松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

乾太郎窯春の展示会

2008-04-30 21:52:28 | 復活奮闘日記
今日は久留米市はぜ並木近くにある「乾太郎窯」で行われている春の展示会に行きました。
はぜ紅葉の時に行われる秋の展示会の時は、
はぜ並木を見に来るお客さんも含めてごったがえしてましたが、
春はのんびりしているので、
ゆっくりお茶をいただきながらお話することができました。

秋と違って、春は爽やかな白い花器を飾りたくなってきますね。
季節ごとに趣の違う器を楽しめるのが乾太郎窯の魅力のようです。
詳しくは乾太郎窯のサイトこちらをどうぞ。

帰りにガソリンスタンドを覗くと、車が並んでる並んでる…。
私は既にガソリンは満タン入れてましたが、田主丸から山本町まで往復したから
少しは入るんじゃないかと思ったりして、明日から上がると言われるとついつい
ちょっとだけでも入れたくなる衝動にかられます。
みんなもそんな感じで、
ギリギリまで何回もチョコチョコと入れてるんじゃないかなぁと思ったりして。

みんな今月のガソリン代でいつもより浮いた分、何に使いましたか?
私はアイスクリーム代に使っちゃいましたよ。
もっと有意義な使い方をすればよかったかなぁ。

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2008-04-29 10:45:09 | 復活奮闘日記
な、なんと人気ブログランキングのカテゴリ「環境問題・保護」で一位になりました!
まもなく落ちていくでしょうから、今のうちに画像だけ撮っておくことにしました。
それもこれもクリックしていただいた皆様のおかげです。ありがとうございました。

ランキングで一位になったからといって、別段何が変わるわけではないんですが、
とにかく一番上に自分のブログが表示されているのを見ると、非常に励みになります。

さて、今日は伯父が亡くなったので通夜が行われました。
が、肝心の僧侶はいませんでした。
最近の傾向として、通夜には僧侶は出席せず、
客は線香をあげてお参りするだけという形式が増えているのだそうです。

葬儀の後、初七日をするのは一般的になりましたが、
通夜に僧侶が読経をあげなくなるとは。
なんとなくしまりのない通夜になった印象になりました。

だんだん、こうして略式化されていくと、
いずれ本当に寺の必要性がなくなるのかもしれません。
なんだか複雑な気持ちになってきます。

以前のエントリで、寺について書いたのですが、
ますますその思いが強くなってしまいました。

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認許してもらった

2008-04-28 21:57:34 | 和弓と櫨
全日本弓道連盟から壱級の認許状が届きました。
私の名前が、ちゃんと正しく書いてあります。
基本的なことですが、漢字とか名前を間違われなくてよかったよかった。

そうだなぁ。
壱級というのは、レベル的にドラクエでいえば
仲間が三人くらいになって「ギラ」を覚えたあたりかな?
RPGみたいに、最初の頃が何もかも一番面白いと感じる時期かもしれません。

今日は弓の稽古の帰り際、中学生の部活が始まり、
中学一年生の男の子が、弓道部の最初の新入部員として一人で初練習に来ていました。
同級生の誰よりも早く入部して来るとは、
よっぽど弓を引きたいという意欲があるんでしょう。

その後、二年生がゴム弓の引き方をその子に教えていました。
「手の内は卵を持つように軽く。」とか、
一年前に本人が先生や先輩から習った言葉を伝えていて
二人の様子があまりに真剣で生き生きしていたので、
思わず笑みがこぼれてしまいました。
こんな風にして、弓の道は人から人へ続いていくんでしょうね。

かくして古来より連なる射は仁の道なり。

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ダライ・ラマの言葉

2008-04-27 20:55:22 | 感動したモノ
日本でのいやな聖火リレーは終わりました。
星野仙一氏が福原愛さんに言った品性下劣な言葉を残して。

言葉というのは、その人の生き方や内面がよく表れるものだと思います。

今日は、2005年にダライ・ラマ氏が来日した時のスピーチを箇条書きにまとめた文が
ちゃまぐさんのブログに掲載してあり、
転載オッケーらしいので、当ブログにも掲載させていただくことにします。
----------------
ダライ・ラマ氏の言葉

