松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

多田杯

2010-10-25 12:54:05 | 和弓と櫨
日曜日は筑前町弓道場で多田杯弓道大会が開催されました。

最近すっかり忙しくなって、なかなか弓を引けなかった私ですが、なんせホームでの弓道大会だからと、ほとんどぶっつけ本番状態で参加すること。


ご存じ冬瓜(トウガン)です。

各道場の参加者受付をしていると「今年も冬瓜ある?」とワクワクしながら聞いてくる方がいっぱいいました。夜なべして作った自作「冬瓜レシピ」も好評で、冬瓜料理にチャレンジするという女性の声も。

冬瓜を楽しみに、近年は参加者もうなぎのぼりです。筑前町道場は比較的小さな道場ですが、入りきれないくらい大勢の人が集まりました。

中学生から引き始めたんですが、雨と緊張のせいか、的前付近に置いていた、大前より右側、柱の横のペットボトルに的中する子もいました。

このスキマですよ。狙ってはまず中らないトコロですね。どよめきがあがった一幕です。

私は練習不足がたたって、みっともない射だったと思いますが、どういうわけだか8射3中。

あれ、意外に中る?

再び弓にはまるようにとの神様の計らいなんでしょうかね。

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道場対抗弓道大会

2010-06-27 23:22:42 | 和弓と櫨
博多の森弓道場で行われた福岡地区道場対抗弓道大会に参加してきました!

甘木・朝倉地区は的前担当だったので、道場を朝早く出発して準備に取りかかりました。

博多の森弓道場は広いので、的前番は両側に分かれます。


的に入ったかどうかは大抵は音でわかるんですが、的の端に中って外れる場合もあるので、中りと外れをしっかり見るのは意外に緊張感が漂っていますね。

遠目からあんまし見えないけど、的前の側からはこんなモノも見えます。

幕の矢穴です。私が開けちゃった穴もどこかにありますよ。もののふの夢の跡って感じ?

さて、今日は一手四ッ矢計6本の予選が行われて、私の戦績は一手で1中、四ッ矢で1中。チームとしても予選落ちでした。せめてもう一本中ってくれたらなぁといつも思うんですけどね。

とにかく朝からの長丁場だったので大会終了頃にはぐったりでしたが、なんとか無事に終わってよかったです。

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初射会

2010-01-23 23:35:08 | 和弓と櫨
今日は初射会。寒かった!

昨日まではポカポカしてたのに、日中は雨まで降ってきてこの寒さ。すっかり身体も縮こまった状態で弓を引くことになりました。


時々ストーブでかじかんだ手を温めました。


私の弓は左から4番目。伸び寸です。新しい弓のお披露目にもなったので、皆さんから「かっこいい弓だ」とお褒めの言葉をいただき、結構イイ気分になりましたが、すぐに指摘されました。

「あっ!弦が少し後ろにズレてるよ。最初だから気をつけなさい。」

新弓は弦をテキトーに掛けると、そのままの形で覚えてしまうため、後々厄介な事になります。弦の動かし方を習ってきちんと真ん中の定位置におさめましたが、実をいうと私は冷やっとしました。

だって一昨日、あんまし引いてないのにもうズレてるわけですよ?カーボン弓の時は気にも留めなかったことです。

おまけに一昨日は、信じられない程まっすぐ矢が正確に的に入っていったのに、今日はな、なんと一手ずつ5回立ち、計10射ゼロ中。一本も入りませんでした。矢は12時方向の近い位置に外れてるので、的付けを変えるわけにも行かず、どうにも修正できません。

ありがたいことに入らない時は皆さんからアドバイスを受けることになります。

「弦音が悪い。弓手の持ち方が悪い。離れが悪い。」よーするになんもかんも悪いってわけです。

そうこうしているうちに、ハッと気づくと弦と弓との間がミョーに狭くなってるし。

一本も中らなかったので、気を取り直して花的です。


しょうぶの花的を獲得しました…が、実はこれ、掃き矢がワンバウンドして入ったもので、的を破っちゃったのでもらったもんです。なんつーかもう、最後まで締まりのない一日になりました。

今年はいい年になるのかな?!

