レオンという名の不思議な相棒(その4)

2021年09月22日 | 日々のアブク
 さてと,少々時間が空いてしまったようだけれど,表題に係る事の委細を忘れてしまわないうちに話を続けておくと。。。  最初に「動物愛護センター」を訪問した日は,施設内の見学を一通りおこなったのみで,特にこちらから先方に対して何か問い合わせをしたりすることなどはせず,取り敢えずはいったん素直に家に戻ったのであった。けれどもその時以来,日を追うごとに改めて保護猫たちの行く末を案じる気持ちは募ってゆくばかりで,特に子猫のビール4兄弟(ラガー,エビス,モルツ,クリア)のうちの誰か,出来ることならクリア(仮)ちゃんかモルツ(仮)君あたりを身請けして引き取って,是非とも我が家の一員に加えたい!と切に思うようになったのだ。無論,それは単なる老人の我儘!といえば正にその通りなンですが,とにもかくにも,そのジジイのワガママ実現化の為に具体的にどのようなアクションを起こせばよいだろうかと一寸考えてみた。先にセンターを訪れた折,案内の途中で職員から伺ったところによれば,保護されている猫や犬の譲渡は基本的には「早い者勝ち」とのことであった。ただし,実際の譲渡に際しては諸々の条件を満たす必要がある。すなわち,まずは事前に譲渡講習会というのを受けねばならない。しかるのち,身請け人側の資格チェック(①現在年齢(65歳以下),②ペット飼育経験,③ペット愛,④飼育環境,等,ただし⑤収入については不問)の書類選考ならびに職員との面談を経た上で,実際に譲渡可能かどうかが決定されるとのことだ。私自身については①以外は全て満たしている。⑤が資格要件に含まれないのは当方にとってまことに幸いであった。

 ということで,まずは我が家庭内において①の条件を満たしている唯一の身元引き受け有資格者(65歳以下)である妻に対してモーションをかけて保護猫の身請け話を持ちかけ,丁寧に説明・説得したうえでツツガナク了解を得ることができた。また,丁度タイミングがよいことに,保護犬・保護猫に関わる譲渡講習会(わんにゃん教室)がその1週間後に開催される予定となっていたので,それは手間が省けて一石二鳥,その日に合わせて改めて二人一緒に動物愛護センターへと出向くことにした。

 当日,センターに到着すると,例のニャンルームにいた4匹の子猫のうち,クリアちゃんだけは既に引受先が決まっていたことを知った(あぁ,ガックリ!) けれども他の3匹については,その時点では未だに保護猫の状態であった。それ,善は急げ! カミさんの了解を得た上で,担当の職員に対してモルツ君を身請けしたい旨の当方希望を申し述べ,また同時に講習会の方も無事受講を終了した。そして5日後,改めて再々度出向いて,職員との面談,書類審査等を経て,有り難くも正式に保護猫モルツを譲り受けることが決定した。さらにそれから6日後,再々々度センターに出掛けて,保護猫モルツ(仮)の引き取り,移送運搬,そして自宅への搬入が,目出度くも無事完了となったのでありました(あぁ,ヨカッタ!!)

 ところで,譲渡が正式決定してからの数日間というもの,家では彼の受け入れ準備にとても忙しかった。以前,ミー太@捨て猫がまだ元気だった頃に我家の居間に設置してあった猫タワーやら空中回廊やら(いずれも元々家にあった古い物品棚等を流用して苦労して自作したもの)は,先の提出書類に以前の拙宅ネコ飼育環境実績として写真添付しておいたのだが(面接官からは素敵なタワーですねぇと褒められた),彼の死後,それらは全て解体してしまい,現在では別の用途に再利用しているのだった。あちゃー。

 それでも,ネコというイキモノは兎にも角にも「垂直移動大好き!」な動物であるわけだから,何とかその代わりになるような室内備品を調達しなくちゃいけない。といって,改めてタワーを一から自作したりする元気も根気も覇気もない昨今の我が身ゆえ,それじゃあとばかり困った時のネット頼み,まずはヤフオクYahooAucとかメルカリMercariとかに出品されている中古or新品の猫タワーをあれこれいろいろチェックして見繕い検討した挙句に,結局はアマゾンAmazonにて安価で良さげな猫タワーを選択して新品購入するということに落ち着いた。それも,その購入を決めたアマゾンの店では1台よりも2台同時に購入した方がかなりお得な価格設定になっていたので,どうせ買うなら折角だからということで,天井まで届く高さ2m40㎝程のトールタイプと高さ160㎝程度のミドルタイプの2種類をまとめて購入してしまった。要は抱き合わせ商法ににまんまと乗せられた貧乏老人1名で御座いましたが,ま,それもまたジンセイなり C’est la vie! とまれ,1階の居間の隅にはトールタイプの猫タワーを設置し,2階の私の部屋の窓際にはミドルタイプの猫タワーを置いた。結果,従来からいささか殺風景気味だった各室内が,それらのタワーによって多少とも華やいだ雰囲気に変貌したように見えた(気になった)のが,せめてもの救いでありました(実は,居間の方には後になって更にもう1台の猫タワーが,南に面した小庭[猫の額その3]を望む掃き出し窓の窓際に設置されることとなり,その家庭内増殖ぶりときたら,まるで一時期のAIスピーカーみたいに,際限知らずの感じでありまして。。。)