1.大きな愛や仕事には大きなリスクがつきものだということを考慮にいれなさい。

2.あなたが勝利を失っても、そこから学んだことを失わないようにしなさい。

3.あなた自身を敬う気持ち、他の者を敬う気持ちを持ち、あなたの行動に責任を持ちなさい。

4.あなたが欲しいものを得られないということは時としてすばらしい幸運のめぐり合わせであることを忘れないように。

5.適切にルールを破る方法を見つけるためにルールを学びなさい。

6.小さないさかいが尊い友情関係を傷つけることを放っておかないように。

7.あなたが間違いを犯したことに気づいたときには、それを正すための手を即座に打ちなさい。

8.毎日いくらかの時間は一人で過ごしなさい。

9.変わることに寛容であっても自分自身の価値観を失わないように。

10.沈黙は時として最高の解答だということを忘れないように。

11.良き真実の生を生きなさい、そうすればあなたが年を経て振り返ったときに、あなたは再びそれを楽しむことが出来るでしょう。

12.家庭での愛にあふれた雰囲気はあなたの暮らしの基盤となるものです。

13.好きな人と口論になったときに、現在の状況だけについて問いなさい、過去のことは持ち出さないように。

14.あなたの知識を分け与えなさい、それが不死に達する道です。

15.地球を優しく扱いなさい。

16.1年に1度は以前にあなたが行ったことのない所に行きなさい。

17.最高の人間関係とはお互いを愛する気持ちのほうが、お互いを必要とする気持ちよりも勝るものであるものだということを忘れないように。

18.あなたが成功を得るために諦めなくてはならなかった物によってあなたの成功を判断しなさい。

19.愛と料理には奔放に当たりなさい。

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萎えた灯火リレー

2008-04-26 22:49:26 | ニュース
二本目のエントリ。
今日は土曜なのでニュースが少ないですが、ネットでは満載でした。
でも聖火ランナーのコメントや、地元の人のコメント、
それに抗議デモをする日本人が警察から受けた扱いを聞いて本当にがっかりしました。

スポーツと平和の祭典であるオリンピックの聖火リレーを、
邪魔する人がいることの意味を、いまだに理解していない人が多いんですね。
メディアコントロールが効いているってことでしょう。

チベット人民が中国からどんな目にあっているのか、ネットでは広まっていますが
TVでは詳しく放送されません。
逮捕覚悟で乱入しなければならない人々の訴えに、私たちは耳を貸すべきだと思います。

「フリーチベット」の叫び届かず亡命2世 泣きながら乱入 聖火リレー

今日通りに結集した中国人達は「ワン・チャイナ」と連呼していたそうですが、
すでに現在の中国領土は「ワン・チャイナ」ではないですか。
実質的にチベットを支配しているのに、それを改めて連呼するなんて、
まるで「本当は中国の領土じゃない。」と自ら認めているようなものです。
デモというのは、そもそも弱者が世の中に訴えるためにあるのです。

大勢の中国人が我がモノ顔で日本の通りを練り歩き、五星紅旗を振っている姿を見ると、
まるで日本の領土は「ワン・チャイナ」であると言わんばかりに見えます。
もう、日本のおびえた聖火ランナーどころの話じゃありません。

聖火のストーカーみたいに世界各国に現れては「ワン・チャイナ」と叫べば叫ぶ程、
中国人は嫌われていくってことに、そろそろ気づいたらいいのに。
あ、もう遅いか。

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今井てつさんのシンセ世界

2008-04-26 22:04:34 | 復活奮闘日記
今日は朝から秋月入り。
聖火リレーも気になりましたが、テレビのない武家屋敷にずっとカンズメでした。
ということで、あとで聖火リレーについてのエントリを書くとして、
まずは今日の「今井てつさんのシンセサイザー音楽と黒田十五代長幹様のお話」です。

今井さんはとても静かな方で、演奏前、
武家屋敷の美しい若葉をじっと見ていました。

澄み切った音を出すベルから始められ、美しい旋律が緑を背景に奏でられました。
あまりの心地よさに、眠りに入るお客さんもいて、リラックスの境地に。
演奏が終わった後、
「その日の気分によって、あの曲を弾こうとか思うんですか?」と聞くと、
「いいえ、楽譜とか曲とかはありません。全て即興です。」
ひぇ~~。
お茶とかお花に通じるものがありますね。
素敵なアルファ波体験をさせていただきました。

