風に吹かれたアン

旅歴、50年~世界中を放浪するのが夢。
40ヵ国は行ったけど、今年は再び中欧へ~

「楢山節考」を読む・・・「夢想・鳥込文士村」№27

2021-11-14 22:52:04 | 日記・エッセイ・コラム


深沢七郎の「楢山節考」を何十年ぶりかで読んだ。

最初に読んだのは、高校生ぐらいの時だったろうか。
あまりにも悲惨な昔の風習に思われて、別世界の出来事のような気がした。
あらすじを追うような読み方で、どんどん読み飛ばしてしまったのを記憶している。



今回は、高齢の両親のことがあるので、小説の内容が自分のことのように感じられた。

おりんの気持ち、息子の辰平の苦しい気持ちが他人事ではなくなった。
身につまされた。。。



高齢社会になり、誰もが「おりん」や「辰平」になり得るのだと感じた。



ほとんど無宗教といっていい宗教観で生きてきたが、
何か心の拠り所になるものが自分の中にあるかと、
最近はつくづく考える。


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