ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2014/07/31 「トゥ・ザ・ワンダー」

2014-07-31 00:00:00 | 日記
トゥ・ザ・ワンダー(2012年米)

男 (ベン・アフレック)
男の恋人 (オルガ・キュリレンコ)
タチアナ 恋人の娘
男の幼なじみ
神父  (ハビエル・バルデム)

 男はフランスで知り合った恋人と娘を、米国に連れ帰る。
当初、娘タチアナは2人の関係を祝福するが、やがて故郷に帰りたがる様に。
タチアナは父親の所で暮らす事になるが、恋人は男と結婚して永住権を得る。
だが、次第に2人の関係は冷めていき、浮気もする様に。
離婚裁判の末、恋人はフランスに戻り、解放されたと感ずるのだった。

 と言うわけで、寡作で知られるテレンス・マリック監督作。
主演はベン・アフレックで、恋人役がオルガ・キュリレンコ。
ベンはパリでオルガと親しくなり、オルガの娘も含めて米国へ移り住む。
だが、オルガの娘は故郷へ帰りたがり、結局父親の所へ。
オルガとも何やらすれ違う様になり、彼女も帰国すると言う話。以上。
他の映画ならタイトル前の5分で描きそうなエピソードを2時間かけて描く。
セリフは極端に少なく、役名はあるらしいけど、セリフには出てこない。
恋に落ちていく描写や、すれ違うようになった描写はあまりない。
場面が変わるとそうなってる印象。
ベンは幼なじみとも親密になる描写があるが、差し込んでる感じなので、
今の話なのか、回想なのかわからない。
テーマさえつかめない。男女の愛の不安定さを描いたって事なんすかね?(今考えた)
マリック監督の旧作で難解と思った事はなく、
むしろ味のある監督だと思ってたけど、これはお手上げ。
見せ方がまったくなっていないのか、私に何かが欠落していると言う事だと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/30 「アメリカン・スウィートハート」

2014-07-30 00:00:00 | 日記
アメリカン・スウィートハート(2001年米)

エディ・トーマス 人気俳優(ジョン・キューザック)
グウェン・ハリソン 人気女優。エディの妻(キャサリン・ゼータ・ジョーンズ)
リー 宣伝マン(ビリー・クリスタル)
キキ グウェンの妹(ジュリア・ロバーツ)
キングマン プロデューサー
ヘクター グウェンの恋人
療養施設の男 (アラン・アーキン)
ハル・ワイドマン 監督(クリストファー・ウォーケン)

 映画界の人気カップルであるエディとグウェンは、
私生活でも夫婦だが、ケンカしてコンビ解消に。
映画会社は儲けるにはコンビ復活しかないと、
クビにした宣伝マンのリーに助けを求める。
グウェンはエディと関わるのを嫌がり、
エディは療養施設にこもっていたが、どちらも説得し、担ぎ出す事に成功。
円満解決中と称して宣伝イベントに出るが、
エディは覗きをしたと誤解され、マスコミに報じられる。
これを心配したグウェンは妹キキに様子を見に行かせ、エディとキキがいいムードに。
グウェンは仕事の為とエディと寄りを戻そうとするが、
グウェンの恋人ヘクターが快く思わずケンカに。
キキは姉に振り回される人生に嫌気が刺していた。
映画は完成するが、脚本がひどかった為、監督は舞台裏を撮影していたと判明。
見せ物にされたとショックを受けたグウェンは、エディとやり直すと言い出す。
だが、エディとキキが相思相愛と知り、祝福する事に。
ドタバタを経て、映画は好評を得るのだった。

 と言うわけで、ジュリア・ロバーツ、ビリー・クリスタル、ジョン・キューザック、
キャサリン・ゼータ・ジョーンズと言う豪華な面々による恋愛もの。
ラブコメかと言うと、そこは微妙。
俳優のキューザックとゼータ・ジョーンズは、何度も共演している人気コンビ。
百恵友和みたいなもんです(例えが古い?)
私生活でも結婚していたが、ちょっとした事からケンカになり別居。
コンビも解消してしまう。
だが、映画会社はコンビの作品に社運を賭けていて、何とか復活させようとする。
その為、宣伝マンのクリスタルと、
ゼータ・ジョーンズの妹ジュリア(実際は年上)が奮戦すると言う訳。
クリスタルの色恋沙汰はなく、見る前に予想した、主役4人の四角関係にはならない。
ジュリアは三角関係に絡むが、ドタバタにはならず、扱いは脇役的。
キューザックとゼータ・ジョーンズは、どこを目指してるのかよくわからない。
高級食材を揃えたら、誰がどんな調理をしてもうまくなるかと言うと、
そうでもないと言う例。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/29「ザ・ウォーカー」

2014-07-29 00:00:00 | 日記
ザ・ウォーカー(2010年米)

イーライ 歩いている男(デンゼル・ワシントン)
カーネギー 町を牛耳る男(ゲーリー・オールドマン)
クローディア カーネギーの愛人。盲目(ジェニファー・ビールズ)
ソラーラ クローディアの娘
レッドリッジ カーネギーの手下
ジョージ 途中の家に住む(マイケル・ガンボン)
マーサ ジョージの妻
本の番人 (マルコム・マクダウェル)

