ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2019/11/10 「ターミネーター ニュー・フェイト」

2019-11-10 00:00:01 | 日記
「ターミネーター ニュー・フェイト」

 未来から殺人ロボットターミネーターが来たと言う映画はB級ながらヒットし
製作費アップした続編「ターミネーター2」も大ヒット。
前作の悪役アーノルド・シュワルツェネッガーがいい方になり
変幻自在のロバート・パトリックと激闘を展開した。
その後、「ターミネーター3」「ターミネーター4」と続き、
リブート的な「ターミネーター:新起動/ジェニシス」も作られた。
ターミネーターの生みの親であるジェームズ・キャメロンが関わったのは2作目までで
2を傑作とする人たちからすると、3以降は蛇足と揶揄された。
シュワは4以外は全作出ているが(4はそれっぽい人を出した)
戦うリンダ・ハミルトンは3の出演を拒否し、死んだ事にされてしまった。
それがここへ来て、ジェームズ・キャメロンが製作に関わり
2の正当な続編として本作が作られる事に。
久々にリンダも出演し(死んだ事はなかった事にされた)、
2以降いなくなったエドワード・ファーロングもジョン役で再登場するとの事。
まあ、シリーズなら見ますけど、
実は一番の関心はファーロングの出演シーンにあったりもします。

サラ・コナー ターミネーターと戦う(リンダ・ハミルトン)
カール 元ターミネーターT-800(アーノルド・シュワルツェネッガー)
ダニー 未来のリーダー
グレース 未来から来た強化人間
Rev9 新ターミネーター
ディエゴ ダニーの弟

起:審判の日は避けられるが、新たに来たターミネーターによってジョンが殺される。
承:ダニーが新ターミネーターに追われ、グレースやサラが助ける。
転:サラを支援していたのは、ジョンを殺した旧ターミネーターだった。
結:旧ターミネーターやグレースが犠牲になり、新ターミネーターを倒す。


 サラとジョンの活躍で審判の日は避けられるが、
新たに来たターミネーターによってジョンは殺されてしまう。

 「ターミネーター2」において、サラとジョンの母子が活躍。
「審判の日」と呼ばれる戦争の開始は避けられ、
スカイネットと言う機械に支配される未来はなくなった。。かに思われた。
サラとジョンは南国のビーチみたいな場所でくつろいでいたが、
そこに新たにT-800が現れ、あっさりジョンを殺害してしまう。
このシーンは、シュワ、リンダ、そしてファーロングの3人が
ターミネーター2の頃の顔で登場していた。
その技術は大したものだが、ファーロングの登場シーンがこれで終わったと気付く。
中年のファーロングがジョンを演ずるのを期待したが、そんなシーンはない。
一応、彼はこのシーンの撮影に参加したようだが、顔をすげ替えられたのだ。
タイムトラベルを利用して復活するのではとも期待したが、
結局ジョンは二度と出てこない。
 ファーロングもさる事ながら、ジョンがあっさり殺される事への違和感は半端なくて、
後のシーンで説明はあるが、違和感は解消されない。
それによると、審判の日が避けられた後も、
T-800は何体も送り込まれていたのだ。
スカイネットがなくなった途端に存在が消えたりはしないらしい。
どうせ送るならT-1000型の方が良い気がするが、
なぜか送り込んだのは旧式のT-800。
サラたちは何体か撃退していたが、結局ジョンは殺されてしまったのだ。
それにしては、ずいぶん油断していたように見えたが。
そしてジョンが死んだ途端に歴史がガラリと変わってしまいそうだが、そうでもない。
それらの設定上の気持ち悪さが冒頭にあって
ここが気になるか気にならないかで、本作を楽しめるか否かが決まりそう。


 ダニーと言う娘が、新ターミネーターの襲撃を受ける。
強化された女性グレースも来て、ダニーを助ける。

 その後、未来からターミネータらしき者とその追っ手らしき者が現れる。
光に包まれて全裸で現れるのはお約束だが、
今回はなぜか双方ともなぜか高い位置に現れて、地面に落下する。
片方が男で片方が女。どちらが正義かは登場時にはわからない。
 テキサスに住むグレースと弟ディエゴは工場に勤めていた。
グレースはリーダー的存在だったが、
機械化による人員削減の対象にディエゴも含まれていると知る。
抗議に行こうとするが、その工場を新ターミネーターRev9が襲撃。
Rev9の狙いはダニーだったが、同じく工場に侵入したグレースが助ける。
ダニーからするとRev9も殺人ロボットだが、グレースも同様に思える。
実際には、グレースは元は普通の人間だが、
ターミネーターと戦う為に強化された存在だと言う。
ダニーらは戸惑っていたがグレースと共にトラックで逃げる事に。
叔父さんだかと合流したいが、当初Rev9は叔父さんに化けていて、
コピーした相手は殺害されると言うので断念。
ちなみに、Rev9の機能はちゃんと説明がないが、
T-1000ばりに液体状になって自在に姿を変えられると言う事らしい。
じゃあ、同じじゃんと言う気もするが、
液体状になる時に、骨格の部分を残して2体いるような状態になる訳。
T-1000とT-800が合体したタイプと言う説明もあるが
歴代の新型の中で一番インパクトが弱い。


