タカシは痛がりだ。夕食後の団欒時,ほんの冗談で手の甲に“富士山”をやっただけで,「いたぁ~~い!」と大声で叫んで泣き出す。それも本気で涙をいっぱい流して泣く。そして,泣きながら父に対してせいいっぱいの罵声を浴びせる。しばらくは冷戦状態(まぁ,10分位だけどね)。ホントニモウ,一体どこが痛いんだか。
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サルバトーレ・アダモ Salvatore Adamoの 《君が戻ってくる時》という古い歌が,ここ最近ときどきアタマの中をよぎる。それは,こんなフレーズだ。
君がまた ぼくの元へ戻って来るとき
ブドウの蔓は 君が嫌いだった壁を覆っているだろう
もう隙間風も入らない
さぁ ぼくは屋根を修理しよう
君はぼくの部屋が 春よりももっと暖かいことを知るだろう
だってそこには 1 . . . 本文を読む