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新しい弓

2010-01-13 21:53:00 | 和弓と櫨
先日、久しぶりに弓道場へ行って弓を引きました。櫨のシーズンから年末にかけてず~っと忙しかったのでブランクは一ヶ月以上です。

こんなに間が空くと身体がかなりなまってるし、引けるかどうかも自信がなくなってきます。
皮肉なことに、こういうモチベーションが下がった時期に、新しい弓が都城から届きました。

煤竹の弓15キロ。銘は南崎寿宝、製作者は南崎裕一さん。もちろん側木は櫨です。

ずっと以前から欲しかった弓なのに、気品のある煤竹の輝きを見てるうちに、どうにも気後れしちゃって、私は身分不相応な弓を買ったのではないかとオドオドしてました。

ちょこっと弦を鳴らしてみるとベィイイインと良い音が出ます。も、もうこれだけでオナカいっぱい。

この弓、引いていいのかどうか。


弦が弓よりやや右側に入ってるのを入木(いりき)。逆を出木と言うそうですが、弓は入木でなくてはならないそうです。



こちらから見て、姫ぞりが弦と並行になっていないといけないんだそうです。

なぜ入木なのかとか、なぜ弦と並行なのかというのは、まっすぐ矢を飛ばせるための技術らしいんですが、実を言うと私にはイマイチ理解できてません。弓の道理というものが二年以上経ってもさっぱりわかってないかと思うと、ますます寒空同様どんよりした気分になってきます。

この弓、私が引いていいのかどうか。

ためらいながら素引きを何回かするだけにしてましたが、そのうちT先生から「たまには引いた方がいい」と言われ、ついに矢を番えて引くことにしました。弦は麻弦です。

カーボンに比べると、竹弓は柔らかい引き心地です。大三から会に入って、離れにいった瞬間、ぱああああんと高い音がして弦が切れました。

その瞬間、弓が大きくのけぞって唸りながら息を吸い込んだ…ように見えました。
ずっと弦を張りどおしだったから鬱屈としていたかのようです。

この開放感!

というわけで一句。

弦切れて 寒空に咆ゆ 若き弓

おそまつでした~。

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多田杯

2009-10-27 07:57:58 | 和弓と櫨
25日の日曜は筑前町弓道場主催の多田杯弓道大会でした。今回の多田杯は例年と違って盛りだくさんの射会になりました。

当初のもくろみとしては、同時打ち起こしでサクサク進めて三時半には終わって、余った時間に最近オープンした大刀洗平和記念館に行ってもらおうと…予定は大幅に狂ってしまい、結局終了したのは5時半頃でした。やれやれ。

原因は参加人数が20名以上増えたこと。5人立だし四ッ矢引くのに7~8分かかるから、よく考えたらいつもの時間に終わるわけがなかったんでした。

最初は中学生から。

筈がうまくはまらなくて苦労する子もいました。

最後の方は重鎮達まで

先生達の射はギャラリーが多いんです。

前日に用意した参加賞の中身は酢みかんに里芋に甘木飴。昼時には柿やみかんが配るしで秋の味覚を満喫してもらったことでしょう。

もちろん、主役は冬瓜です。冬瓜に一つ一つ賞の名前(Wさん作)を貼りました。

こんな調子で30連発したオヤジギャグには、みんな感服の嵐。

冬瓜のためのレシピも作成しました。

弓道関係者が大好きな「八節」です。

そんなわけで、そもそも筑前町は10人しかいないのに、なぜだかアイディアとサービスだけは突き抜けた射会になっちゃったみたいで盛況の内に終わりました。ちなみに私の結果はというと、いつものように午前中土足で午後に2中。上押しだし天文筋がずれてるって言われるしで、まだまだ課題多しです。

そして今回の総合優勝は新幹線のクマさんでした。おめでとうございます!

