松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

日本で一番小さな出版社が一般販売を始めました。

2015-08-23 12:40:45 | 復活奮闘日記
Amazonで本「櫨の道」の販売を始めました。
ページはこちらです。

出品するのは初めてなので、最初はかなり戸惑ったのですが、どうにかこうにかマニュアルや動画を見ながらなんとかこぎつけました。

出版社は松山櫨復活委員会。
日本で一番小さな出版社です。

2007年に活動をはじめ、本を出すなんて夢みたいな話でしたし、ましてや出版社になるなんて思ってもいなかったんですが、今更ながら感慨深いです。

先日、出版記念パーティをした時も「本を出版するまではわかるけど、なんで出版社まで作るの?」という複雑なギモンを顔に出していた方が多かったです。なぜって自費出版する人は多くても、そのために出版社を作る人はほとんどいないからです。

出版社を作った理由はただ一つ。お金を持っていないからです…。orz

今回は文章はもちろんのこと、一部の写真以外はほとんど自分で撮影しました。
レイアウトデータも自分で全て作ったので、経費は印刷代だけ。
これだけでだいたい普通の自費出版の製作費の1/3ぐらいになります。

出版社を立ち上げるのは難しいと思われがちですが、意外や意外、割と簡単です。
ISBNコードや流通させるためのJanコード取得費用だけだったら全部で3万円ちょっと。
もちろん全て自分で手配しなくてはいけませんが、逆にいえば自分で全てをやれば、本当に低価格で出版業はできるのです。

商標登録の手続きなどに似ているかもしれません。

おっかなびっくり始めて、Amazonなんて大きな会社なんてコワーイと思ってましたが、ありがたいことにAmazonはマニュアル命といっていいくらいマニュアル面が整備されていて、こんな小さな出版社でも本を出すことができ、良い時代になりました。

先日は国立国会図書館に納本しました。出版社の義務なんですけどね。自分の本が国会図書館に入ってるなんて考えただけで、手を合わせたくなります。

直接会うことが叶わない人や、まだ会ったことのない人が、「櫨の道」の本に出会い、櫨を知ってくれますように。
これが本を書いた動機です。

本「櫨の道」を出版しました。

2015-08-13 00:51:17 | 復活奮闘日記
2007年に櫨の活動をはじめてから、いつのまにやら8年経ってしまいました。
活動の中で、いろんな方に出会って支えられ続けることができたので、本に取りまとめて出版することにしました。

タイトルは「櫨の道」。以下は紹介文です。
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櫨の知識ゼロから始まって、地元に残る伝説の松山櫨を探しながら、少しずつ世界が広がっていった様子や、知られざる櫨のいろんな魅力。
伝統の和ろうそくや、高品質なJapan Wax。そして天皇陛下の黄櫨染(こうろぜん)。

この本は、かつて九州・西日本の至る所に植えられ、明治維新の原動力になった櫨と関わり、活動を続けた日々の記録と、櫨が導く私たちの未来への提言です。
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8月11日。和ろうそくの日だったので、筑後地域の関係者を中心に出版記念祝賀会を久留米で開催しました。

画像は市丸美波子さんからの絵と、堀純子さんからの櫨染糸を使った刺し子バッグ。他にも多くの方からたくさんお花やプレゼントをいただきました。
スタッフとして手伝ってくれた仲間達にも、この場を借りて御礼申し上げます。

会場では櫨の和ろうそくを各テーブルに配置して灯しました。


皆さんに楽しんでいただけて私も嬉しかったです。

本が出来てようやく櫨の道の一里塚です。
櫨の道の先はどこに続いているんでしょうね。
どこかに曲がり角があるかもしれないし、山あり谷ありかも。

実をいうと私自身もまだ見えません。
でも、きっと道はまだまだ続いているようです。

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筑後市で和ろうそくの日

2015-05-12 14:43:46 | 復活奮闘日記
昨夜は11日!ということで「和ろうそくの日」でした。
筑後市の田園の中にあるレストラン「野歩ほん」さんで、美味しい食事を楽しみました。
野歩ほんさんからは、なんと一皿オマケのスペシャルメニューを提供していただき、身体に優しい野菜たっぷりの食事を堪能しました。

参加した皆さんは初めてお会いする方が多かったのですが、そこは和ろうそくの日の良いところ。まるで以前から馴染みのお友達のように気軽にお話がはずみます。

ちなみに和ろうそくは不肖私めの手作り。
歪んだ形の野性味あふれる和ろうそくでしたが、なんとか調子良く燃えてくれました。


繁枡と和ろうそく
お酒と和ろうそくも相性はぴったり!