今井さんの演奏の前に、黒田十五代の若殿のお話がありました。



秋月郷土館には、秋月黒田藩の貴重な武器や宝物が全て収められているのだそうです。
黒田藩の全てがつまった郷土館の運営を心から懸念していました。
息子さんもお生まれになったそうで、黒田家をつないでいく大役を果たした思いがするとのことでした。

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最初の一本目

2008-04-25 23:02:28 | 復活奮闘日記
昨年同様、種から櫨を育てています。
今年の最初の一本目の根っこがでてきました。
今のところこれだけですが、今からどんどん出てきそうな気配。
昨年と同じようにポットで育てる予定です。

さて明日はいよいよ聖火リレー。
気になってたまりません。
オーストラリアのように、やたらと五星紅旗ばかりが目立ってしまうんでしょうか。
そういえば、みんな地上ばかり気にしていた時に、
空に浮かんだ「FREE TIBET」はお見事でした。
サンフランシスコの金門橋をよじのぼって掲げられた横断幕を思い出しました。

明日、長野には「聖火を命がけで守る留学生」4千人が日本中から集結するそうです。
日本に勉強をしに来ている彼らがどんな行動をとるのか、
マナーは守るつもりなのか、それとも他国に来て傍若無人に振る舞うのか
彼らの行動は、現在の中国の民度を表すことになるでしょう。

たとえテレビでは報道されなくても、ネットでは広まるでしょうから
いろんな意味で楽しみに待ちたいと思います。

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沖縄のハゼ

2008-04-24 21:38:18 | 復活奮闘日記
昨日、沖縄に住んでいるMさんから届いた画像です。
今年3月3日にMさん本人が接ぎ木したそうで、台木は5年もの。
よく活着しています。
Mさんの接ぎ木技術が優れていたか、あるいは、よほど穂木と相性がよかったのかも。

しかし驚きました。この大きさ。やっぱり南国なんですね。
それになんと花のツボミまでつけています。
ほとんど背丈が伸びずに横に広がっている姿も衝撃的だし、まだこれから大きく伸びるのかもしれません。

こちらが花のツボミ部分のアップ画像



素晴らしいです。小さくて黄色い花が咲いたらカワイイ感じになりそう。
しかも受粉したら実がなる可能性もありますね。
そうすれば接ぎ木一年目から実がなることになり、まさに驚異の速さといっていいでしょう。

もともとハゼノキは「リュウキュウハゼ」という別名があるように
沖縄経由で日本に輸入された説が有力です。
沖縄は櫨にとって、居心地のいい環境なのかもしれません。

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今週の土曜に秋月で音楽祭があります

2008-04-23 21:34:15 | 復活奮闘日記
今日はお知らせです。
今週の土曜に朝倉市秋月でイベントが行われますが、
当委員会による「正徳芯和ろうそく」などの展示販売も同時に行うことになりました。
イベントは下記のとおりです。

「お茶会体験と今井てつさんのシンセサイザー音楽祭」
黒田家十五代黒田長幹様と秋月郷土館内の庵にて

4月26日土曜日
一回目 午前11時~午後1時
二回目 午後2時~午後4時
定員各50名
入場料(美術館観覧可・お茶会体験料込)大人1500円・中学生以下500円

※同時開催 佐藤節太 楽生窯”灯り展”
お問い合せ
秋月郷土館 朝倉市秋月野鳥532-2 電話0946-25-0405
篠原良昭 携帯090-3662-8379

もし江戸時代なら黒田家の若殿と一般庶民が同席するなんてありえないことでしょうが
信長の末裔もスケートしてるぐらいだし(最近表舞台に出てないけど)
時代は変わりました。

古風さを残す秋月で、お茶会といい音楽を聞いてリラックスできたらいいですね。

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朝練をやってみる

2008-04-22 22:55:14 | 和弓と櫨
今週はいつも教えていただいている先生が忙しいので、
土曜まで私が弓道場のカギを預かることになりました。
こんな機会は滅多にないので、先生にも了承を得て、
前々からずっとやってみたいと思っていた早朝練習をしようと決意。
朝5時に起きて弓道場に向かい、6~7時まで一時間弓を引くことにしました。

