インドには聖地と呼ばれている所がいくつかあるんですが、
日本人でも知っている聖地と言えば、
ガンジス河(ガンガー)ではないでしょうか。
インド人にこよなく愛されていて、誰もが一度はその流れを見てみたいと
願う河、ガンガー。
特にバラナシを流れているカフェオレ色のガンガーが有名ですが、
そんなガンガーも上流へと上っていけば、水も綺麗に澄んできます。
そして、スワミジの住む村、ウッタルカシはそんなガンガー上流のほとりにあります。
ウッタルカシという土地はちょっと特殊で、様々なスワミジ達が暮らしていて、
アシュラムがそこかしこに建っています。
スワミ・チェータンジは、どんな坊さんも最後はウッタルカシで余生を過ごし、修行を
深めていくことが夢なんだ、とおっしゃっていました。
スワミジのアシュラムのわきを流れるガンガー。
朝陽が昇る時間がゴールデンタイム
でも昔ここで突然にダムの放水があり、嫁さんが流されかけたなぁ・・・(^^ゞ
あの時は焦ったなぁ・・・
そんなガンガーなんですが、このガンガーにも源流というのがあって(もちろんですが)
そこはインド人の間で特別な土地、聖地として崇められています。
その地はガンゴトリーと言って、4000mほどのヒマラヤの中腹にあり、
山からとうとうと清らかな水が流れ出ている所。そしてその地で沐浴をすれば、
全ての罪が洗い流される・・・なんて言われています。(ほんまかいな!)
でもなんせデリーから行くと悪路を突き進んで、車で丸二日ほどかかってしまうような
ところにあるので、なかなか簡単に行くことができません。
でも、このウッタルカシはそのガンゴトリー巡礼に向かう道すがらにある最後の町なので、
ここまで来たらもうあと4時間ほどでガンゴトリーに行くことができます。
なので、ここウッタルカシに来るといつもガンゴトリーまで巡礼をしに足を伸ばします。
でもここは天気が変わりやすい山岳地帯、そして、道路のコンディションは日本では
通行止めになりそうな悪路ばかり・・・
なので、天気が良く道路コンディションが良くないと行くことができなくなってしまいます。
そして、今回も行けるかなぁ行けないかなぁ と心配していたんですが、
今年はちょうど行く予定にしていた前日にちょっとまとまった雨が降り、
スワミジに「明日はガンゴトリーまでは行かない方がいいんじゃないか?」 と言われてしまいました・・・
みんなもがっかりな様子・・・;(+_+);
そんな訳で、なんとも残念ながらガンゴトリーは断念して、その手前にあるガンガーの神様が
祀られている村まで行くことになりました。
道すがら、羊の群れに遭遇
おじさんが上手に先導しています。
途中途中でチャイ屋によって、ほっこり。
もう向こうには雪をかぶったヒマラヤの山々が・・・
でもここまでやっぱり来たら、ガンゴトリーに行きたい!! ということで、ドライバーさんに、
ガンゴトリーまで行きたいんだけど無理かなぁ~ と相談してみたら、道路も天気も大丈夫だから、
行きたければ無理なく行けるよぉ~っとあっさり快諾☆ さすがSanjyujiさん!
という訳で、やっぱり今年も行ってしまいました~♪
山道を超え、ヒマラヤの奥を目指してぐんぐん登っていきます。
そしてついに、やってきましたガンゴトリー!\(^o^)/
ここまで来るとさすがに空気感というか、雰囲気が変わります。
凛と張りつめた空気感と、大いなる何かをむずむず感じるような、
安心感と高揚感の入り混じった不思議な気持ちになります。
聖地と呼ばれていることがとてもしっくりと来る地。
ここにいるだけで、まるで自分が清められるような、そんな気さえしてきます。
場の持つ力って本当にすごいですね。
その勢いに乗り、ここまで来たら、と全身で沐浴。
罪を洗い流さねば・・・(笑)
という僕は実はこの数年、毎年ここまで来ているので、毎年沐浴をしているんですが、
未だに罪が清められていないようで!?この雪解けの痛いぐらいに冷たい水で
じゃぶじゃぶ浸らされています(^^ゞ
よっぽど業が深いんでしょうね(^ 。^)ゞ
河原で司祭さんにPujaもしてもらいました。
ガンガーに名前を託す儀式だそう。
という訳で、今年もガンゴトリーまで無事に行くことができ、
ありがたく、お礼参りをさせていただくことができました。
スワミジの言葉はスルーしてしまってちょっと申し訳なかったけど、
迎えてくれたガンガーの神様と僕たちを気遣ってアドバイスをくれたスワミジに感謝です♪
夜はいつもご飯を作ってくれるスワミジ。
どのレストランで食べるご飯よりスワミジのご飯が一番おいしい。
次は言うことをを聞こうと心に誓いました。