 戦争で文明は崩壊し、30年が経過する。
戦前を知る者は減り、当時捨てていた物を奪い合う社会となっていた。
西へ向けて歩き続けるイーライは、襲撃する連中を撃退。とある町にたどり着く。
町を牛耳るカーネギーは、部下に命じてある本を探していた。
その本は戦争の原因とされ、戦後多くが焼却されたが、
手に入れればより多くの人を支配できるとカーネギーは信じているのだ。
イーライがその本を持っていると知ったカーネギーは、
殺してでも奪おうとするが返り討ちに。
カーネギーの愛人クローディアの娘ソラーラはイーライに同行する事に。
イーライは西へ行けと言う声に導かれ、旅を続けていると言う。
カーネギーらはイーライを襲撃し、
ついに本を手に入れる事に成功するが、それが点字だと知りがく然とする。
カーネギーは本の為に多くの部下を犠牲にしたが、彼はその本を読めなかった。
不満が高まった部下たちはついに暴れ始める。
イーライは兵士に守られたアルカトラズ島に到着。
そこで人類再出発の為に本を守っていたと言う番人は、
聖書だけが手に入らなかったと言う。
実は盲目だったイーライは聖書のすべての文章を暗記しており、
番人はそれを書き取って本にする。
目的を果たした彼は、信仰を貫いたと言って死ぬ。
ソラーラは、やるべき事があると言って立ち去るのだった。

 と言うわけで、デンゼル・ワシントンによる世紀末もの。
(と言う呼び方でよいのかな?)
デンゼルは何かを求めて西へ歩き続ける。
戦争があって、都市は崩壊。近代の様な生活に逆戻りし、30年が経過。
戦前を知らない者も増えていた。。。と言う設定が、ゆっくりと明らかに。
途中で、デンゼルはゲーリー・オールドマンが牛耳る町に流れ着く。
ゲーリーは手下に命じて、ある本を探していた。
その本は戦後禁書として大量に焼却されたが、
手に入れれば支配力が増すとゲーリーは信じていたのだ。
そして、デンゼルがその本を持っているとわかると言う訳。
序盤に知らされる設定は北斗の拳みたいな感じだけど、
本の正体に早い段階で察しがついてしまうと、そっち系の話ね、
と言う印象で、尻すぼみ感もそれなり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/28 「エターナル・サンシャイン」

2014-07-28 00:00:00 | 日記
エターナル・サンシャイン(2004年米)

ジョエル・バリッシュ 会社員(ジム・キャリー)
クレメンタイン ジョエルの恋人。書店員(ケイト・ウィンスレット)
ハワード博士 記憶を消す措置の権威
スタン 博士の部下(アベンジャーズのハルク)
メアリー 博士の秘書。スタンと付き合う(キルスティン・ダンスト)
パトリック スタンの同僚(イライジャ・ウッド)

 ジョエルは会社をサボって遠出し、電車内でクレメンタインと言う女性と出会う。
2人は気が合い、付き合う事に。
 それから数ヶ月し、クレメンタインとケンカしたジョエルは、
謝ろうと彼女の職場である書店へ。だが、彼女がジョエルを覚えていないと知る。
クレメンタインは、ハワード博士の技術で、ジョエルの記憶を消す措置を受けたのだ。
ジョエルはショックを受けるが、自らもクレメンタインの記憶を消す事に。
装置をつけられ、博士の助手スタンの家で記憶が消えるまで眠り続ける。
スタンの同僚パトリックはジョエルの記憶を利用し、クレメンタインと付き合う事に。
 記憶の中の世界で、ジョエルはクレメンタインと再会。
大事な記憶に気がつき、これだけは残してと叫ぶが、スタンらには届かない。
さらにパトリックにアイデンティティを奪われた事に怒り、
記憶の中のクレメンタインに励まされる。
何とか彼女の記憶を消されまいと、ジョエルは彼女を隠そうと抵抗。
 この事態にスタンは博士に協力を求め、博士は無事仕事をやり終える。
だが、祝福する秘書メアリーは、博士の妻に快く思われていない事に気付く。
実はメアリーは博士とかつて不倫関係にあり、彼女はその記憶を消していたのだ。
 ジョエルの措置が終わるが、再び彼はクレメンタインと出会い、
やっぱり付き合う様に。
メアリーは措置を受けた人々に手紙を送り、記憶が消された事を伝える。
ジョエルとケンカ別れした事を知ったクレメンタインは、
いずれ嫌いになると、付き合い続ける事をためらう。
ジョエルがそれでもいいじゃないかと言うと、クレメンタインも納得するのだった。

 と言うわけで、ジム・キャリーとケイト・ウインスレットによる、
SF風味の恋愛もの。
仕事をさぼって電車で遠くへ行ったキャリーは、
なれなれしい乗客ケイトと恋に落ちる。
。。と言うエピソードがあるのはタイトル前。
タイトル後になると、ケイトはキャリーの事を忘れてしまっていた。
と言うのも、ちょっとした事でケンカしたケイトは、
キャリーと別れる決意をし、彼の記憶を消す措置を受けたのだ。
ショックを受けるキャリーは、やがて自らもケイトの記憶を消す事を決意。
次第に消されていく記憶の中で、キャリーの意識はケイトと再会。
互いが大切だと再認識し、何とか記憶を消されまいと2人で奮戦すると言う訳。
まあ、純愛ものだと言う雰囲気は伝わるが、
ちょっと設定がとらえづらく、何となく傍観しましたと言う感じ。
ラストもいい感じなんだけどね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/27「GODZILLA ゴジラ」

2014-07-27 00:00:00 | 日記
 ハリウッド再挑戦版「GODZILLA ゴジラ」を見た。(2014年米)

 日本が誇る怪獣王ゴジラは海外でも人気があり、
かつてローランド・エメリッヒ版としてハリウッド映画化されたが、
あれはイグアナだと評判が悪かった。
その後、本家の製作も途絶え、
満を持してハリウッドによるやり直し版が作られる事になった訳。
ゴジラのデザインは本家に近く(首が太いけど)、
日本からは渡辺謙が参加してるとあれば(そうでなくても)、見るしかあるまい。

フォード・ブロディ大尉 米兵
エル フォードの妻。病院勤務
サム フォードの息子
ジョー・ブロディ フォードの父。技術者
サンドラ ジョーの妻。技術者(ジュリエット・ビノシュ)
芹沢猪四郎博士 モナークの科学者(渡辺謙)
グレアム博士 芹沢博士の同僚
ステンツ提督 (デビッド・ストラザーン)