たった一人で真ん中の的に向かいます。
ああ、まるで矢渡し(やわたし)みたい。介添えいないけどさ。

いつもと違って、立射のみで6本の矢を持って的前に出ます。
これを三回繰り返すことにしました。
実はこの練習方法は、先生が若い頃にやっていたやり方です。
射を安定させるには、矢数をかけることが一番なのだそうです。

最近、全然中っていなかった私ですが、どういうわけか二本も的中。掃き矢もありますがね。



もう朝練の効果てきめん?…ってわけじゃないです。
普段は右目と左目にそれぞれ的の位置が違って二つに見えるので
しょうがないので、てきとーに的づけしていました。
(以前、片目つぶって引いてたら叱られました)

左目も開けていながら右目で見る。
これがなかなかできずに、片目つぶってた時に比べると的中率も低迷。ま、もともと低かったけど。
しかし、この日の朝は右目で的の焦点を合わせることができたのです。
なんだか自分の中で新しい感覚がつかめてきたような?
一人で引いたので、いつもより集中できたおかげかもしれません。

明日も朝練がんばろう!
ガッツポーズは…あげませんでしたが、一人で闘志に燃える一週間になりそうです。

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王千源さんの決意

2008-04-21 23:17:40 | ニュース
まずは聖火リレーの出発地が善光寺から「空き地」に変更になったとのこと、
本当に喜ばしい限りです。
日本人にとって「空き地」といえば人気アニメのドラえもんを連想しますし、
ある意味とても日本らしい場所ではあります。
空き地の前の前は刑務所だったのだとか。
長野市の思慮深い選択に、いたく感銘を受けました。
当日、コースを変更し他の場所になる可能性もありますが、
とりあえず「Akichi」という日本語をぜひ広めていただきたいものです。

さて今日は、ネットを見てたら今月9日にアメリカの中国人女子学生が
ネットで猛攻撃を受ける事件が起こっていました。
------引用
「売国奴」…仲裁の中国人女子学生がネットで猛攻撃受ける
 【ニューヨーク=長戸雅子】米ノースカロライナ州の大学で、チベットを支持する学生グループと中国政府を支持する学生グループとの衝突を回避するため、仲裁にあたった中国人女子学生が、その後、インターネット上で「売国奴」と糾弾され、言葉の暴力などの深刻な被害を受けていることがわかった。17日付の米紙ニューヨーク・タイムズが1面で伝えた。

 同紙によると、女子学生は同州のデューク大学に在学中。サンフランシスコで聖火リレーが行われた今月9日、学内でチベット支持グループの学生と中国政府支持派の学生とが衝突寸前になった際、双方のグループに友人がいたことから仲介にあたった。

 チベット支持派の学生に対し、中国政府支持派の学生と対話するのであれば、シャツの背中に「自由チベット」と書くことを認めることで、その場を収めた。

 しかし、その翌日には中国人学生向けサイトに女子学生の顔写真や連絡先、中国の実家の住所まで掲載され、顔写真の額には「売国奴」と中国語で書かれていた。「帰国したらおまえの死体は細切れになるだろう」といった脅迫メールも送られてきた。中国の実家にも汚物がまかれ、女子学生の両親は安全のため、別の場所に避難したという。

 女子学生は、同紙に「売国奴が中国に害を与えたいと思う人のことをさすなら、私はそうではない」「これからもずっと売国奴といわれるのだろう」と心境を語っている。

--------イザ!より--------

その後、その女子学生がワシントンポストに寄稿した文章が
ネットに掲載されていたのを読み、
深く感動したのでちょっと紹介したいと思います。
原文はココ(英文ですが、比較的平易な文章なので読みやすいです。)

彼女の名はGrace Wang(王千源)。
イタリア語、フランス語、ドイツ語を学んでいます。
今年の夏は中国に帰れそうにないのでアラビア語を学ぶ予定。
彼女のゴールは30才までに中国語・英語を加えて10カ国語をマスターすることです。

彼女は強く信じていることがあります。
I believe that language is the bridge to understanding.
「言葉は理解の架け橋である。」

昨年の夏、彼女は青島からデューク大学のある
デュラハムという小さな町に着きました。
最初は外国の地にとけ込めるか心配でしたが、
世界中の多種多様な国から人が集まるこの場所に次第に馴染み、
大好きになっていきます。