 それはともかくとして,また別に,ネコ用トイレも,以前使用していたものは大分劣化したため「燃えるゴミ」として既に捨ててしまっており,これも新たに調達しなければならなかった。こちらもまた安直にネット通販に頼り,アマゾンに比べてヨドバシカメラYodobashiの方が価格が少し安かったのでそちらで購入した。加えて,従来使っていたトイレ用の砂(石灰に似た鉱物系)については,排泄物処理のたんびに白い粉が少しずつ周囲に舞って,それらが積もり積もって猫トイレ設置場所であった納戸の中全体が薄く白い粉で覆われてしまい,納戸に保管してある各種家電製品だとか小物家具類だとか様々な物品にもその白粉が堆積して,かなり難儀していた。ところが,愛護センターの職員に伺ったところでは,最近では猫砂もかなり進化,多様化しており,粉がぜんぜん舞わない扱い易いタイプの砂もいくつか出ているとのことだ。それで,センターで現在使用しているという木質系の猫砂+ペットシーツ(by Unicharm)を組み合わせたシステムを推薦してもらい,我が家でもそれを採用することにした。こちらも猫トイレと一緒にまとめてヨドバシで購入した。確かに,後になって実際に使用してみて分かったことだが,このトイレシステムは維持経費が多少張るものの,以前とは比べ物にならないくらい猫トイレ環境が格段に向上して快適になり,ヒトも! ネコも? 十分に満足させるものであった。大変ウレシイ。

 さらに,以前大量に買い置きしてあった猫フード(缶詰,ドライ)についても,当然ながらミー太が死んだ後で全て処分してしまい現在では手元に残っていないので,改めて再購入ということになった。ただ,こちらは今後の猫人生(キャットライフ)における食生活に関する給餌方針を予めシッカリ決めておく必要があるため(これが結構悩ましい),それが決まるまで当座の分だけでも何か少々と,とりあえず近所のホームセンターで若干量を調達した。さらにさらに,猫ジャラシとかボールとか人形とかの遊具関係もあるに越したことはないだろうが,これらについては100均ショップにいろいろと揃っているようなので,当面はそれで間に合わせることとした。それにしても,あれやこれやと,あー忙しい。

 ところで以前に当ブログ内で記しておいたが,二年前のその頃はアゲハチョウの幼虫をセッセセッセと室内飼育している時期でもあった。今年で3年目になり,現在では夏から秋にかけての拙宅における恒例行事,マイ・シーズナル・ルーチンになってしまったイモムシ君たちの室内飼育なのだけれども,その年は初めてのイモムシ飼育経験だったので,いろいろと試行錯誤を重ねつつ,そちらの方にもかなりの時間を割かねばならなかった。あー,ホントニ忙しい。とは申せ,基本的にはヒマ老人たる我が身ではあるのだが,いかんせん体力(身体を動かす力)のほうが諸々の作業行動についてゆけなくなっている。というか,逐一の行動において要領よく段取りをこなせなくなっている。無駄な動きのみ多い。で,イタズラニ,あ~忙しい忙しい!

 あれま,冗漫な文章をズラズラと書き汚しているだけで,肝心の話の方はなかなか先に進まないゾ。ま,これもまた,リハビリ・リハビリ(こればっか)。そんなわけで,保護猫モルツ(仮)を我が家に迎え入れたのは,まさに今からちょうど二年前の今日,令和元年(2019年)9月24日のことだったのでありました。 ふう。

 ヨタ話のほうは今後もさらにダラダラと続く(のかも知れない)が,その前に息抜きの一曲を。これもやはりポール・ルカPaul Loukaの歌の一節です。いや何も私は「シアワセ」を探しに中国大陸から西アフリカ方面まで延々と遥々と旅に出掛けてきたわけじゃないんだけれども,ネ。

 倖せは厩の中にいる? それとも,クローゼットの中,とか? あぁ,レオン! Léon!


 Qu’est-ce que c’est?
 C’est le p’tit Léon
 Qui fait la bise à la grande Eva
 Qu’est-ce que c’est?
 C’est la grande Eva
 Qui fout la claque au p’tit Léon
 Oh! Non, non, non, non, non!
 Le monde n’est pas parfait

 Le bonheur, ce vieux matou
 On le cherche un peu partout
 De Pékin à Tombouctou
 Jusqu’en Poitou
 Alors que le plus souvent
 Il gambade ci-devant
 Et rapplique en coup de vent
 Sous votre auvent


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