アキラは川が大好きだ。『緑の日』とやらの昨日,その新緑を求めて葛葉川上流方面へと家族で出掛けた(いや何,家から車で10分もかからないほんの近場ですが)。「くずは青少年野外センター」の駐車場に車を置いてそこから4人で歩きだす。途中,気持ち良さそうな河原があったらそこでオベントー食べようか,などといいながら。好天に恵まれた祝日にしては河原はすいていて,どこかの一族郎党とおぼしき2,3家族,7~8名の . . . 本文を読む
先日やっと,タカシは自転車に乗れるようになった。都合4回,1回につき約30~40分の熱心な練習を行った結果である。それにしてもこの日がこんなに早く来ようとは,父は正直なところ全く思っていなかった(自らの不明を恥じねばならない)。メソッドは以下のごとし。
◆ まず,今まで乗っていた自転車(従姉妹からもらったお古のお古で,色は赤)をキッパリと捨てた(隣町の山の上にあるゴミ処理場に自己搬入して処 . . . 本文を読む
本日はアキラの入園式。アキラと同い年で,やはり今年から3年保育で入園する近所のジョー君家族と連れ立って式へと出向いた。あいにく先週のタカシの入学式と同じく大変な雨降りの日であった(誰のせいか?いやいや,誰のせいでもない。誰のせいでもない雨です)。
新入園児は総勢15名の小所帯だ。見ていると,イジイジメソメソしている子,キチンと行儀よく席についている大人しい子,すぐに大声を出す子,ヤンチャそう . . . 本文を読む
小学校に入って最初の一週間が過ぎた。月曜日に入学式。そして翌日からはさっそく,毎朝7時15分に家を出て片道45分,往復にすれば1時間半もの徒歩通学が始まった。入学式当日もそうだったが,初登校の火曜日も朝からひどい雨降りであった。ロング・レインコートで身の回りを完全防備させ,足回りの方は長靴だと足が擦れるかも知れないのでいつもの慣れた運動靴のままにし,替えの靴下やタオルも持たせ,そして,雨で大変だ . . . 本文を読む
本日はタカシの小学校入学式。あいにく雨中の入学式ではあったが,家族総出で参上した。初等教育の現場に足を踏み入れるのは本当に久しぶりのことである。アキラの手を引いて校内をゆっくりと巡回しながら,校舎建物内外の構造やら形式やらの細部にわたる“作り”の良さに感心したり,掲示板にゴテゴテと貼られた様々なメッセージの数の多さに驚いたり,玄関脇や廊下や広間やらのあちこちに設置された作品とも展示物とも記念碑と . . . 本文を読む
本日の午前,タカシは父と二人で小学校から家までの片道を歩いた。2度目のことである。実に暖かな日和で,歩くにはこれ以上の好条件はないだろう。それでも,途中タカシは,疲れたよー!といって3回ほど道端にしゃがみこんだりした(せいぜい20~30秒程度ではあるが)。歩いている途中のタカシは口数極めて少なく,また周囲の景色をキョロキョロと眺めるようなこともほとんどせず,うつ向き加減でただヒタヒタと歩き続ける . . . 本文を読む
朝刊の家庭欄に『モバイル,生活に浸透』などという何ともナサケナイ記事があった。いわく,『忙しいビジネスマンのための道具と思われていた携帯パソコンが,最近は女性の日常生活や遊びの中に入り込んでいる。人とのつながりをいつも求める現代人気質の表れといえそうだ』といったリードのもとに,『メールがあれば一人旅も寂しくないと,携帯パソコンとPHSをいつも持ち歩いて旅をする30才独身A子さん』やら『育児のため . . . 本文を読む
この年になっても折りにふれて未練がましく悔やまれる遠い過去の出来事が少なからずある(恐らく私だけの特殊事情ではあるまいと思われるのだが)。それらの大部分は,結局のところ自らの心の内に閉じ込めたまま封印し,そのようにして時とともに記憶の底に埋もれてゆくべき事柄ではある。けれど,少しくらいは表沙汰にしてみたいことだってある。何のために? いわば温故知新,それは現時点における存在証明切符に対する検札の . . . 本文を読む