しかしクリスマス休暇で全てのアメリカ人が帰ってしまいました。
彼女が休暇で帰るには中国は費用がかかりすぎます。
寮も閉鎖されてしまうので、一時的にオフキャンパスで
三週間以上チベット人と一緒に暮らすことになりました。

それまでチベット人と実際に会ったことも話したこともなかった彼女、
毎日チベット人たちと一緒に料理をしたり
チェスやトランプして遊んだりしながら、
同じ中国で、全く正反対に育っていった
自分たちの経験を話し合うことになり、
彼女は目から鱗が落ちていきます。(It was eye-opening for me.)

彼女は多くの中国人同様、唯物主義者(拝金主義)でした。
しかしこの経験のおかげで人生にもっと精神的なものが見えてきたのです。
彼女は、チベット語が学習課目となっていないため
どんどん失われていることにも深く同情するようになります。

そして4月9日に事件は起こりました。

大学の構内で、チベットと中国の旗を持ったそれぞれの人々が
にらみ合っています。彼女は両方とも知り合いでした。

------------
私はばかげてると思った。
二つのグループが話もしないで対立するなんて。
大学にいる多くの中国人は科学者やエンジニアたちで
英語がうまくないから言葉が壁になっていると、私にはわかっていた。
だから、二つのグループを会話させて、
より大きな視野からみんなに考えさせてみようかと思ったのだ。
私は幼い頃に、父から違う意見を持つことは恐れることじゃないと教えられていた…。
-------------

彼女は一生懸命二つのグループを行き交いますが、
結局その試みはうまくいきませんでした。
それどころか、中国人の集団が彼女を取り囲み襲うような気配すら見せたので、
警官のエスコートを受けて彼女はその場を離れます。
寮に戻った彼女はデューク大学の中国人学生・教師協会のウェブサイトの掲示板で
協会の銭方舟の書いた「われわれの力を見せてやった!」という勝利宣言を見て、意見を投稿します。
「自分はチベットの独立は支持しないが、
中国人の自由、チベット人の自由を指示する。」と。

翌日、売国奴とおでこに書かれた彼女の写真が広がり
恐ろしいことに、中国の警察しか知り得ない両親の市民番号まで投稿されていました。
彼女の実家には窓が割られたり、糞がまかれたり
出身高校では彼女を非難する集会が開かれ、
彼女の卒業が取り消され、愛国教育が強化されたそうです。
両親は隠れなければならず、彼女自身、深刻な脅迫を受けています。

-------------要約--
私はどうして人々がそんなに感情的で怒っているのかを理解した。
チベットの出来事は悲劇的だけど、私を責め苦しめるのを受け入れることはできない。
中国人の一人一人はそれがわかっていると信じている。
お互いがカッとして暴徒みたいな行動をとる時に危険になるのだ。
---------------------
現在、デューク大学は彼女の身辺警護をつけており、
中国のサイバー攻撃は続いています。
しかし彼女はおびえて逃げ回るつもりはありません。
I'm no longer afraid, and I'm determined to exercise my right to free speech.
Becacuse language is the bridge to understanding.
(私はもう恐れない。自由にしゃべる自分の権利を行使しようと決意している。
なぜって、言葉は理解の架け橋だから。)

Grace Wang(王千源)さんの文章の紹介は以上です。
これは、まさしく文化大革命時代の再到来を象徴する事件ですね。
この事件がなければ、彼女は名門デューク大学の留学生として
普通に楽しく暮らしていたでしょうが、
やや理想を夢見る瑞々しい感受性と、
「違う意見を恐れるな」と言う良識的な父の教えのために、
彼女は違う運命を辿ることになってしまいました。
今や彼女は愛国中国人にとって賞金首のトップです。

でも、私は現在一番好きな中国人は誰かと聞かれたら、
Grace Wang(王千源)さんと答えたいと思います。

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菜の花ガルデン

2008-04-20 21:49:35 | 美味しい食事
昨日「おはし展」に行ったついでに、農家レストラン「菜の花ガルデン」に立ち寄りました。
こちらでは農家の方が作った有機野菜の食事が食べられます。