 フィリピン。鉱山で大規模な崩壊が発生。
芹沢博士が呼び出され、そこで巨大な骨によって出来た洞窟が見つかる。
芹沢猪四郎と言う名は、
第1作の芹沢博士と、本多猪四郎監督の名をひっつけた物ですね。
洞窟自体が体内みたいな感じで、これほど巨大な物が見つかるのは初めてと言う一同。
そして、崩落は海まで続いていた。
何か巨大な生物が、地底を移動して海へ抜けたのではないかと思わせるが、
それをこの時点で口にする者は劇中にはいなかった。

 場所は変わって日本にある原発。
その日は技術者ジョーの誕生日だが、仕事の虫である彼は、それも忘れてる様子。
同じく技術者の妻サンドラは、息子フォードが誕生日祝いを計画していると知らせる。
そんな中、原発に異変が発生。ジョー夫婦はかけつけ、調査する事に。
ジョーが留まり、サンドラと仲間が中心部へ向かうが、激しい振動で施設が崩壊。
これは危険だとサンドラらも退避するが、このままでは放射能が漏れてしまう。
見ると、確かに放射能らしき煙(!)がみるみる迫っている。
やむなくジョーは遮蔽壁を閉じ、サンドラはタッチの差で逃げ遅れる事になる。
まだ幼いフォード少年は、近くの学校で学んでいたが、
原発で何か起きたと避難させられるのだった。

 それから15年が経過。
フォード少年は米兵となり、休暇で帰宅。妻子と再会する。
そんな中、父ジョーが日本で逮捕されたと連絡があり、迎えに行く事に。
ジョーは、母が死んだ事故は、世間で言われる様なメルトダウンではなく、
他に原因があると、立入禁止区域に入って調査を続けていたのだ。
日本にかけつけたフォードは、父と再会。
もう諦めろと説得し、米国へ連れ帰ろうとする。
だが、再び振動があり、ジョーは立入禁止区域に乗り込む事に。
仕方なくフォードも同行する。
原発付近の都市は崩壊してゴーストタウンの様に。
防護服を着たジョーは、おもむろに服を脱ぎ、呼吸出来る事から、
この区域が放射能に汚染されていないと確信する。
メルトダウンなど発生しておらず、区域は別の理由で封鎖されているのだと。
呼吸できる事は放射能に汚染されてない証明にはならないんだけど、
たまたまジョーの推理は当たっていて、親子は現れた一味に捕まってしまう。
一味は秘密を探っている親子を、わざわざ秘密の中枢である施設へ連れていく。
施設に連れてこられた親子は、バラバラに尋問を受ける。
フォードは事情がわかってないが、ジョーは何か隠してるだろうと叫ぶ。
この15年間に事件の真相を探る為、電磁波の研究もしていたジョー。
あの時観測されたのと同じ電磁波が発生したと指摘。
実はここに芹沢博士がいて、ジョーの発見に驚く。
そういう観点の調査はしていなかったのだ。
芹沢博士らは、そこで何やら休眠状態にある生物を研究していたが、
ここへ来て生物の動きが活発に。制御し切れなくなり、始末する事を決断。
生物を拘束してた物(?)を爆破するが、生物を倒す事はできず逆に解放する事態に。
生物は施設を破壊し、下敷きになったジョーは重傷。生物は海に去る。
危険な存在となった生物をどうするか、芹沢博士は米軍と相談する事になり、
ヘリで空母へ。彼の協力が必要だと、ジョーとフォードも連れていく事に。
だが、ジョーは家族を守れよと息子に言って死んでしまう。
空母に着いた芹沢博士らは事情を説明。
彼らは、謎の生物を監視する秘密組織モナークのメンバーだと言う。
どうやら米軍に匹敵する権限を持っている組織らしい。
現れた生物はムートーと呼ばれ、太古より放射線からエネルギーを得て生きていた。
時代が進み、地上の放射線が減った為、ムートーは地底に潜った。
だが、原発によって付近の放射線が上がったので(漏れてるって事ですかね)、
再び地上に戻ってきたと言う訳。
芹沢博士は、ジョーが何を調べていたかフォードから聞き出そうとするが、
日本へ来たばかりのフォードは何も知らない。
それでもフォードの発言から、ムートーがもう1匹いると気付く芹沢博士。
もちろんお約束のオスとメスだ。
一方で、別の生物も現れた事が判明。
こちらはあらゆる生態系の頂点に立つと言われる存在ゴジラだ。
生態系のバランスが崩れそうになると現れる神の様な存在だと言う。
(ゴジラの方を捕らえたり研究する気はないらしい)

 何はともあれ、早くも用済みとなったフォードは、米軍にハワイまで送ってもらう。
ハワイに到着したフォードは、モノレールで移動。
だがここにムートーが現れ、付近は混乱。
東洋系の親子がはぐれてしまい、フォードは少年の世話をする事に。
ムートーがモノレールを破壊した為、フォードらも危険な目に遭うが、
何とか難を逃れ、少年を意外に簡単に親に返す。
ムートーの外見は、カマキラスみたいな、平成ギャオスみたいな、
宇宙戦争のウォーマシンみたいな感じ。
電磁パルスを発生させる事ができ、周囲の機械が使用不能になり、
ポトポトと戦闘機が墜落する描写も。
さらにムートーの出現で、津波が起こる描写も。
(津波を起こしたのはゴジラだったかも。
この映画、あまりゴジラ出てた印象ないんすけどね)
ムートーはさらにオスメス合流して西海岸へ。ゴジラもこれを追う。

