大きな椅子が欲しい(ジジイの高望み)

2022年01月07日 | 日々のアブク
 それが午前中であるにしろ,あるいは午後の時間帯であるにしろ,二階の南向きの部屋で一寸仕事をしている最中に,「ああ,もう少し大きな椅子が欲しいなぁ」,そんなことを思うことが時々ある。その場所はスタンディングデスクおよび通常デスクの二段重ね,というか,上下ダブルスタイルのPC仕事スペースになっており,デスクトップパソコン(Lenovo)を使用する時は立って作業し,タブレット(iPad Pro)を使う時は座って作業するといった風に,その時々の必要に応じて両者交互にセカセカと,ないしはユルユルとダラダラと場所を変えながら作業を行っている(何の作業かなどとは聞き給うことなかれ)。そんな折のこと,しばらくのあいだ立ち仕事をしていると,いつの間にやらレオンがどこからともなく忍び足で近寄って来て椅子の上にソッと飛び乗り,そこで丸まり蹲って安らかに身を落ち着けてしまう,といったことがしばしばある。特に今のような冬場の寒い時期など,椅子の上にはフワフワで大きめの膝掛けを敷いてあるので,彼にとってそこは余計に気持ち良く感じるものと思われ,おまけに私の匂い(加齢臭)もソレナリニ付着していることから馴染み深い安心感も多少は醸し出されているものと推測され(^^;;  そんなわけで,私がタブレット作業に移行するためにやおら椅子に座ろうとしても,もともと座面がそう広くはないものだから,正直レオンが邪魔になる。とっても,かなり,ジャマになる。とは言っても,気持ち良さげに寝ているレオンを無下に退けたりするわけにも勿論ゆかず,止むなくそぉっと少しだけ位置をずらした後で,当方は椅子の縁辺りに尻の一部をチョコンと乗せて遠慮がちに腰掛けたりする。この状態がすこぶる不安定なのだ。その椅子は今から20年以上も前に購入した年代物で,決して安物というわけではないのだけれども(イトーキのバーテブラチェアというオフィス製品),そのような不自然な座り方を続けていると,やがて我が尾骨は痛むし,背中は不自然に歪むし,首筋は攣れるしで,要するに私のバーテブラ(脊椎)が正常に機能してくれなくなる。はっきり申してすこぶる身体に宜しくない。ここは潔く椅子をレオンに譲って私の方はデスクトップ作業に専念したほうが良いか。もしくは,タブレットを持ってどこか別の場所に移動しようか。いや,そもそも,今行っているのは一体何のための作業なのか? ええぃ,いっそのこと作業なんか終わりにして,気分転換にひとり電チャリ旅にでも出てしまおうか! などと,しばしアレコレ悩むのでありました。

 ああ、もう少し大きな椅子が欲しいなぁ,って,貧乏老人の分不相応な贅沢願望が止まらない昨今なのであります。諦念の境地ないし明鏡止水の心境にはなかなかなれそうもない。こんな風に悪アガキを続けながら人は少しづつ死に向かってゆくのかな? 多分はそうなンだろう。 あぁ,レオン!
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