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多田杯の準備

2009-10-24 23:45:54 | 和弓と櫨
今日は明日行われる多田杯の準備をしました。

昨年から賞品に冬瓜が登場していますが、今年も大きな冬瓜が待っています。一緒に写っている柿は食べ放題。早い者勝ちです。

でもそれだけじゃありません。これ見て。

里芋は参加賞の一部です。


キズ。木酢です。今日は里芋やら木酢やらの袋詰め作業もしました。弓道場が即席農協へと早変わりです。


袋詰めの様子。この参加賞ってのは他の射会に比べても、かなりポイント高いんじゃないかな~。受け取った時の、みんなの喜ぶ顔が見られると思うと嬉しいです。


もちろん当委員会も賞品提供しますよ。女性で最高位の方に送るギフトセットです。

さて、明日の多田杯は私も一本でも多く中るようにがんばろうっと。

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高良大社奉納弓道大会 その2

2009-10-13 07:53:33 | 和弓と櫨
古式ゆかしい装束に身を包み、10人の射手が並びます。

よく射会で見かける先生達も並んでいました。久留米道場を代表する面々ですね。

本来、百手式は10人の射手が次々に10本の矢を射ることで全部で100本射ることを言います。戦陣に於いて敵に攻撃の隙を与えずに味方が連続して攻撃する手法とも云われています。

今日は射会の時間節約のためにそれぞれ一手、計20本を雨だれのように引いていきました。

後で聞いたらこの百手式のために、皆さん一ヶ月に一回は集まってこの儀式の一部始終を練習しているのだそうです。18年前の高良大社1600年祭以来続けているそうですが、なんとなくみんな晴れの舞台というか、生き生きとしていました。射手冥利につきますね。

境内では、隣りに仮設の舞台が作られていて、棒術も行われていました。


なぎなたも。

薙刀、カシャンカシャンと音がして慎重に息を合わせてますが、結構見ててハラハラします。

この弓道大会、いろいろと見所が多くてとても楽しかったです。

ん?私の結果?え~~午前の部は土足で、午後の部は2中。結局いつもとおんなじでした。

しかし当ブログでも時々登場するHookTailのkanaさんはなんと午前の部で3中、午後の部で2中と、6位入賞という素晴らしい快挙です!kanaさんはいつのまにやら小郡の新進射手になってたのです。


境内では季節外れのサクラが咲いていました。私もこのサクラのように季節を間違っても気にせずマイペースで花を咲かせたいものです。

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高良大社奉納弓道大会 その1

2009-10-12 19:42:47 | 和弓と櫨
今日は久留米市の高良大社奉納弓道大会に行ってきました。

ここの御守りは「勝守」と言って弓矢の御守りなんです。弓道大会の参加者には全員配られました。


開会式で70代以上は表彰され賞品は「延命御神酒」でした。

T先生、一番大好きなものを最初にもらえて上機嫌でした。

そしてお待ちかね。百手式(ももてしき)の始まりです。

弓箭を本尊に勧請して、弓矢の徳を敬って魔性を鎮める儀式です。


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秋の弓道審査

2009-10-04 23:43:04 | 和弓と櫨
今日は博多の森弓道場での弓道審査。

博多の森は駐車場から弓道場までが遠いので審査や射会での天気が気になるところですが、秋晴れで青空が眩しい一日でした。



直前に教本をおさらいしながら、ヤマをかけようかな~と思いつつ、T先生に伺うことにしました。

「先生、参段はどんな問題が出るんでしょうか?」
「うむぅ。学科の苦手なオレに聞かんでほしいが…、ええっと、会の重要性について。」
「ええっ。そんな難しいことを。それは四段の問題でしょう。」
「う~ん。参段はどんな問題が出るんだっけ。」

会場について、よっぽど聞き込みに回ろうかと思いましたが、参段の問題は弐段と違って範囲も広いのが厄介です。昨年と同じ問題が出るとも限らないし。

しょうがないので「引き分け」に焦点を絞って暗記することにしましたが、時間がまだ余っていたので「基本体型」や「弓の抵抗力」、「三重十文字」を読んでいると、次の文章が目に入ってきました。

-----------------
弓道の特長は、きびしい自己統制と情緒の安定を要求されるところにある。いかなる人間行動においてもその原動力となるものは本人の意志の力である。正しい信念に基づき、誠を尽くし、意志力、実行力に徹して心の安定、気力の充実をはかるよう修練しなければならない。
-----------------