 米軍は、ムートーを倒すには核兵器を使用するしかないと判断。
芹沢博士は、ゴジラとぶつけて倒させる案を出すが、
それを待ってる訳にはいなかいと却下される。(ゴジラを倒す話は出てこない)
ハワイからその為の部隊が向かう事になり、
フォードは俺も関係者だから連れてけと称して同行。
西海岸に到着した一行は核弾頭を列車に積んで移動するが、ムートーに襲われて全滅。
無事なのは部外者たるフォードだけだ。
2体のムートーは高層ビルの立ち並ぶ街中で大暴れ。ゴジラも現れて大変な状態に。
フォードの妻は看護士だか女医だかで、
息子を友人に託して多くの負傷者の看護をする為留まる。
一方米軍は、核弾頭の時限装置が作動したままだと、対応に2案出す。
プランAは、上空からスカイダイビングして核弾頭を回収。
時限装置を解除すると言うもの。
プランBは、出来るだけ核弾頭を町から遠ざけると言うものだ。
(この時点で、ムートーを倒すのも諦めてる?)
時限装置のセットに関わったのは俺だけと、またもフォードは同行する事に。
だが、簡単にはぐれたフォードは、ありがちな大量な卵を発見。これを焼き払う。
兵士たちは爆弾にたどり着くが、解除ができず、退散してしまう。
フォードだけが核弾頭を船に乗せて陸地から遠ざけようと奮戦する。
途中でヘリがフォードを救出し、退散すると眼下で爆発。
放射能とか電磁パルスとかは平気らしい。
ゴジラはムートーの片方を倒し、
もう片方も口の中に熱線(放射能光線?)を直打ちして倒す。
だがゴジラもまたムートーとの戦いで傷ついており倒れる。

 町は崩壊状態で、負傷者は球場に集められていた。
意外やフォードの方が先に息子と合流。さらに看護活動を続ける妻と再会する。
そんな中、倒れたかに思えたゴジラが立ち上がり、海に立ち去る。
人々はそれを見送るのみで、
マスコミも「怪獣王ゴジラは不死身なのか」と報ずるのだった。

 と言う訳で、物語は、日本の原発が謎の崩落事故を起こしたと言うエピソードから始まる。
東日本大震災を思わせる設定だが、すぐ近くに都市があって、
そこもゴーストタウンみたいになる威力。
これが外国ならば、すんなり受け入れられるのだが、なまじ日本であるが為に、
こういう設定なんだと理解できるのに、ちょっと時間がかかる。
実は原発の事故などなく、
崩落の原因は別にあると考えた技術者が立入禁止区域に入り、調査を続けていた。
主人公は技術者の息子で、父に協力して禁止区域に入るが捕まり、
そこでケンワタナベらによる極秘の研究が行われていると知る。
実は放射能を食い物にする怪物が見つかり、
組織によって封印されていたのだ。。。と言う訳。
これって、ゴジラの話だと思いますよね。
でも実際は別の怪獣で、その外見はカマキラスの様な、平成ガメラのギャオスの様な。
ではゴジラは何者かと言うと、カマキラス(本当の名前はムートー)等によって、
生態系の均衡が破られた時に現れる、生態系の頂点と言う存在だとの事。
まさに神です。
米軍は、一応ゴジラも倒そうとするんだけど、メインの標的はムートーのオスとメス。
ケンワタナベに至っては、
ムートーを倒すには、ゴジラに頼るしかないと言い出す始末。
このスタンスもまた、なかなか理解できない。
舞台は日本からハワイ、そしてアメリカ西海岸へ。
主人公は米兵ではあるけれども休暇中で、怪獣退治部隊から見ると部外者なんだけど、
何となく終始同行が許され、作戦にも参加。
渡辺謙程の存在感はなく、出番も途切れ途切れで、誰が主人公だか明確でない。
。。。と言う事は、ダメな映画なのかと言うと、いいところもありました。
一方でダメなところの方が多く、いいところもあっただけに、残念な出来と言う感じ。

[いいところ]
・建物破壊シーンの派手さ
・敵怪獣が電磁波パルスを発するところ
・怪獣やビルなどの巨大感

[ダメなところ]
・原発とかを批判してるようで、そうでもない。
核爆発の近くをヘリが飛んでも平気だし
・敵怪獣のデザインが日本の怪獣ぽくない
・主人公の登場シーンが散漫で、主人公ぽくない
・軍の攻撃にそれほど破壊力がない
・敵怪獣の出番が多く、ゴジラの存在感がもう一つ。
・怪獣同士の激突が少ない
・有名建築物の破壊がない
・満を持してゴジラが現れた時に、伊福部テーマが流れない

いいところ少ないっすねえ。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/27 「ブラッドレインⅡ」

2014-07-27 00:00:00 | 日記
ブラッドレインⅡ(2007年米)

レイン バンパイアと人間のハーフ
パット・ギャレット (マイケル・パレ)
ビリー・ザ・キッド 町を牛耳るバンパイア
パイルズ 記者

 セイディの町は、バンパイアのビリー・ザ・キッドに牛耳られていた。
彼は子供たちを人質に町に居座り、
鉄道が開通したらこの町を足掛かりに、西部を制圧する考えだ。
町の様子を伺うレインは捕われ、処刑されかかるがパット・ギャレットに助けられる。
パットは、レインが人間とバンパイアのハーフであるダムフィアだと知る。
レインはパットと協力してビリーを襲撃。
パットがガトリング砲で攻撃。レインがとどめを刺す。
町は平和になり、
レインはバンパイアのクラントン一家が牛耳るトゥームストーンへ向かう事にする。

