光のみちしるべ ~愛だけが現実~

私たちは皆、神様の子供。
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しとりん出産日記(4/25) ドキュメント 破水から出産まで(2)

2011年04月26日 08時22分02秒 | スピリチャル

 

しとりんをエレベーターホールで見送ったあと、

助産師さんの指示でベッド周りの荷物を整理しました。

帝王切開が終わったあと、しとりんのベッドが移動するからでした。

そして、面会時間がすでに過ぎていましたので、

MFICUを出てデイルームの椅子に座って待ちました。

 

意識をオペ室のほうに向けると、4人の白い存在の方々がおりました。

しとりん専属の4人の天使さんたちのようでもあり、

白色同胞団(ホワイト・ブラザーフッド)の方々のようにも感じました。

大きな白い翼を持った方が中心に立っていました。

そして、しとりんのお腹に天から一筋の光が、スポットライトのように降りていました。

 

「しとりんのご主人さん、こちらに!今、赤ちゃんが来ますよ!」

助産師さんから呼ばれるとMFICUの中で待ちました。

9時前にしとりんより早く、保育器に入ったひーちゃんと会いました。

 

「おめでとうございます。赤ちゃんは元気ですよ。女の子で、1,651gです」

と男性の小児科の医師が祝福の言葉をかけてくださいました。

ひーちゃんは突然お腹から出されて、

ちょっと戸惑っているような感じでした。

周囲を見渡すように目を少し開き、頭を動かしていました。

それはお母さんを探しているような動きにも見えました。

 

(ひーちゃん、突然でびっくりしたね。でももう安全だからね。

生まれてきてくれて、ありがとう。頑張ったね)

 

「しとりんはどうでしょうか?」と尋ねると、

「私たちは赤ちゃんの担当ですから、ちょっと分かりません」

そう言うと、ひーちゃんはNICUの中に入って行きました。

NICUのドアが閉まるまでひーちゃんを見つめ続けました。

 

(しとりんは大丈夫なのだろうか?)

ひーちゃんが無事に産まれた安堵感と同時に、

しとりんの状況が心配でした。

 

「もうじき、しとりんさんが戻って来ますから、エレベーターのところでお待ちください」

と助産師さんが教えてくださいました。

いつの間にか白衣のユニホームから緑色のユニホームに変わっていました。

ベテラン助産師さんも手術室に入っていたのでした。

 

しかし、なかなかしとりんは現れませんでした。

私は再びデイルームの椅子に座りしとりんを待ち続けました。

9時半頃、さきほどの助産師さんから、

「先生から説明がありますので、2階の手術室まで来てください、とのことです」

急いで2階に降りて手術室わきの小さな部屋に案内されました。

 

すぐに執刀医(宿直医)の先生ら3人が入って来られ、説明が始まりました。

「じつは出血が止まらないのです。

もちろん輸血をしていますが、このままですと母体が大変危険です。

閉じたお腹(子宮)を再び開腹して止血の処置をします。

しかし、それでも出血が止まらない場合は、母体保護を最優先するため

子宮を全摘出させていただきたいと思うのですが、よろしいでしょうか?」

 

私はその場で即答せねばなりませんでした。

 

(大丈夫!)

 

私の中で誰かの声が聴こえました。

 

「そのときはやむを得ません。よろしくお願いします」

と頭を下げました。

 

私の言葉に「分かりました。全力を尽くします」と言うと、

すぐに医師たちは部屋を出て行かれました。

 

再び、3階のデイルームに戻った私は、

胸ポケットから「生命の贈り物」を出して読み始めました。

 

 

MFICU(母体・胎児集中治療室)  NICU(新生児集中治療室)

コメント
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