品数は多くはありませんが、良心的な金額(600円豚汁付+100円)のバイキングで
なにより健康によくて食べやすい田舎風メニューが揃っていました。
この日はおまけに「焼きたけのこ」が登場。



塩で食べたら、結構柔らかくて美味しかったです。
食事の後のコーヒーを頼むと、餅米だけで作ったおはぎをつけてくれました。



いや~、大満足しました。
この「菜の花ガルデン」はまだあまり知名度が高くないようですが
その分、穴場的な店だと思います。

菜の花ガルデン
みやま市山川町尾野736



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山川町の「おはし展」へ

2008-04-19 21:55:16 | 美しい風景
今日はちょっと遠出をして、みやま市山川町にある「ついの杜」へ行ってきました。
ここでは21日月曜まで、なんとお箸を展示する「おはし展」が行われています。
もちろんただのお箸じゃありません。
素材にこだわった逸品ばかりです。

入り口のテーブルもよく見るとおしゃれな形をしています。


お箸を作った立体造形作家である馬場さんは、普段は大きなモニュメントなどを製作されてますが
こういう小さな作品も好んで作られています。
馬場さん曰く「自然には一つたりとも同じモノはなく、直線のものはない」



ついつい長居して、いろんな話を聞かせていただきましたが、
私が櫨の活動をしていると話すと、
なんと馬場さんの祖先はもともと藤原氏一族だったとのことで
八女の地に居着いた後、
天保の頃には、北九州付近で櫨の優秀な品種を見つけ
接ぎ木して八女地方に手広く植え付け、
櫨の実の収穫で莫大な富を築いていたとのことで、
偶然ですが、やはりどこか櫨とのご縁があるのかもしれません。

馬場さんは櫨の芯材で茶杓を作っていました。



櫨の持つ独特の黄色。改めて美しい色合いだと思います。

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ついに善光寺が

2008-04-18 22:42:55 | ニュース
善光寺が業火、いや聖火リレーの出発式会場を辞退しました。
このニュース、世界のトップニュースとなって流れています。

Japanese temple refuses to host Olympic torch relay
-Heerald Tribune 08/04/18より

チベット仏僧が中国政府から様々な虐待や殺戮・弾圧を受けている現状の中で、
同じ仏教徒としての善光寺の英断は、チベット問題に対する一つの答えであると思います。
寺側の決断の理由として、一日に100件以上の電話があり、
その99%が出発地について不支持だったことが挙げられていますが、
巨大な権力資本に対する庶民の良心の底力が、今回の勝利だったのではないでしょうか。

しかし、今回の辞退のせいで、寺にどんないやがらせがあるのかと思うと心配にもなってきます。
本来なら長野市が出発地を変更すべきだったのではないかとも思いました。
すでに聖火リレーに関連するイベントも中止の決定を出していましたし。

それにしても、世界中で莫大な人と金を使って警備された聖火リレーの様子を見てると
時々消化されたり、また点火されたり、リレーする意味なさそうな事してるし、
「平和の灯火」って、いかに無力なものか、改めて思い知らされるものではありますね。
まさに一党独裁政権・中国らしい、縮み上がった「平和の灯火」だなあと思います。

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芯巻き教室開催

2008-04-17 23:11:37 | 和ろうそく芯ものがたり
今日はなんと芯巻き教室が行われました。

生徒は糸島に住むTさんたち。糸島には櫨の木が植えられているそうで
櫨の実から蝋を抽出し、オリジナルの櫨ろうそくを作る計画だそうです。
その一貫として、和ろうそくの芯を自ら巻くという、こだわりを持った方達なのです。

櫨とか和ろうそくに興味を持つだけでも、世間ではかなり変わっていると見られますが
芯巻きを進んで試みようとする心意気を持った方達ですから、私も感銘を受けました。

芯巻きは作業台や紙、灯芯草を揃えれば、作業自体は単純です。
とにかく目の前でよおく見て要領をつかんでいきます。

一回の授業で一通り学ぶことができたそうで、後は練習練習、また練習。
上達したら、正徳師匠にもう一度見せに来るということでした。
芯巻きの輪が広がっていくと思うと嬉しいですね。

この情熱があれば、糸島でオリジナル櫨ろうそくによるキャンドルナイトが開催されるのも
そう遠くないかもしれません。

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