 と言うわけで、またまた出たバンパイア退治の話。
いきなりシリーズ2作目を見たのはマイケル・パレが出てるからだけど、
よく調べると、シリーズ3作すべてにパレは出てるらしい。(しかも毎回違う役)
主人公はバンパイアと人間のハーフであるレインで、
バンパイア退治の為、全米各地を旅すると言う訳。
設定はどこかで聞いた感じだが、このレインがたいして強くない。
何となく生き延びたと言う印象。
バンパイアがビリー・ザ・キッドで、
レインに微妙に協力するパレがパット・ギャレット。
歴史秘話みたいだけど、これがまったく掘り下げられない。
最初のアイデアだけで映画作ってみましたと言う程度の出来。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/26 「クワイヤボーイズ」

2014-07-26 00:00:00 | 日記
クワイヤボーイズ(1977年米)

ウェイレン 引退が近い警官(チャールズ・ダーニング)
バクスター ウェイレンの相棒
リーダー格 (ルイス・ゴセットJr)
ブルームガード  風俗課に出向(ジェームズ・ウッズ)
サム ブルームガードの相棒
スクッズ 風俗課の上司(バート・ヤング)
クライド草津 変わり者
ロスコー 嫌われ者の警官
酔っ払いの同僚 (ランディ・クエイド)

 とある警察署は、引退の近いウェイレンらクセのある警官ばかり。
娼婦といる所をウェイレンに見られた警部補は、彼に強く出られなくなる。
ブルームガードらは風俗課に出向。
サムはSMプレイの店に踏み込み、客が同僚バクスターだと気付く。
バクスターは自殺し、サムはショックを受ける。
嫌われ者のロスコーがバクスターの死をからかった為、
サムは怒るが、逆に車に閉じ込められてしまう。
ベトナム戦争の影響で閉所恐怖症になったサムは暴れ出し、
助けようとした少年を射殺してしまう。
本部長は現場にいた8人を停職にし、サム1人の犯行として処理しようとする。
だが、ウェイレンは偽証だと指摘し、
全員をおとがめなしにする事で、互いに目をつぶる事となる。

 と言うわけで、はみ出し警官たちの日常を描いた話。
監督はロバート・アルドリッチで、
合衆国最後の日で大統領を演じたチャールズ・ダーニングが引退寸前の警官を演ずる。
他にもルイス・ゴセットJr、ジェームズ・ウッズ(まだ若造)、
ランディ・クエイド、バート・ヤングと言ったなかなかの面々。
終盤に彼らを窮地に陥らせる事件が発生するが、
それまでの大半はドタバタぶりを延々と描いてて、ちょっと退屈かも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/25 「アイ・アム・ナンバー4」

2014-07-25 00:00:00 | 日記
アイ・アム・ナンバー4(2011年米)

ジョン・スミス 異星人。ナンバー4。以前の名はダニエル
ヘンリー スミスの守護者
サラ スミスの同級生
サム スミスの友人
マーク 学園のリーダー。保安官の息子
ナンバー6 異星人の娘

 モガドリアンの攻撃を受けたロリエン星では、
特殊な能力を持つ者が脱出し地球へ逃れる。
星を救う機会をうかがうが、
ロリエン星は滅び、モガドリアンは生き残りを順番に始末し始めた。
ナンバー4ことダニエルは、
3が殺されたのを感じて暴れた為、その様子がネットに流される。
守護者であるヘンリーは危険を感じ、痕跡を消して移動する事に。
4はスミスと名乗り、高校へ通う事に。
サイトに写真を投稿しているサラに関心を持たれる。
スミスは自らのパワーが増すのを感じ、それを制御しようと訓練する。
サラと親密になるが、元彼氏のマークらに嫌がらせされ撃退。
その様子を見たサムは、スミスが宇宙人だと気付き、協力すると言う。
サムの父マルコムは、UFOを追っていたが、姿を消したのだ。
ヘンリーはスミスが騒ぎを起こした事を問題視し、
再び移動しようとするが、サラを愛するようになったスミスは嫌がる。
翌日になると、ヘンリーは姿を消し、捕われたと判明。
宇宙人を崇拝する連中の仕業とわかり、救出するが、ヘンリーが負傷して死ぬ。
スミスは手配され、サラは警戒するが、連れ出して逃走。
モガドリアンはマークを脅し、スミスらが学校に逃げたと突き止める。
学校は包囲されるが、同じく守護者を殺されたナンバー6に助けられる。
モガドリアンは怪物を放ったりするが、何とか撃退。
マークはスミスから奪った箱を返し、彼を逃がす事に。サムも同行する事にする。
サラは留まるが、一生に一人しか愛せないと言うスミスは、必ず再会すると誓う。
今は地球が故郷だと言うスミスは、他の仲間を探す旅に出たのだ。

 と言うわけで、地球に逃れてきた異星人の逃避行を描いた話。
とある惑星は侵略で壊滅するが、特殊な能力を持つわずかな一団が地球に逃れる。
異星人スミスは地球に潜んでいたが、
学校で騒ぎを起こした事から追っ手に見つかってしまうと言う訳。
と言う設定を紹介してる頃は面白そうだったが、
後半の戦いが始まると、アンダーワールドとかのバリエーションにしか思えず。
目新しい設定ではないと気付くと、面白さも激減。
続編作ろうとする意図がはっきり感じられるし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/24 「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」

2014-07-24 00:00:00 | 日記
キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け(2012年米)

ロバート・ミラー氏 実業家(リチャード・ギア)
エレン ロバートの妻(スーザン・サランドン)
ブルック ロバートの娘。共同経営者
ジュリー ロバートの愛人。ギャラリー経営
ブライヤー刑事 (ティム・ロス)
ジミー ロバートの知人
シド 弁護士

