高速道路の追い越し車線で、車を止めさせるなどという行為は、追突事故に直結するとても悪質な事件だと思う。運転者としての適格性を欠いていることは間違いなさそうだ。それにしても、適格性をどのように捉えるかというと非常に難しいことだ。運転に必要な運動能力を欠いている人や、運転者としては人格的に問題が多い人がそこに入るのだろうが、それをどのように決めていくかというと、現在はその手立てがないのが実情なのではないだろうか?
違反歴や事故歴の多い人は要注意だろう。そういう前歴のある人は、違反者講習を受けていると思うので、違反者講習できちんと調査や検査を実施して、運転免許を停止することができるような制度を作るべきだろう。日本の場合、いったん免許を取り消されても、欠格期間が過ぎれば再取得できるが、そういう不適格者は再取得ができないような制度が必要だと思う。それは運転者にとっても、周りの人にとっても、良いのではないだろうか?
かつては、無理やり抜いていく車や巾寄せしてくる車、むやみやたらにクラクションを鳴らしたり、パッシングを掛けてくる車が多かったが、最近では、そういう車は減って、総じて運転マナーは良くなっているように思う。その結果、交通事故の件数は減り続けているし、また、車自体が事故を抑制するように自動ブレーキ等も普及してきている。しかし、中には、今回のような、運転には向かない、運転させては危ない人も、混じっていることを忘れてはならない。運転しているときは常に何が起きても可笑しくないという警戒心を持ちながら運転する必要があるのではないだろうか?