和ろうそくの灯りだけだと、最初は暗くて何を食べてるのかわからない~と不安があるかもしれません。
でも視力を制限されることで、普段は眠っている他の能力が無意識にむくむくと起き上がって食べ物の歯触りや味を認識しようとします。そして視力自体も暗さに目が慣れてくるので、時間が経つと明るく感じられてきます。

五感が研ぎ澄まされることで、普段とちょっと違う食事が楽しめるってわけです。

和蝋燭の日ができるレストランはただいま募集中です。
ぜひ情報がありましたらinfo@mahaze.comまで。

手がけ和蝋燭を作った

2015-04-30 11:50:54 | 復活奮闘日記
ついに、というかやっと、自分で手がけ和蝋燭を作りました。最初の一本です。

不格好で形も悪いけど、一応和ろうそくとしてのおつとめしてくれそうです。

櫨の活動を始めてもう8年目です。自分の頭の中では、和ろうそくの手がけは職人の仕事だと、ずーっと思い込んでいました。
でも数年前に芯も作り始めた時、「不格好でもやってみるか」と思い立ったように、今回も「不格好でもとにかく作ってみるか。」と思いたったのでした。

ここんとこ和ろうそくの灯りを灯す機会が随分増えました。今まで櫨のこととか、商品開発ばかり気に懸けてましたが、もっと和ろうそくの灯り自体を本質から理解したいという気持ちが強くなると、実際に自分の指を蝋に浸し、芯に塗りつけていく工程を体験していきたくなりました。

ホームメイド手がけ櫨ろうそくってやつですね。

もちろん一本作ったからといってそれで櫨とか和ろうそくが全て分かったわけじゃないんですが、それでも作る前よりは少しばかり和ろうそくに近づけたような気がします。

よく考えたら、陶芸だって素人が自由にお皿作ったり茶碗を作ったりしますし、それは職人が作る作品とは全く別物ですが、少なくとも陶芸に関する理解の第一歩です。

櫨と芯、和ろうそくの手がけ。

これを灯す機会も近いうちにありそうです。


3月11日の和ろうそくの日は二乗広がり

2015-02-23 01:00:50 | 今後の予定
2月11日に川の駅しばかりで開催した「和ろうそくの日」は大変盛り上がり、急遽3月11日に久留米でも開催することになりました。

もともと3月11日は山口市で開催する予定だったので、久留米市と二個所で同時開催となり、なんと和ろうそくの日・4回目にして二乗広がりです!

山口では、坂本竜馬が始めて入浴した湯田温泉のど真ん中、高杉晋作など維新の志士たちが語り合った松田屋の隣にある「旬菜まさらっぷ」で開催します。この会で灯す和ろうそくを、花柳寿寛福さんが手がけに挑戦することになりました。芯作りは私です。

というわけでいつもより大きめの15号の芯を作りました。

いつもより灯芯草の髄がたくさんいります。


しっかり締めながら、くるくると巻いていきます。長い髄が役に立ちます。


真ん中にある小さいのが、いつもの2号芯。さすがに15号用の芯は大きいですね。

なんとかそれなりにできました。あとは寿寛福さんにバトンタッチです。

久留米では東日本震災の日ということで、鎮魂と希望の祈りをこめて和ろうそくを灯し語り合います。
2月の和ろうそくの日に参加していただいた宮原信孝・サラご夫妻からの素敵な企画に私も全面的に協力いたします。
川の駅しばかりの野菜を使って、サラさんが作るサラダやカレーも美味しそうです。

また、デザイナーの市丸さんからの提案で、なんと会津若松の絵ろうそくも灯すことに!
福岡から送った櫨蝋で上掛けした会津の絵ろうそくです。

第4回和ろうそくの日 in山口
山口市湯田温泉2 丁目1-1「旬彩 まさらっぷ」
申込先 ちくご松山櫨復活委員会 TEL 090(6779)4352 facebook

和ろうそくの日 久留米編
久留米市東町34-53 久留米一番街内CHIGGOTAL ちっごたる3F
申込先 みやはら信孝後援会事務所 TEL 0942-34-5600 facebook
私自身は山口に行きますが、久留米では私の分身・川口ひろ子さんがナビゲータをつとめます。