 実業家のロバートは、借金が返せず、合併で会社を立て直そうと目論む。
愛人ジュリーのギャラリーへ行き、彼女を連れ出すが、自損事故を起こして死なせる。
知人ジミーを呼び出し、彼の車で現場を退散。
事件を知った弁護士は、もし自首で合併話が破たんすれば、
詐欺罪で20年の刑になると言う。
ジュリーの件を担当するブライヤー刑事は、車にもう一人いたと考え、
ギャラリーに出資していたロバートがジュリーと不倫関係だったとにらむ。
現場付近の公衆電話から、何者かがジミーに電話していると知り、彼を追及。
ジミーは間違い電話を受けただけと、外出を否定。
裁判でジミーの車が料金所を通った写真が提出され、
ロバートは自首を考えるが、写真が偽装と判明。ジミーの起訴は取り下げられる。
だが、共同経営者である娘ブルックは、
顧客に託された金をロバートが借金の穴埋めに使った事に気付く。
自分にも相談がなかった事にショックを受ける。
あきらめられないブライヤー刑事は、ロバートの妻エレンに夫の浮気を知らせる。
エレンは、ロバートの浮気に加えて、ブルックをも裏切ったと責める。
ブルックの慈善事業に寄付する事で手を打ち、
ロバートはパーティで喝采を受けるが、エレンとブルックの目は冷ややかだった。

 と言うわけで、リチャード・ギア主演のサスペンス(?)
ギアは合併話で会社の窮地を脱しようとするが、
まとまりかけた時に事故を起こし、愛人を死なせてしまう。
それが明らかになれば、合併は反古となり、詐欺罪で収監されかねない。
やむなく愛人関係も事故もごまかそうとすると言う訳。
この手の窮地に陥る話の中では、それほど窮地でもないレベル。
むしろ、その事で妻や娘に不信感を持たれるあたりが物語のメインらしい。
おかげでサスペンス的なハラハラ感はもう一つで、何かすっきりしない感を残す。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/23 「グレイティスト」

2014-07-23 00:00:00 | 日記
グレイティスト(2009年米)

アレン・ブルワー 教師(ピアース・ブロスナン)
グレース アレンの妻(スーザン・サランドン)
ベネット アレンの長男。事故で死亡
ライアン アレンの次男
ローズ ベネットの恋人
ジョーダン 事故の相手。
アシュリー ライアンとセラピーで知り合う

 アレンとグレースの夫婦は、事故で長男ベネットを失う。
アレンは努めて平静を装うが、グレースは死の寸前のベネットの様子を知りたがり、
事故を起こしたジョーダンの病室に通い続ける。
そんな中、ベネットの恋人だったローズが訪ねてくる。
彼女はベネットの子供を妊娠しており、アレンらに頼ってきたのだ。
アレンはローズを居候させる事に決めるが、グレースは否定的だ。
ローズは育児日記に父親について書くため、グレースにいろいろ質問。
片思い期間が長く、付き合い始めてすぐに事故に遭った為、
ローズはベネットについて知らない事が多いのだ。
アレンはベネットの話を嫌がり、一方グレースは話したがる。
グレースはアレンが悲しんでいないと責め、子供はほしくないと言い出し、
それを聞いたローズは出ていってしまう。
アレンがベネットの部屋を掃除させた為、グレースは怒り出し、
ストレスが頂点に達したアレンが倒れてしまう。
ジョーダンの意識が戻り、面会したグレースは、
死の寸前、ベネットがローズを心配していたと知る。
自身に助けを求めていたものと思ったが、そうではなかったのだ。
アレンもまたベネットを助けられなかったと悔やんでいると知ったグレースは、
即死だったと伝える。
アレンはローズを探すべきと言い、家族で探し回る事に。
事故現場で彼女を見つけるが、崩壊した家族とはいたくないとローズは逃げ出す。
グレースは今までの態度を詫び、一緒にいたいと告げる。
ローズが産気づいた為、病院に向かう道中、
家族はベネットの思い出について色々教える。
最初に語った言葉を聞かれると、夫婦は揃ってワオだったと答えるのだった。
やがてローズは娘を産み、ルビーと名付けられた。

 と言うわけで、ピアース・ブロスナンの人間ドラマ。
ブロスナンとスーザン・サランドンの夫妻は、事故で長男を失う。
サランドンは事故の相手に会い、
息子が死の寸前に自分に救いを求めたはずと言う答えを得ようとする。
ブロスナンは内面では息子の死にショックを受けているが、外では気丈に振る舞う。
そんな中、息子の彼女が現れ、妊娠していると告げて居候する事に。
ブロスナンは彼女にやすらぎを得るが、逆にサランドンは不快に感ずる。
グレイテストとは、優等生だった長男の事で(たぶん)、
彼の死で家族がバラバラになりかけるが、彼への愛で再び結束。
そこに当人はいないが、その彼女と子供が加わると言う訳。
ツボな要素が満載で、最初から最後までやられっぱなしになりそうだけど、
そこまでは行かない。見せ方が悪いのか、こっちの見方が悪いのか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/22 「アフター・アース」

2014-07-22 00:00:00 | 日記
アフター・アース(2013年米)

サイファ・レイジ将軍 (ウイル・スミス)
キタイ サイファの息子(ジェイデン・スミス)
ファイア サイファの妻
センシ キタイの姉。アーサに殺された

 地球は壊滅し、人類はノヴァプライムと言う惑星へ移住。
そこにいた異星人がアーサと言う怪物に人類を襲わせた為、
レンジャー部隊という組織が戦う事に。
将軍のサイファは、そんな中でも英雄とされる人物だが、
息子キタイはなかなか正式隊員に昇格出来ないでいた。
ある時、サイファは任務でイフィトス基地へ行く事になり、キタイも同行させる。
宇宙船は小惑星群に突っ込み、惑星に墜落。船体は分裂し、他の乗員は全員死亡。
遭難信号を出す為、100キロ先にある船体後部へ行かねばならないが、
サイファも両足を骨折し、キタイに頼るしかない。
そこは人類を殺す様に進化した生物だらけの惑星、地球だったのだ。
サイファは無線で指示。キタイは、ヒヒの群れや毒のあるヒルに襲われながら移動。
必要な呼吸薬が不足していると判明するが、
キタイは断崖からジャンプ用のスーツで滑空し、時間を短縮。
大きな鷲に捕まり、無線が切れるが、キタイは巣に現れたトラを倒して退散。
寒さに倒れるが、鷲に助けられる。
ついに機体に到着するが、電波状況が悪く、遭難信号が出せない。
キタイは発信機を持って山を登るが、訓練用に連れてきたアーサに襲われる。
何とか撃退したキタイが遭難信号を発信し、サイファ親子は救出される。
帰還したキタイは、部隊ではなく母と働くと告げ、サイファも同意するのだった。

