大晦日,玄関脇の水槽を掃除する。ほぼ半年ぶりである。別にアクアリウム仕様でもないのに,放っておいても魚たちはよくぞ生き長らえているものだと感心する。それでも,底の砂利のなかからはイシマキガイの死殻は出てくるわ,ヤマトヌマエビの死骸はでてくるわ,残餌のデトライタスは山盛りだわ,いやキタナイのなんの。そんな中でも逞しくも元気なのはヒラマキミズマイマイGyraulus chinensisくらいか。ガラ . . . 本文を読む
年の暮れ,妻子が里帰りして一人だけの夜に中島みゆき Miyuki Nakajimaなんぞを聞いている。ニホンゴによるニホンの唄が恋しくなったせいかもしれない(といって,八代亜紀ではダメなんです)。
緑為す春の夜に わたしは
ひとりぼっちさまよってた
愛だけを望むたび
愛を持たない人だけが何故よびとめるの
緑為す春の夜に あなたは
傷ついてさまよっていた
誰か . . . 本文を読む
最近,アキラのことをじっくりと観察していない,きちんとした会話を交わしていない,そしてアキラの気持ちを十分に読み取ろうとしていない,それらのことを少々反省している。確かに日々アキラが発する“コトバ”だけは次々とこちらの耳から頭の中へと入り込んでくる(あれだけ近くで騒がれれば,イヤでも入らざるを得ないんだが)。例えば,近頃父に対してよく使われる言い回しは以下のごとし。
ちょっとまってね。これ . . . 本文を読む
今日はクリスマス。そして,タカシの6才の誕生日。そうか,君が生まれてからもう6年にもなるのだなぁ。長いようで短い,過ぎてみればあっという間の6年間であった,などとごく月並な感慨にふける一方で,あの6年前のクリスマスの夜を改めて思い起こさずにはいられない父である(以下,回想モード)。
それは未だバブル景気の余韻を引きずっていた時代のこと,街中が陽気に華やいでいた12月25日の夕刻,妻が予定日よ . . . 本文を読む
本日,心軽やぐ出来事あり。しかしてそれは何やら倒錯した喜びである。実は最近約1ヶ月あまり心身ともに穏やかならぬ日々が続いていたのだが,その状況が今日覆されたのである。事の経緯は以下のとおり。
11/10 S病院にて人間ドック受診
11/25 人間ドックの結果通知届く(胃部透視により2箇所に変形を認む。要精密検査)
11/28 S病院消化器科受診(問診)
12/11 S病院にて胃 . . . 本文を読む
タカシの通う幼児園のクリスマス祝会に家族で出掛ける。小さな会場は満員の盛況でそれこそ立錐の余地もない。園長先生の御慈愛あふれるお話。祈りの言葉。賛美歌の斉唱などなど。それから,お楽しみのページェントだ。タカシの役どころは一年目は星,二年目はヒツジ,そして今年はめでたく合唱隊に昇格した。口をパクパク大きく開いて,みんなと一緒に精一杯歌っている。劇の終盤,毎年のことながら「グローリア,グローリア,誉 . . . 本文を読む
今朝の朝日新聞神奈川版に, 『オイカワ,ヨシノボリ,いずれはアユも....魚戻ったアイデア魚道』 という見出しの,いわゆるヨタ記事を見つけた。以下のコメントは本来ならば《川の構造について》の論考としてキッチリと書くべきテーマなのだが,どうも現在,体調不良につきあまり建設的な意見は出せずブツブツ文句しか言えそうもないので,ここでアブクと化してしまう。以下,新聞記事の転載とそれに関する私見を併記する . . . 本文を読む
どうも愚痴を繰り返すようで恐縮ですが,最近のアキラは,きつく叱られると,その叱った相手が誰であれ,それこそ火の付いたように大声で泣く。それは何か叱られるという行為に対する非常な不快感の表明であるように見える。反対に,機嫌のよいときはカァカァカァなんてカラスの真似をして,実に嬉しそうに大声で鳴いていたりするんだけれどね。あるいはピョンピョン飛び跳ねながら,キタッ,キタッ,トッキュウー,ヤッテキター . . . 本文を読む
今朝トイレに入っていると,家の裏手からウギャ~,ウギャウギャ~といった断末魔の叫び声が聞こえてきた。毎度のことではあるが少々気になり,所用を済ませた後に家人に事の次第を確かめてみると,ミーシャがヨソの子に襲撃され飛んで逃げて帰ってきたとのこと。毛があちこちに散ってはいるが,大丈夫,血は出てないみたいだ。相手は『黒白ちゃん』であったそうな。
黒白ちゃんの他にもミーシャをいつもイジメルる近所の子 . . . 本文を読む
昨日,近所のおじいさんが亡くなった。ほとんど面識はなかったが,一応隣組ということで今晩のお通夜にはタカシと2人で出掛けた。タカシも来年はもう小学校なのだから,いろんな社会経験を少しずつ積ませてゆくことが必要であろうという理由で一緒に連れていくことにしたのだ。本人もそれほどイヤなそぶりは見せなかったしね(アキラの方は幸いなことに(!)朝から風邪で寝込んでしまったので,母とお留守番)。葬祭場までの車 . . . 本文を読む
今朝はこの冬一番の冷え込みであったそうだ。その朝方,パン工場の近くを歩いて通り過ぎた時,解体途中と思われる個人住宅前の道端でイラン人が寒そうにじっと立っているのが目にとまった(顔つきから,イラン人と勝手に断定させていただく)。古着のようなセーターとヨレヨレズボンを身に着けてはいるが,全体にこざっぱりした身なりの好青年風である。そこにクラウン・マジェスタに乗った初老の夫婦がやってきた。イラン人はさ . . . 本文を読む
昨日の夕方,家族4人で近くの本屋まで歩いて出掛けた。その帰り道,付近に立つ高圧送電線の鉄塔にムクドリの大群が蝟集している光景が見られた。その数およそ3,000羽,いやもっと沢山いたかもしれない。そのすぐれて躍動的な群舞の様子に,タカシと一緒に思わず見とれてしまった。それにしても何であんな場所にあんな沢山の鳥が集まるのだろう。電線のブルブル感がキモチイイのだろうか,電磁波に誘因されているのだろう . . . 本文を読む