弓道をすること自体は趣味の範疇に過ぎないわけですが、弓道を学ぶことで日常生活における自分の行動を反省することができます。

最近はあまりに毎日が忙しくなって余裕がないし、かなりストレス気味でしたが、この文章を読んで意味を噛みしめているうちに、自分の心が次第に落ち着いてくるのがわかりました。

10分前になったので学科試験会場に行くと、みんなが教本を読んでいたので私もページを開くと「詰め合い」のページ。ざっと読んでおきました。

で、学科試験での参段受審の問題は「会における詰め合いの重要性について述べなさい。」まんまじゃん。

ちなみに弐段は「射方八節を列記して三番目の節を述べなさい」。そして初段は「執弓について述べなさい。」うむむ。今回の問題はかなり難しかったんじゃないかなぁ。



学科試験が終わったので、弓を数回肩入れして実技試験を待ちます。今日の私の立ちは昨年同様「落ち」。天気もいいし、学科試験も首尾良くいったし、立ちも良いしで、まさしくコンディションは最高。後は一本中れば…。

結果は土足でした。甲矢は9時方向。乙矢は1時方向。あ~あ。

あと一手引けばきっと入ったのに、と思うのは後の祭り。

今回は残念でしたが、もし参段になったら次は着物&襷がけでの審査になりハードルも高くなります。段を上がるごとに難しくなっていくのに、自分にその準備ができているかというと、まだまだ全然できてません。

駆け足でここまでやってきた自分には、もう少し弐段の時間が必要なんだなと思うと、ちょっとほっとしました。

それに一日を弓の事ばかり考えて過ごしたことで癒されたっつーか、なんだかあまりに毎日が追い立てられるような日々だったので、精神的にリフレッシュすることができました。

さあ、次は三月のおひな祭り審査に向けてがんばろうっと!

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明日は弓道審査なんだけど

2009-10-03 21:22:56 | 和弓と櫨
今日は、博多の森弓道場へ行って明日の弓道審査のリハーサルをする予定でした。

が!

「櫨の灯り・櫨の魅力」展のちらし&はがき入稿や他の仕事も重なった上、猛烈な睡魔がやってきて気がついたら夕方…。結局今日は弓を引くどころか、弓道場へ近づくことすらできませんでした。

私の理想としては、一週間前から毎日弓の強化訓練、夜は教本を暗記して静かに心を落ち着けて過ごすつもりだったのにぃ~~。現実は全く教本を見る余裕もないし、今週は二日間しか練習できなかったという体たらく。最近は一番最初の立ちでの甲矢がとんでもないトコロに行ってるので自信も喪失中だし…。

こんな状態で審査受けていいのだろうか。

思わずユーウツになってしまう私ですが、よく考えてみたら三月に受けた審査でも、やっぱり忙しくてロクに勉強も練習もできなくて受けたんだっけ。…ってことは、これから先も、やっぱり忙しい状態が続くかもしれない?!

明日はもう、開き直って二本引いては玉砕されてくるしかないのかな…。

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都城の弓師さん

2009-09-28 23:20:36 | 和弓と櫨
都城へ行ったのは弓職人さんの現場見学でした。
以前から弓職人さんの現場を見たいなぁと思っていたので、思いきって訪問してきました。

上の画像は横山黎明弓製作所。訪問したのは日曜日だったので作業はお休みでしたが、できたてのホヤホヤ弓や修繕を待っている弓がズラリと並べられていました。


これは弓の形を作っている打ち込みの様子。竹弓の中で最も美しいと言われる姫反りラインを作っているトコロ。微妙で繊細なカーブが出来ていますね。


真竹の説明をしていただきました。見た目が美しい竹弓が好まれるので、染みがある竹は外していくのだそうです。たくさん切ってきても、製品化への段階でかなり落とされていきます。


煤竹を作っている室(むろ)です。鋸屑を使って半年以上燻しているそうです。


美しく色のついた煤竹。輝いていますね。


こちらは南崎寿宝弓製作所。昨年新築されたばかりだそうで、広くて使いやすそうな作業場所になっていました。


こちらは櫨の芯材の保管場所。貴重な櫨の木が自然乾燥されています。櫨の木は年々少なくなっているので、どうやって供給もとを確保するかが問題です。


こちらには新しい弓が並べられています。なんと6寸伸びの弓がありました。外国人からの注文なんだそうです。


こちらは楠見弓道場。こちらの弓道場には楠見さんだけではなく、いろんな弓職人さんも来られて練習しているとのことでした。

アットホームな弓道場ですね。

駆け足で訪問しましたが、職人さんとの会話ではいろいろと学ぶことが多く、とても勉強になることばかりでした。

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5中で師弟対決?

2009-08-20 23:20:59 | 和弓と櫨
今日は暑い日でしたが、身体の調子が良くて肩が上がらず胸が開いて、
非常にうまく弓を引くことができたような気がします。

いつも座射一手と四ッ矢立射の計6射をセットにして練習していますが、
今日はな、なんと続けて5中したんです。

我ながら信じられない。
でも最後の一本が後ろに蹴りました。

あれが入ってたら皆中だったのに!

その最後の一本ってのが難しいんだよ

とT先生。
確かに、この最後の一本を入れられるようになるには、
まだしばらく時間がかかりそうです。

しかし突如私が中りだしたのに刺激されたのか(?)、
いつも竹矢を使っているT先生がジュラ矢で引き始めました。

私もまだ調子がいい感じだったので、そのまま引いてみると…



またもや5中で、一本外れました。
外れたのはやっぱり弓手にヘンな力が入ってたみたいです。

でもふと左隣りのT先生の的を見ると…



七夕杯では不調気味だった先生、ジュラ矢で5中してました。

ジュラ矢はだいたい中るっちゃもんな

と、うそぶくT先生。
ジュラ矢で中っても、いい気になるなと暗に言ってるに違いない。
…でも、抑えられないな、このキモチ。

ひゃっほう!5中しちゃったよ!

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小郡の七夕杯弓道大会

2009-08-09 20:19:20 | 和弓と櫨
今日は小郡市弓道場で七夕杯の射会が行われました。

小郡の弓道人口は多くて、女性もたくさんいます。控え室の真ん中には笹飾りが置いてあって、それぞれ願い事を書いて飾るようになってました。弓道大会にこんな芸の細かい演出をするなんて、さすが小郡です。

他の人の願い事を見ると、「家族が健康でありますように」とか割と常識的なことが書いてありました。そんじゃ、私の書いた願い事はというと?

もちろん、算段のM子さん同様「七夕杯優勝!」です。七夕杯に来てるんだから、当たり前でしょ?


なんと的の結果を点灯して即時に知らせるという画期的なシステムを採用していました。これにはビックリ。博多の森ですらスコア掲示板なのに。小郡の道場は大工の弓道部員が作ったと聞きましたが、電気工事屋さんもいるに違いありません。あとでHookTailのkanaさんに聞いてみよう。


賞品チェック。ここは会長が矢を作る職人でもあるので、8射皆中者は全員竹矢がプレゼントされます。他にも矢筒やゆがけ入れなど弓道グッズがずらりと並んでいました。あ~~。いいな~。欲し~な~。


レトロなかき氷器。これこそ七夕杯のメインです。笹飾りはなくてもこれだけはなくっちゃ。かき氷サービスは一人何杯食べてもOK。私は二杯食べました。でも今日は天気が曇りだったので、予想よりも食べる人は少なかったみたいです。

ここでかき氷を作るサービスをしていたSさんは、4月に松崎の鶴小屋で出会った方でした。あの時、ちょうど弓道教室が始まる頃だったので、しきりに入ったらいいよと薦めたら、その後Sさんは本当に弓道を始めたとのことで、今ではすっかり弓の世界の住人になってました。弓友達が増えてよかったよかった。


この道場は狭いので、6人立つと窮屈です。しかしそのために失が許されてるので、矢を落としても大丈夫という気楽さはあります。お馴染みの方の勇姿も見られましたよ。


さて今日の私の立ちは、な、なんと1ばん。全ての人の大前ですよ、大前。ひぇ~…と言いつつ、実はあんまり緊張しなかったです。博多の森と違ってアットホーム的手作り弓道場の雰囲気と、かき氷と、笹飾り演出のおかげでしょうか。

成績は算段のM子さんと同じ8射3中。ゲームみたいに短冊に「優勝」の文字を書くと3中のみというフラグでもあったんでしょうかね。ペアを組んだT先生や熊さんもあまり調子が良くなかったので、午後の立ちが終わるとすぐに引き払って、筑前町のホームに帰って練習しました。

やれやれ。射会ではもうちょっといい成績を出せるように、これからもがんばろうっと!