 と言うわけで、ウイル・スミス親子による未来を舞台にしたSF。
ウイルは伝説的な兵士で、息子ジェイデンはなかなか正式採用されない見習い。
言わば落ちこぼれだ。
とある任務でウイルは宇宙船で移動する事になり、
正式隊員でないジェイデンも七光りで同行。
だが隕石群にぶつかり惑星に不時着。他の乗員は全員死亡し、無事なのは親子だけに。
実はここは、人類が住めなくなった地球なのだが、
猿の惑星みたいな真相があったり、放射能で住めないと言う描写があったりはしない。
地球である必然性は0だ。
ウイルは足を骨折しており、救難信号を発信するため、
ジェイデンが100キロ先にある残りの機体の所まで、
危険な野獣のいる森を抜けると言う訳。
言わば、七光りを受けていた息子が窮地に陥って成長すると言う話
(それ以上の要素はない)を、ウイルが七光りで実の息子にやらせた話。
恥の上塗りって感じです。
ところで、本作の監督が何とM・ナイト・シャマラン。
シャマランどこに出てたの?と思ったけど、出てないらしい。
シャマラン作品って、出来不出来はあれど、 いわゆるシャマランらしさが魅力だった。
しかし、エアベンダー以降は魂を売ったのか、ただの便利屋に成り下がったらしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/21 「幸せの教室」

2014-07-21 00:00:00 | 日記
幸せの教室(2011年米)

ラリー・クラウン スーパー店員(トム・ハンクス)
マーシー・テイノー 教師(ジュリア・ロバーツ)
マーシーの夫 作家
タリア ラリーのバイク仲間
デル タリアの彼氏
ラマー ラリーの隣人。ガレッジセールをする
エド・マツタニ教授 (ジョージ・タケイ)

 ラリーは、何度も表彰された事のある、やり手のスーパー店員だ。
だが、リストラに際して、大卒でないと言う理由で解雇されてしまう。
再就職先も見つからず、隣人の勧めで大学に通う事に。
さらに学部長に勧められてスピーチの講義を受けるが、
教師テイノーはやる気がなさそう。
ガソリン代を惜しんで買ったスクーターが縁で、タリアと言う女学生と知り合う。
タリアの彼氏デルのバイクチームに参加。
タリアに部屋を模様替えされたりして、生活も変わる。
知人の店で働く事になり、講義を休んだ為、テイノーは腹を立てる。
彼女は、ラリーがタリアと親しいのも気に入らない。
ラリーは、夫とケンカし飲んだくれていたテイノーを家まで送る事に。
テイノーは酔った勢いでキスしてしまう。
タリアは古着屋の店をやると言って、大学をやめてしまう。
ラリーは家を売り、隣人たちに見送られて出ていく。
スピーチの終了試験でラリーは、海軍にいて色々な体験をしたと語る。
だが、それを皆に語る事が出来たのは、この講義を受けたからだと。
もう1つのマツタニ教授の講義も優秀な成績で終了。
翌年になり、スピーチの講義にいた生徒たちは、
テイノーによるシェイクスピアの授業に集まるが、そこにラリーはいなかった。
ラリーはテイノーを呼び出し、講義で人生が変わったと告げる。君に出会ったと。

 と言うわけで、トム・ハンクス(とジュリア・ロバーツ)の人間ドラマ。
トムはスーパーのやり手店員だったが、
リストラに際して、大卒でないと言う理由で解雇される。
新たな仕事も見つからず、一念発起して、若者に混ざって大学に通う事に。
そこで、ジュリア扮するやる気のない教師や、
スクーター仲間の女学生と知り合うと言う訳。
大卒の資格と言っても、面白そうな講座を2つ受ければいいらしく、
また若者たちもトムを特に違和感なく受け入れるから、
日本の大学よりもだいぶハードルが低そう。
ジュリア教師の講座に集まった、
趣味の異なる連中が、スピーチを通じて交流するあたりは、
先日見たシャルウィダンスを連想させるが、そこまで共感できない。
ジュリアのくたびれたキャラは、どこかで見た感じだが、
彼女には似合わない上に、最後にトムとひっつくのも蛇足感たっぷり。
スクーター仲間の女学生が魅力的で、
彼女との交流をメインにしてたら、もっと面白かったかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/20 「アドルフの画集」

2014-07-20 00:00:00 | 日記
アドルフの画集(2002年ハンガリーカナダ英)

マックス・ロズマン ユダヤ人画商(ジョン・キューザック)
アドルフ・ヒトラー 伍長
ニーナ マックスの妻

 1917年第一次大戦に独軍は敗れる。
独兵の中には4万人のユダヤ人志願兵もいた。
戦争で片腕を失ったマックスは、画商として稼ぐように。
ある日、同じ帰還兵と言う身の上のヒトラー伍長と知り合う。
彼に絵の才能がある事を知り、内面を掘り下げろと助言する。
一方、ヒトラーの洞察力を評価する少佐は彼に演説させ、
アーリア人の純血を訴えさせる。
マックスは、そのエネルギーを芸術に注ぎ、政治に関わるなと言う。
だが、ヒトラーの絵はなかなか売れず、彼は失望。政治こそ芸術だと言う様に。
さらに軍服やハーケンクロイツのデザインをするが、これをマックスは評価する。
ユダヤ人が文化を汚染したと言うヒトラーの演説は次第に人々を扇動。
襲撃されたマックスが殺される。
演説を終えたヒトラーは、描きあげた絵をマックスに見せようとするが、
待ち合わせの場にマックスは現れず、失望して立ち去るのだった。