 さらにサラも合流。何者かがターミネーターの襲来を事前に連絡してくると言う。

 トラックで逃走するダニーらは襲撃を受け、ディエゴが死亡する。
そこへ現れたサラがダニーらを手助け。
サラは「また来る」と言って撃ちまくり、
ダニーもグレースもサラを知らないので、その間に退散。
今回シュワは「また来る」と言っておらず、サラだけがこのお約束のセリフを言った訳。
グレースの中にある装置が過熱して動けなくなったり、
ダニーが逮捕されてそこもRev9に襲撃される騒ぎがあった気がするが、
それらの困難を経て、サラも味方だとわかって合流。
ジョンの死後、サラは1人で活動していた。
いまだに時々ターミネーターが送り込まれるが、
何者かが事前に知らせてくれるので、そこへかけつけて退治していたと言う。
これまで送り込まれたのはT-800だったが、今回初めて新型になったと言う事らしい。


 グレースによると、スカイネットは誕生しなかったが
新たにリージョンと言う似たようなものが出来ていた。
ダニーこそそれに対抗したリーダーなのだ。

 シリーズ的にサラは有名人のはずだが
未来から来たグレースは、彼女を知らないと言う。
それどころか、スカイネットさえ知らないと言うのだ。
やはり、サラたちの活躍はスカイネットを消滅させていた。
だが、その代わりにリージョンと言う似たような存在が誕生していたと知る。
スカイネットは、未来から来たT-800の部品を基に生まれたが
部品が完全に処分された状態で、なぜリージョンなるものが生まれたかは不明だ。
そして、このリージョンに対抗した未来のリーダーはジョンではなかった。
ダニーこそ未来のリーダーなのだ。
グレースは未来でダニーに助けられ、彼女を慕っていたと話す。


 一同はサラに連絡していたカールの居場所を突き止める。
カールの正体はジョンを殺したターミネーターだったが、
目的を失って生き延びる為にいい人になっていたのだ。

 一同は、サラに連絡していた謎の協力者の居場所を探し、
カーテン業者のカールと言う人物を突き止める。
現れたカールは、老いて貫禄のついたシュワ、いやT-800だった。
T-800はいっぱい来ているはずだが、
サラは、それがまさにジョンを殺したT-800だと指摘する。
どうやって見分けたのかはわからない。
ジョンを倒したT-800は、目的を失って停止しても良さそうだが
まだ生き続けていた。
(スカイネットはなくなったのに、ジョンは殺しに来てたんだね)
そして、人間社会で生き延びる方法を模索し、結果的にいい人カールになっていたのだ。
カールには妻とその連れ子がいるが、彼女たちは彼がT-800だとは知らない。
やがて、未来から時々来るターミネーターを事前に察知し
その情報を密かにサラに知らせていたのだ。
サラとしては、息子の仇であるT-800を許せないが
Rev9を倒すと言う大義の為、割にあっさり一時休戦する。
ターミネーター2の時はもう少し嫌がったけどね。
引退後のターミネーターがもうひと暴れすると言う訳で、
何だか「その後のターミネーター」と言う印象。
つまり番外編だと気付くと、この後気分が乗らないんすよね。


 新ターミネーターを倒すにはEMP(電磁パルス)を使うしかない。
彼らの乗った輸送機が襲撃され、激しい戦いで装置が壊れてしまう。

 カールことT-800は、Rev9と戦えば生き延びられない覚悟だ。
妻子も、彼には何か曰くがあると感じていて、別れを受け入れる。
カールは旧式のくせに、Rev9の弱点を知っていて
電磁パルスで倒せると言い出す。
こんな事もあろうかと装置を用意していたのだ。
だが、輸送機だったかトラックだったか忘れたけど、
Rev9の襲撃を受けてダムへ転落。
何とか這い上がるが、激しい撃ち合いで、装置に弾が当たって使えなくなってしまう。
T-800ならば、軍の基地を襲撃して再度入手するとかできそうだけど、簡単に断念する。


 水力発電所で対決。EMPがなければグレースの動力源で倒すしかない。
グレースが犠牲になり、カールが新ターミネーターと相打ちになって倒す。

 一同は水力発電所に避難。
Rev9はダムに沈んだが、あれで倒せたとは思えない。
電磁パルスの装置が破壊された為、グレースの動力源を使って倒すしかない(らしい)。
グレースに親しみを感じていたダニーは止めるが、
T-800やサラもそれしかないと言う。
やむなく動力源を外すと、グレースは機能を停止する。
現れたRev9とカールが格闘に。
発電用らしき装置の中に入って戦い、
カールは自らも犠牲となってRev9を停止させる。
今回は、カールが動かなくなる事を悲しむ者はいない。


 ダニーは幼いグレースを見守り、彼女が幸せに過ごせる為に戦う事を決意する。

 一件落着し、ダニーとサラはこの時代ではまだ幼いグレースを見守る。
そして、彼女がずっと幸せに過ごせるように、
次作以降に現れるだろう新たな敵と戦う事を決意するのだった。

 と言う訳で、2の続きなので、審判の日が避けられたと言うところから再開。
サラとジョンは平穏に暮らしていたかに思えたが
そこへまたもターミネーターが現れ、あっさりジョンが殺されてしまう。
このシーンでは、最近よく使う技術を使って
シュワもリンダもファーロングも当時の顔立ちで描かれる。
ってことは、ファーロングが出たと言うのはこれだけ?
中年の彼がジョン役で出てくるのを期待したのに。。新撮した訳ではなさそうです。
ひょっとして歴史が変わって。。と言うのを期待したがそういう事もなく
冒頭にがっかりさせられる始末。
その後、毎度おなじみの未来からターミネーターと追手が到着。
何やらいわくありげな女性ダニーをめぐり、この双方が激突するシーンが展開。
最初のアクションシーンに、今までの知ったキャラが出てこないと言う異常事態です。
その後、サラが合流するが、映画的には1/5くらい進んでようやくと言う印象。
ダニーを助けに来たのはグレースと言う女性で
サラと合わせて3人の女性で行動する事に。
このダニーとグレースが、かつてのジョンであり、サラであり、カイルと言う訳。
一方、新ターミネーターの方は、
骨格とT1000ばりの液体ロボットが分離する構造だが
実際の所、T1000を上回る脅威かと言うと、そうは感じられない。
物語はシュワが登場しないまま終盤に差し掛かり、満を持して登場。
2~新起動のように、良いロボットとして送り込まれたのではなく
もともと悪いロボットだった彼が、ジョンを殺した事で目的を失い、
生き続ける為に良いロボットになっていたと言う訳。
つまり、「ニューフェイト」なんて副題だけど
「その後のターミネーター」とでもしといた方がしっくりきたかも。
3のような続編になるのを避ける為、ひねってきたと言う事かもしれないが、
ひねりすぎたか、番外編にしか感じられません。

[おまけ:各キャラの変遷]

T-800(シュワ)
 1作目 サラを殺しに来た
 2作目 ジョンを守る
 3作目 2作目とほぼ同じ
 4作目 量産されてるシーンあり
 5作目 悪い型もいるが、サラを守る
 6作目 ジョンを殺しに来たが、引退後は良いロボに

カイル・リース
 1作目 サラを助けて死ぬ
 2作目 出てこない
 3作目 出てこない
 4作目 ジョンと出会う
 5作目 サラを助けに行って、助けられる
 6作目 出てこない。グレースが相当

サラ・コナー
 1作目 ターミネーターと戦う
 2作目 ジョンを守り、スカイネットを破壊
 3作目 出てこない(死亡した)
 4作目 出てこない
 5作目 カイルと共に戦う
 6作目 ターミネーターを倒し続ける。ダニーがかつてのサラに相当

ジョン・コナー
 1作目 出てこない(生まれてない)
 2作目 サラと共にスカイネットを破壊
 3作目 新たなターミネーターと戦う
 4作目 人類のリーダーに
 5作目 人類のリーダーだったが。。
 6作目 すぐ死ぬ

敵ターミネーター
 1作目 強い(T800)
 2作目 変形する(T1000)
 3作目 大量の武器を搭載(T-X)
 4作目 初期型がいろいろ登場
 5作目 ナノ単位で人間に入り込む(T3000)
 6作目 分裂する(Rev9)
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2019/11/10 「メル・ギブソン 特別奇襲戦隊・Z」

2019-11-10 00:00:00 | 日記
「メル・ギブソン 特別奇襲戦隊・Z」

隊長 (メル・ギブソン)
ヴェイチ 部下
ダン 部下(サム・ニール)
チェン・ホア 島民の娘

起:Z特殊部隊はとある島に不時着する。
承:島は日本軍が制圧しており、島民は弾圧されていた。
転:戦況を変える日本人を連れ出す事に。
結:多くの犠牲が出て、連れ出した日本人も死ぬ。

 1945年。マッカーサーの指示でオーストラリア軍によるZ特殊部隊が作られる。
部隊の機は太平洋の島に墜落。
島は日本軍が制圧していたが、島民である中国人と合流する。
 日本兵を倒した為、日本軍は島民を脅して何があったかを聞き出そうとする。
島民のチェン・ホアは負傷した兵士ヴェイチをかばっており、
日本軍の尋問にも耐え抜く。
 島民たちは、日本軍と部隊のどちらに付くかで二分。
隊長は、兵士ではない日本人を連れ出せば戦況が変わると、協力を求める。
 部隊は日本軍と撃ち合いに。島民も味方するが、ダンやヴェイチがやられる。
隊長は日本人を連れて島を脱出。だが、日本人は撃たれて死んでいた。

 と言う訳で、若きメル・ギブソンの戦争もの。時期的にはマッドマックス2の翌年。
部下役でサム・ニールが出ていて、こちらはオーメンの翌年。
特殊部隊の話だが、決死の作戦を展開するわけではなく
日本軍が占拠する島から脱出するだけ。
そして、ギブソンもニールもたいして活躍せず。
日本兵はたどたどしい日本語と言う訳ではないが、
流暢とも言い難く、日本人ではなさそうです。
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