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雨上がりと講習会

2009-07-25 20:05:29 | 和弓と櫨
昨日から今日にかけて、すごい雨でしたね。

近所の川では危険水域まで水位が上昇してきたので、避難場所の案内とかが有線放送で流れていました。

しかし今日は晴れてくるだろうとの予報もあったので、初・弐段の弓の講習会に参加するために、朝から博多の森弓道場に向かいました。上の画像は筑後川です。

初・弐段の講習会は年に2回。普段と違う先生に見て貰う絶好のチャンスなので受けておいた方がいいよと先生や先輩方からアドバイスされていました。今回の参加者は約70名。キョロキョロ見渡したんですが知り合いは全くなくて、たまたま遠的練習に来ていたKさんの顔を見つけてほっとしました。



講習会の参加費は無料でしたが、受付で100円徴収されて後でアイスクリームが配られました。これはありがたかったです。

ん?先生達への謝礼金は?

な、なんと、ボランティアなんですよ。弓道の場合、先生は一切教授料をとりません。生徒たちは皆、先生から無料で習い、熟達して称号をもらうと、自分が先生となって生徒に無料で教えるんです。先生側から見たら、いわば弓の道での「奉仕」。ハードな一日だったと思います。

今日はしょっぱなから教本を持って「礼記射義」と「射法訓」の音読だったのに、教本を持ってこなかった私。少々焦りましたが、いつも練習の時、神拝とセットで音読をしていたので落ち着いて暗唱できました。

その後、教士の先生方5人が70人の射を一人ずつ見て、全員で入退場と歩く練習を二回。ずらずらと一列に並んで道場の中を歩き回ってチェックを受けます。一回目の入場時、さっそくめざとく注意されました。

「あなた揖(ゆう)をする時、アゴが出てるのよ!」

二回目の時、顔を覚えられたのか揖(ゆう)をする前に声がかかりました。

「あなたはアゴ!」

その後は弦が切れた時の処理と、矢が落ちた時の失の処理。進行係の動作も指導され、休憩の後に各班に分かれての個人指導です。私はなんて言われるだろう?というと…

「あなたは身体が大きいから、妻手を前に下ろすと小さく見える。大きく開いて引くととても見栄えがするわよ。」

結局いつもT先生から言われてることと全く同じ助言だったことにオドロキました。「こうしたら中る」ではなくて「こうしたら見栄えがする」というアドバイスなど、まさしくスポーツではなくて…舞踊?

ふぅ。朝から夕方までの講習会でしたが、とても勉強になった一日です。

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宮崎弓矢製作所に行ってきた

2009-07-24 20:42:04 | 和弓と櫨
ある日、T先生から借りて引いていた竹弓の関板がパカッと外れてしまったので、修理に行くことにしました。場所は住吉神社のすぐ近くにある宮崎弓矢製作所です。

店内はたくさんの竹弓が並んでいました。

こちらには鹿児島の桑幡さんの弓がたくさん置いてあります。桑幡さんの弓は少々なことでは弱くならず、竹に「こうがい」という外竹が割れる現象が起きにくいのだそうです。

関板を張り付けるには特殊な配合をした接着剤を使います。


手早く接着剤を塗っていきます。


そおっと扱ってぴったりと貼り付けます。


固定するために包帯ならぬビニール紐を巻き付けていきます。


最後はクレンチでギプス。

この状態で、夏場は6時間以上放置して接着剤を乾燥させます。

翌日、ギプスを外して籐(とう)を巻いて出来上がり。


「もう年がいってボケてきたから、何にもしたくなくなってね。」と言う割には手早く修理をしてもらいました。弓矢をしっかり修理してくれる人は非常に少ないので、貴重な職人さんです。

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