 と言うわけで、ヒトラーの知られざる(?)面を描いた話。
ユダヤ人の画商であるジョン・キューザックは、
共に第一次大戦で独軍として戦ったヒトラー伍長と意気投合。
ヒトラーに絵の才能がある事に気付くが、売れる所まではいかない一方で、
演説の才能が評価され、軍の過激な連中に利用されるように。
ヒトラーの才能は、本来の絵画ではなかなか芽生えず、
軍服やハーケンクロイツのデザインなどに発揮される。
キューザックはようやく彼の得意分野を見つけたと評価するが、
やがてそれが自分を含むユダヤ人を苦しめる結果になると言う訳。
皮肉な結末が面白いはずだけど、
ヒトラーがどんな人かは良く知られているので、何となく見えてる感じ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/19 「白雪姫と鏡の女王」

2014-07-19 00:00:00 | 日記
白雪姫と鏡の女王(2012年米)

女王 (ジュリア・ロバーツ)
白雪姫
ブライトン 女王の側近
アルコット 隣国の王子
マーガレット 女王の侍女
小人たち
王 (ショーン・ビーン)

 王は娘である白雪姫を溺愛。母親の代わりとして妃をもらう事に。
やがて王は旅に出て行方不明となり、女王となった妃は、国を牛耳る。
白雪姫は部屋に閉じ込められ、女王の浪費で国は破綻の危機に。
女王の家来は白雪姫の復権を願い、
城を抜け出した白雪姫は、小人たちに襲われていた王子を助ける。
女王は王子と結婚する事で、財政難が解決すると考える一方、白雪姫の始末を指示。
家来は殺したと報告して逃がし、
白雪姫は小人たちに助けられ、盗賊である彼らのリーダーに。
女王は王子に子犬用の惚れ薬を飲ませ、強引に結婚式を行う事に。
それを知った白雪姫たちは、式場から王子を連れ去る事に成功。
白雪姫のキスで、王子にかけられた呪文が解ける。
女王は竜の様な怪物を呼び出し、白雪姫を襲わせるが、
白雪姫が首飾りを切ると怪物にされていた国王の魔法が解ける。
急激に老けた女王は姿を消し、国王は白雪姫と王子の結婚を祝福。
来客の老婆がリンゴを贈るが、
その正体に気付いた白雪姫は、彼女にも食べるよう勧めるのだった。

 と言うわけで、ディズニーアニメ等で知られる白雪姫の実写版。
継母をジュリア・ロバーツが演じ、彼女が主人公と言う体裁に。
所々設定をいじっていて、王子がだらしなかったり、
りんごが出てこないじゃん(実は終盤に出てくる)なんて突っ込みどころはある。
ただし、大筋はよく知られた展開で、
ぼんやり見ている分には、さほど違和感がないから、ひねりっぷりも中途半端かも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014/07/18 「ニュー・ワールド」

2014-07-18 00:00:00 | 日記
ニュー・ワールド(2005年米英)

スミス大尉 (コリン・ファレル)
ポカホンタス 先住民の娘。王の末娘
ジョン・ロルフ (クリスチャン・ベイル)
ニューポート船長 (クリストファー・プラマー)

 1607年。ニューポート船長率いる英国船団が北米ヴァージニア入植地に到着。
拘束されていたスミス大尉は赦免され、
帰国する船長に代わり、先住民との交流を委ねられる。
王の娘ポカホンタスと親しくなり、偽りも嫉妬もない先住民の世界に憧れを感ずる。
だが、期待した金は見つからず、食料も不足。
ポカホンタスは食料を与えるが、国王はこれを快く思わず、彼女は追放に。
英国側に優遇される。
戻ってきた船長は、スミスを新航路発見の立役者として称えようとするが、
ふさわしくないと断り、死んだ事にさせる。
ポカホンタスはショックで心を閉ざすが、
新たに到着したロルフが彼女に惹かれ、結婚。レベッカと名乗る。
次第にロルフに惹かれるようになり、子供も産まれる。
国王に国賓として招かれ、ポカホンタスは英国へ。
そこでスミスが生きていると知り、ショックを受ける。
ロルフは彼女が自分を愛しているとうぬぼれていたが、
それはスミスが死んだと思えばこそだと知る。
スミスはポカホンタスと再会。
インド航路は見つけられず、君こそが唯一の真実だと告げる。
ロルフは落胆していたが、ポカホンタスは彼のもとへ戻り、故郷へ帰ろうと言う。
帰国途中にポカホンタスは死に、ロルフと息子だけが帰国した。

 と言うわけで、寡作で知られるテレンス・マリック監督作で、
ディズニーアニメにもなったポカホンタスの話。
スミス(コリン・ファレル)と出会うアニメ1作目と、
ロルフ(クリスチャン・ベイル)と出会う2作目の話をまとめて描く。
3人の男女の揺れ動く心情(ファレルとベイルは直接は会わない)を、
ポカホンタスの住む世界のような、どこかスローな調子
(激しく愛し合ったり、ケンカしたりしない)で見せる。
淡々とした感じだけど、アニメではピンと来なかったロルフを選ぶ下りが、
本作では共感できるって事は、ちゃんと描かれてるって事ですね。
ただし、ポカホンタスの話って、結構スミス自身の創作(ホラ)が入ってるらしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする