エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

遥かなる山か・・・大滝山 (1038m)

2013年04月04日 | 山紀行 (増毛・夕張・芦別)
徳富ダムルートに難あり・・大 滝 山 (1038m)
(ダムルートアタックも立入禁止の制止で失敗・・・)

■ 山 行 日   2013年4月4日(木)   日帰り
■ ル ー ト    実田牧場から知来岳南東尾根乗越ルート
■ メ ン バ ー   夫婦登山 №6
■ 登 山 形 態   山スキー
■ 地 形 図   1/25000地形図  「御料地」
■ コースタイム  知来岳南東尾根上まで 登り 2時間40分 下り 1時間05分
<登り>
出発 8:10--赤川林道出合 8:35--尾根取付き(赤川源頭付近) 9:35
--650南東尾根上 10:50
<下り>
下山開始 11:55--赤川林道終点 12:35--登山口 13:00


★ ダムルート失敗・・・
先週の偵察を元に学習した徳富ダムルートの攻略法は「早朝出発」だった。
知床遠征から変更になった休日最終日の今日は、好天予報と言うので「大滝山」を目指す事にする。

4:50自宅を出発。徳富ダムには7:00に着いた。
前回は誰も居なかったダム入口に、何故か工事関係者の車1台と中にひとり乗っていた。
無視をして通り抜ける度胸も無く、車を止めて朝のご挨拶をする。事情を話してこの先の最終除雪地ま
で行かせてほしい・・とお願いすると、ダム内の係り員に確認のため入って行った。
結果は、N0である。
工事中である事、雪解けシーズンで事故が起こった場合の責任問題などを理由に「この先の進入・駐車
は認められない」と言うのだ。
しつこく食い下がるもこれ以上は無駄と考え、素直に引き下がる事にした。
しかし、関係者とのやり取りの中で「知ってしまった以上・・」と言う返しがあり、「知らなければ・・」
という解釈にも取れる発言だった。登山者の自己責任とは言え、一般者が通る事に目をつぶりもし事故
があった時の責任は誰も被りたくない・・が本音のようだ。

その後、係員は札幌へ帰るというが私たちが降りるまでは帰れない・・と言いだし、制止を振り切っても
気持ちの良い山行が出来そうにないので、降りる事にした。

気合を入れて臨んだ山行だっただけに、こんな形で敢え無く退散となり意気消沈するエバ夫婦だった。


★ 第二のルート・・・
意気消沈も、このまま帰宅するのはあまりにも芸がないので夫婦協議は車中で始まる。
「こうなれば第二のルートしかないな」と、向かったのは御料地、実田牧場の赤川林道~知来岳南東
尾根C620コルを乗越し、徳富川を渡渉して大滝山南東尾根に取付くルートを選ぶ。

先週の偵察では、偵察のルートミスやタイムアウト・天候の悪化で尾根上まで行く事が出来なかった。
しかし、今日の好天ならなんとか行けるかも・・と再び気合を入れ直し準備に掛かる。
駐車した場所も前回と同じ国道から約1キロ入った「カバの沢林道」沿いの最終除雪地となる。
違っていたのは多数残されたスノーモービルのトレースだった。縦横無尽に走り回ったトレースは
牧場内から赤川林道方面にも延びていて、結果として多くそのトレースを利用した。


★ 二度目の偵察・・・
8:10 出発で、目標の尾根コル到着は10:50・・・もしや行けるかも!
と、改めて始めて見る対岸の大滝山を望んだ。
北に連なる南暑寒岳、知来岳の稜線北には秀峰・奥徳富岳も望み最高の展望を拝む。
そして、徳富川までの下り斜面と徳富川の状況、大滝山の取付き尾根などを吟味していると果たして
ここから大滝山の往復にはどれくらいの時間を要するのか疑問符が付く。

この場所のタイムアウトを14:00に設定するとあと3時間あるが、急斜度の北東斜面を250m下り
渡渉して南東尾根を更に250m登りようやく緩斜面となる尾根上に着く。
そして頂上まで約3キロである。「うん~~」である。





土地勘もあって余裕に実田牧場内のモービルトレースを歩く・・・


登り始めた牧場から登山口方向を振り返る・・・


目標の尾根を見ながら快晴の牧場内から赤川林道出合まで一直線に歩く・・


牧場内から望む「奥徳富岳」は余りにも格好が良い・・・


いやいや「黄金山」も負けてはいなかった・・・


ようやく赤川の源頭部に着き、いよいよ尾根への登りが始まる。


源頭部から登る尾根を見上げる・・・


始めて望む南東尾根からの「大滝山」と「南暑寒岳」


南東尾根コルから見下ろす北東斜面と徳富川そして取付き尾根・・


奥徳富岳のズーム


大滝山を背に、エバ夫婦今日の頂上・・・

★ 無理は禁物・・・
タイムアウトの設定が14時でも15時でも無理を強いる残りタイムだった。
自分たちの体力、力量、天候の変更など・・色々考えるとここで無理をするのは禁物と考えた。
少なくとも時間的余裕だけでもほしかった。
未知への挑戦だし、急斜面の下り、登りを2度繰り返すこのルートは、早朝出発して時間的な余裕を
持つ事で体力の温存と無事の登頂・下山が可能になると思った。

下りは、1時間で降りてしまった。



登山口方面の実田牧場を見下ろす・・・


尾根上から見た「黄金山」・・見る角度が変わると形も変わる

★ 結論・・・
全山行タイムは、10時間と結論付ける。
早朝5時出発、頂上11時、下山15時が予想タイムになった。
遅くなれば徳富川が口を開けて渡渉が出来なくなるので、早い時期に成功させたい・・・
思いは強いが、口だけで終わるかも・・・・

メドが立ったいい偵察登山が出来たなぁ~でした。










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