おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

鬼無里(きなさ)

2016年07月21日 18時22分00秒 | 世間ばなし
昨日は、現在新築工事中の大徳二十三夜尊薬師寺様ご住職と、戸隠神社方面のツーリングに行ってまいりました。

以前から気になっていたのですが、戸隠近くに『鬼無里』という集落があるんですね。とても珍しい地名で普通には読めない。『きなさ』って読みます。で、ここには伝説があるらしく、道端にいたおばあちゃんに聞いてみたんです。そしたらおばあちゃん、『あんたらどこから来たんだい。お茶でもやっていきなさいよ!』と。

でも先を急いでいたので辞退すると、なんだかとても寂しそうな表情。住職と『10分くらいで・・・』といって、見ず知らずのお家にお邪魔させていただきました。

喜んだおばあちゃん、お茶を出してくださってから奥に入ってなかなか出てこない。地元の歴史等、何やらいろいろと探してくださったらしい。きゅうりの漬物が出てきたと思ったらまた奥に入って、採れたての冷やしトマトを出してまた奥に入ってしまった。『もーけっこうですよぉ!』と声をかけてもなかなか出てこない・・・(^_^;)

やっと席につかれると、地元のお話をたくさんしてくださいました。鬼女伝説に始まる鬼無里の由来や『高橋のしだれ桜』のお話し、深い山の中に暮らす人びとのつながり・・・。田舎に行けば行くほど、歳を重ねれば重ねるほど、信仰心というのは厚くなるものです。お嬢さんがお寺に嫁いだということもあり、『こちらもほんまもんの住職さんなんですよ(笑)』と紹介すると、それはそれは喜んでくださって、さらにお話がヒートアップ!!!!気づけば30分もゆっくりしてしまいました。

帰り際、住職がかっこよかったんです。『こんなにお接待していただきまして、、、私は何もできないんですが、せっかくですからお祈りさせてください』と静かに申し出た。するとおばあちゃんびっくりするほど喜んでくださって、、、。

玄関先で祈祷する住職は般若心経をはじめ数々の作法を奉じました。その姿を見ていた私もおばあちゃんも涙が止まらなくなって。

別れ際には住所を交換し、写真も撮ってくださって、我々が見えなくなるまで手を振ってくださいました。

『神様は姿を変えて目前に現れる』そんな言葉を思い出しながら、戸隠神社を目指しました。

それにしてもこのきゅうりと冷やしトマト、、、、おいしかったなぁ。



鬼無里の集落を見下ろす大望峠。



ではまた。

おさむ








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする